『ラグナロクオンライン』では、今年も「RJC」が本格的にスタートしようとしています。「RJC」とは……まぁ、ここを読んでいる人なら知らない人はいないと思いますが、念のため説明を。「RJC」は「RagnarokOnline Japan Championship」の略。『ラグナロクオンライン』のゲームシステムを使ったチームバトルで、オンライン上での予選を経て、オフラインでの決勝大会が行われます。


 2015年6月30日(火)から、今年開催される「RJC2015」の公式特設サイトおよび特設ワールドがプレオープンしています。詳しくはその特設サイトを見ていただければと思います。


 「あ~、RJCね、ハイハイ」と去年までのことを知っている人も注目点がひとつ。今年は対戦人数が7vs7から5vs5に変更になり、一部のMVPボスカードが使用可能になるなど、大会のレギュレーションが大幅に変更されているとのこと。戦い方も、去年までの“セオリー”に沿った形ではなくなる可能性が高いです。


 ……と、いったところで「対人戦には興味ないんだよね」という人もいるでしょう。私とか。……お前かよ! とセルフツッコミを入れたところで、とあるイベントが目に止まりました。それは「RJCバトルプレオープン記念イベント」(公式特設ページはこちら)。


 特設ワールドで対戦をすると、特殊なエンチャントが施せるアクセサリー「RJCネックレス[1]」がもらえるとのこと。エンチャント効果を見てみるとAtkやMatkが増加するエンチャントのほかにも「魔力1」や「先鋭1」といった特殊エンチャントの名称も……。


 どうやら特設ワールドで試合をすれば、勝ち負けに関係なくもらえる……? ほう。負けてもいいんならちょっと覗いてみようかな、と、さっそく特設ワールドにログインしてみることにしました。


01
▲特設ワールドにキャラを作ると、転生ノービスのBaseLv99の状態でスタート。なりたい職業を選ぶと、ステータス、スキル、装備まで一気にセットされた状態でロールアウトされます(笑)。こ、これは楽ちん。



■ログインしたその状態でいきなり対戦も可能!?


 今回のプレオープンでは、修羅、レンジャー、アークビショップ、ソーサラー、ミンストレルまたはワンダラーの6職業のみ選択可能になっています(もちろん本オープンの際にはすべての3次職が選択可能です)。とりあえず、扱い慣れているソーサラーを選択してみると、必要そうな装備と消耗品を持った状態でフィゲルっぽい広場に出ました。


 実はこの時点で、キャラクターは完成しているので、プレイヤーが変更する要素はほとんどありません。装備を予備に持っているものと変更するくらいでしょうか(もちろん、本オープン後にはいろいろとカスタマイズすることもできます)。しかし、ふだん対人戦はおろか攻城戦もほとんどやったことのない私は、逆にこのくらいのほうがありがたかったり(苦笑)。


 さて、最初にすることは、スキルを確認してショートカットを整えること。「対人戦で使うスキルってどんなのがあったかなぁ」と、ふだんのキャラとは異なるビルドをされたキャラにちょっと戸惑いながらも、手探りでショートカットを構築していきます。


 はい。準備終わり。クライアントの状態はふだんのプレイ時を引き継いでいるので、ショートカットの設定さえ整ってしまえばすぐに対戦ができてしまうのです。うーん、思っていたより簡単ですね。


02
▲スキルも装備もセットされた状態でスタート。マジでショートカットさえ整えれば試合開始できちゃいます! なんか、予備の装備に「ミストレスカード」挿しのものまであるんですけど……(苦笑)。


 「RJCバトルプレオープン記念イベント」は、「ランクマッチ(1人用)」で5回対戦すると、後日、自分の活動するワールドで「RJCネックレス[1]」がもらえるというもの。本来、ランクマッチでは自分のランクが上がっていくのですが、プレオープン期間中は集計されず、ソロで参加できるオートマッチングの試合と考えていいみたいです。ちなみに1試合はたったの3分。混雑していたとしても、5戦するのはわりと容易です。


 プレオープン記念イベントは7月6日(月)の10時までとなっていますが、この記事が掲載される7月4日(土)からでも十分時間はあるハズ。7月5日(日)15時~18時には運営チームの有志が参加するとのことですから、それを目当てにログインするユーザーも多くなり、必然的にマッチングもしやすくなるはずです。


■なにはともあれ参加してみた


 さて、前置きはこのくらいにして、実際に参加してみたので、その様子をお届けしていきましょう。まず、「ランクマッチ(1人用)」のチャットが出ているNPCに話しかけて専用の待機室へと転送してもらいます(いきなり対戦が始まるわけではないのでご安心を)。


 待機室には職業に応じた「受付入場員」が配置されています。具体的に、どの受付入場員の元へ行けばいいかは、中央にいるNPCが説明してくれます。私のソーサラーは「グループ4」ということで、室内右側のNPCの元へ。


 「受付入場員」はチャットを立てているので、そこへ入ります。これで、あとは待っているだけで自動的に他の職業との組み合わせが成立し、試合会場へと転送されます。


03
▲オープン初日はさすがの人だかり。チャットルームに入るにもチャット看板を連打してようやく入れるといった人気っぷりでした。さすがにこの記事が掲載される頃には混雑も緩和しているハズ。


 チャットルームから、まずは試合の待機室に転送されますが、ここで人数がそろうとすぐに試合会場へ自動転送されます(特に操作は必要ありません)。


 試合会場ではバリケードで封じられたエリア内で、試合前のスキル使用が可能。ここで、「エナジーコート」といった支援スキルや、「ハイスピードポーション」といった支援効果のあるアイテムを使うことができます。


 また、試合はパーティーを組んでいなくても戦えるのですが、一部のスキルを使う場合、Shift+クリックという操作が必要になる場合もあります。そこで多くの場合、カウントダウンが始まる前に、ここでパーティーを作る人が多いようです。パーティー要請が飛んできたらOKして入れてもらうか、自分でパーティー要請を配ってもいいでしょう。


 カウントダウンののち、いよいよ試合開始です。


04
▲試合は「エンジェリング」チームと「デビルリング」チームに分かれて行われます。残り人数もリアルタイムにわかるようになっていたりします(画面解像度を低めにしているのでショートカットで隠れていますが)。


■最初は右も左もわからないけれど、徐々に動きを学んでいける……!?


 さて、実は私、RJCなどのイベント取材は何度も行っていますし、試合のレポートも書いたことはあるのですが、見るのとやるのとでは大違い。ほとんど対人戦経験がないので、動きは完全に素人です(笑)。試合がスタートしても「ええと、まずは「ランドプロテクター」を出しておけばいいのか……?」と、うろ覚えの知識で右往左往。その間にも味方の修羅さんが「残影」で敵陣に突っ込んで果敢に攻め始めています。「SP供給したほうがいいのか……? いや、青ポーションで自力回復するほうが早い? あっ、「ストライキング」を使ったほうがよかったのかも!?」と混乱しているうちに、敵のレンジャーの「アローストーム」が降りかかってきてダメージを食らいます。アークビショップさんが「ニューマ」を張るも、タイミング悪く慌てて後方に逃げたために範囲からずれるというお約束をかましてみたり。


 消耗品である「ホワイトスリムポーション」を惜しげもなく連打してHPを回復し、「さて何をすればいいんだっけ?」と思った頃には、すでに前衛の修羅さんが敵を倒し終わっていたという始末。な、なんにもできなかった……!?


 というわけで、初戦はワケのわからないうちに終わってしまったのですが、さすがに慌てすぎでした。最初からうまく動けるわけはないと思い直し、まずはできることをひとつひとつやっていくことにします。


 この組み合わせでは、アタッカーは修羅です。その修羅の攻撃力を少しでも削ぐために、ソーサラーができることと言えば「ディスペル」で支援効果を消すこと。これだけでかなりの戦力ダウンになるはず。


 2試合目はこの「ディスペル」を使うことに集中してみました。すると、運良く突っ込んできた敵の修羅に「ディスペル」が決まり、相手は後方へ退避。味方修羅がそこをすかさず追い打ちしていきます。「アローストーム」によるダメージも気になるレンジャーにも「ディスペル」、ついでに隣にいるアークビショップにも……と、完全に“ディスペル厨”と化して妨害をしまくります。敵はこれを嫌って、私のソーサラーに「スパイダーウェブ」を使い、動きを封じてきました。最初はなにをやられたのかわからず、「あれ、動かない!?」と焦りましたが、味方がうまくカバーして戦線を押し上げてくれたために、戦闘不能にならずにすみました。結果的にこの試合にも勝利。うん、今回はちょっと貢献できた気がします。


 調子に乗って3戦目では、さらにやることを増やしてみます。前の戦いで「スパイダーウェブ」を受けたのを思い出し、こちらも敵の足止めを狙ってみます。アタッカーの修羅、レンジャーはもちろん、後方にいるミンストレルを足止めすることで、「ブラギの詩」による支援位置を限定してしまえば、敵は動きにくくなります。ということで、「ディスペル」と「スパイダーウェブ」に集中して戦ってみました。付け焼き刃では通じないのか、操作がヘタだったのか、試合の流れ的にはあまり貢献できなかったのですが、味方のおかげでこの回も勝利。しかし課題は残った感じです。


 ……とかなんとか自己分析していると、わりと試合自体を楽しんでいることに気づきました。基本的に貧乏症なので、通常ワールドでは「自分で集めた資金やアイテムを大量に消費して戦うなんて!」という感じなのですが、あらかじめ用意されたアイテムで戦うとなれば話は別ですからね(笑)。そういった“壁”が取り払われた状態で、さらにひとりでも参加しやすいオートマッチング形式というのもありがたいところ。本格オープンになるとまた状況は変わってくるのかもしれませんが、プレオープンで培った経験で、多少は戦っていけそうな気もします。


 「対人戦はお断り」という人でも、プレオープンバトルだけでも参加し、ちょろっと様子を見てみることをオススメします。「RJCネックレス[1]」というご褒美(どっちかというとお土産、かな?)を用意してくれた運営チームの誘いに乗ってみるのも悪くないと思いますよ。


05
▲試合中はとてもスクリーンショットを撮っているヒマがないのでどうしたものかと思っていたのですが、リプレイを記録しておけば、あとで試合も振り返れるし、一石二鳥でした!


■「アルティメットモードチェンジャー[1]」実装もお忘れなく!


 さて、ここからはようやく通常ワールドのお話です。アーティファクト装備を強化するアクセサリー「アルティメットモードチャンジャー[1]」がついに実装されました。プロンテラ内の南南西にいるアイテムエクスチェンジNPC「イセナ」に話しかけることで、「ハイパーモードチェンジャー[0]」を「アルティメットモードチャンジャー[1]」に交換できます(要「スプレンディッドコイン」10枚)。


 私も倉庫の奥に眠っていた「ハイパーモードチェンジャー[0]」を「アルティメットモードチェンジャー[1]」に交換! ……したはいいものの、手持ちのウォーロックとアークビショップはアーティファクト装備を持っていないわけで。まぁ、おいおい揃えていこうかと……(笑)。


 そういえば、レンジャーの黒羽セットとの効果が予想以上に強いと評判で、以前はあまり見かけなかった黒羽セット系アイテムの露店売りも増えてきているようですね。


06
▲予想通り「ハイパーモードチェンジャー[0]」との交換。意外と高値で取引されているようです。


■「モロク大討伐」の報酬を受け取るのを忘れずに!


 先週まで開催されていた討伐イベント「モロク大討伐」。ピラミッド前には報酬をくれるNPCがいますので、参加していたキャラは忘れずに受け取っておきましょう。モロクまでの無料転送がなくなってしまっているため、「あとでいいや~」と思っているとうっかり忘れてしまいかねませんよ!?


07
▲「背筋を鍛える猫」がすっかり見違えた状態に!? なんだこのビフォーアフター……。それはともかくとして、報酬のコインの受け取りを忘れずに。


■「コスチュームミッション2015 6月」ラストは「[衣装] ハートファンデーション」


 先週、ドラモマシーンの支援によって「青く古い箱」(通称、青箱)との交換で獲得できた「ハートファンデーション[0]」の交換も行われています。カッコイイ系のサングラスなので男性キャラのほうが似合うかもしれませんね。


08
▲メガネ系アイテムはわりと多いのですが、比較的古くから存在している「ハートファンデーション[0]」がついに衣装化です。実は私、男性キャラアカウントのミンストレルに、ずっと「ハートファンデーション[0]」を装備させていたので感慨深いですね。もちろんそちらのアカウントでも交換してあります!


 さて、「コスチュームミッション2015 6月」もこれにて終了となり、通常通りなら次は1週あけて「コスチュームミッション2015 7月」が始まるのでしょうか。そういえば、と特設ページをよく見てみれば、「コスチュームミッションコイン」と交換してもらえる衣装装備、「[衣装] くっつきパンダ」「[衣装] すっごいピッキ」「[衣装] 馬王」の3つは「コスチュームミッション2015 7月」開始と同時に交換終了となってしまうとのこと。


 特に、キモ可愛い(!?)と人気の「[衣装] 馬王」を手に入れる最後のチャンスかもしれませんので、手持ちの「コスチュームミッションコイン」と相談して、来週中の交換を検討してみるといいかもしれません。