久々に4回目まで引っ張りましたが、ウィザード育成編も最終回となります。今回は、前回紹介できなかった英雄の痕跡「飛行船襲撃」のボス、「怒りの船長ペルロック」戦や、ウィザードのスキル振りについてお話ししていこうと思います。


 まずは、いろいろとつまづいた関係上、ボスに挑戦せずに終えていた「飛行船襲撃」から。詳しくはウィザード育成編・その2を参照してほしいのですが、何度か挑戦していくうちに、道中の敵(主に「ワイバーンキッズ」)は、「ストームガスト」Lv1で凍結状態にして、「ユピテルサンダー」からの「ファイアーウォール」+「ファイアーボルト」のやり方で慣れていきました。このあたりは個人で対処法が違うと思いますが、上手くいかないという方は試してみてはいかがでしょうか。


 さて、「ワイバーン」攻略まではすでに紹介していますが、今回はいわゆる“弱いほうのボス”の「怒りの船長ペルロック」に挑戦していきます。といっても何か特別な戦術があるわけではなかったりします(苦笑)。


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▲「飛行船襲撃」は最後のアイリスとの会話で、ボスの難易度が選択可能。もちろん強いほど報酬がよくなっていきますが、勝てない場合は本末転倒。未転生キャラの場合は「暴走した船長ペルロック」にはほぼ太刀打ちできない(そもそも敵のHPが多すぎます)はずなので、チャレンジ精神旺盛な方は、あらかじめご注意を。


 前回、ウィザード育成編・その3で、Dexにある程度満足したらAgiに振っていくと紹介しましたが、それはこの「怒りの船長ペルロック」戦のためと言っても過言ではありません。実は「怒りの船長ペルロック」は、銃を使っているにも関わらず、命中力(Hit)がかなり低く、ある程度Agiに振ったキャラであれば、大部分の攻撃を回避できてしまうのです。


 今回のウィザードのFleeは240前後。船長の攻撃速度もそれほど早くないため、連続でダメージを受けても、「初心者用ポーション」連打で回復が追いつく感じです。


 回復はなんとかなっても、攻撃はどうするか。実はもっと単純で、ひたすら「ストームガスト」Lv10を連打していればOKだったりします。「怒りの船長ペルロック」はボス属性なので、「ストームガスト」では凍結もノックバックもしません。逆に言えば強力な「ストームガスト」のダメージをすべて与えることができるのです。ボス属性に対して「ストームガスト」が強いというのを実感できると思います。


 もちろん、詠唱中にダメージを受けても中断されないよう、装備はモルフェウスセットを利用しています。


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▲モルフェウスセットを装備し、回復を叩きながら「ストームガスト」Lv10を連続で! ウィザードとしてはあまりスマートな戦い方ではありませんが、非常に単純でわかりやすいのも事実。


 そんなわけで、蓋を開けてみれば完全な力押し状態ですが、「怒りの船長ペルロック」に勝利してクリアできれば、飛行船シリーズという装備品も獲得できます。セットで装備すればHPなどが底上げされるほか、このシリーズは精錬を行うことでNPCへの販売額が高くなるという珍しい効果があり、金策にもなるのです。詳しくは「飛行船襲撃」の入り口にいるNPCたちに話を聞いてみてください(飛行船シリーズおよびペルロックシリーズの精錬はここでしかできません)。




■ウィザードのスキルに関しておさらいを


 これまであまり触れてこなかったのですが、今回のキャラでは最低限のスキルしか習得していません。ウィザードのスキルに関しては、各プレイヤーで使用したい魔法スキルの好みもあるため、1パターンに絞るのは難しいのですが、今回使用しているキャラは画像のような感じになっています。


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▲ウィザードのスキルは「ストームガスト」「メテオストーム」「クァグマイア」「ユピテルサンダー」の4つを使用しています。また、マジシャンの「セイフティウォール」を習得するためにウィザードのスキルポイントも費やしています。


 攻撃スキルとして一般的なのは「メテオストーム」や「ストームガスト」。これはウィザードなら押さえておきたいスキルです。活用方法は前回までを読んでいただければわかるでしょう。ここでは、今回のキャラが使用していないスキルについても触れていきたいと思います。


 上記以外に使い勝手がいいと言われているのは「ウォーターボール」でしょうか。足元に水がないと発動できませんが、そのぶん威力が高くなっています。


 また、詠唱時間が比較的短く、範囲攻撃が可能な「ヘヴンズドライブ」も使いやすいスキルです。が、どちらかと言えば範囲攻撃魔法の少ないセージが使うスキルという印象もあります。ウィザードは攻撃手段が多彩なので、「ヘヴンズドライブ」は「クァグマイア」の前提ぶんしか振らない人も多いように思えます。


 「アイスウォール」は移動を阻む氷の壁を作り出すスキルですが、「ファイアーウォール」のような使い方はできません。普通に使っても敵は壁を回り込んで接近してしまうので、使いこなすには工夫がいる感じです。使い方によっては敵の移動を完全に封じることもできるのですが、「ファイアーウォール」以上に説明がややこしいことになってしまうので、ここでは詳しくは触れないでおきます。……というか、私自身使いこなせていないので……(苦笑)。


 逆に、あまり習得されていないスキルは「ロードオブヴァーミリオン」や「フロストノヴァ」「アーススパイク」などになります。


 「ロードオブヴァーミリオン」は風属性の範囲魔法。「ストームガスト」や「メテオストーム」と並ぶ“大魔法”系と呼ばれたスキルの一角ですが、多段ヒットにおける一撃一撃のダメージが低めなことと、追加効果の暗闇があまり有効でないことなどから人気が薄くなっています。ダメージ前提であれば、「ストームガスト」の凍結状態から、同じ風属性の「ユピテルサンダー」が安定しているというのもあるでしょう。


 「フロストノヴァ」は敵を凍結させる範囲魔法ですが、凍結率が高いとはいえ、同じ効果を狙うなら、低レベルの「ストームガスト」がその代用となるため、スキルポイントとの相談の結果、習得を諦めるウィザードが多い模様です。


 「アーススパイク」は、いわば地属性のボルト魔法。地属性の攻撃魔法が必要な場合、範囲攻撃の「ヘヴンズドライブ」を習得する人が多いため、「アーススパイク」は前提ぶんで止める人が多いようです。


 「サイトラッシャー」「ファイアーピラー」など、ややクセのある攻撃魔法に関しては使い方次第。非常に有効に使うプレイヤーさんもいるのですが、戦い方や状況にもよるところが大きい感じです。今回のキャラに関しては、基本となる戦い方しかしていないため、ここで紹介したようなスキルを習得していなかったりするのです。


 ちなみに9ポイントほど余らせているスキルポイントですが、今回プレイしてみた感じでは、やはり「ユピテルサンダー」などに振るのが有効に思えます。


■ウィザードの育成はアコライト系とペアがオススメ


 というわけで、ソロで育成してきたウィザードも(試行錯誤の末)メモリアルダンジョンを安定してクリアできるようになったおかげで、無事、BaseLv99になることができました。


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▲最後は「ゲフェン魔法大会」の途中でレベルアップ。「ゲフェン魔法大会」の敵から獲得できる経験値もバカにできません。


 今回はずっとソロで育成してきたのですが、ことウィザードにおいては、アコライトやプリースト、モンクなどとのペアでの育成なら、もっと手早く育成できると思います。これはアコライト系にも言えることですが、支援系のステータス振りのアコライト系は攻撃力がほとんどなくなってしまうため、ウィザードのような攻撃に特化した職とペア、トリオなどで育成していく必要があります。


 もちろん、攻撃力のない職でも、倒せる範囲の敵を倒したり、クエストなどを進めることで育成はできるのですが(そのあたりの自由度の高さも『RO』の人気のひとつですから)、初心者にいきなりオススメはしかねる感じです。


 今回、ウィザードとペアで狩るのであれば、特に追い込み時点などでは、「ウォーターボール」を習得して「アルデバラン時計塔地下 3F」で「ペノメナ」を狩るのがオススメです。「ペノメナ」は高いHPを持っていますが、「ウォーターボール」でサクサク倒していくことで、あっという間にレベルアップできると思います。


 ちなみに、パーティーで獲得経験値の公平設定ができるのは全員のBaseLv差が15位内のときになっています。『RO』ではサービス開始以来、長い間、BaseLvの差が10位内という仕様だったのですが、現在では公平範囲が広がっていますので、復帰プレイヤーさんはご注意を。


■いよいよ転生へ


 BaseLv99になってしまうと「[衣装] ビギナー帽」の“「応急手当」を使うと冒険者アカデミーに移動できる”という効果が失われます。「レベルアップボックス(Lv99)」で入手した「卒業証書」を持って、自力で冒険者アカデミーの「マスター・スヌス」のところまで行けば、転生可能なジュノーのセージキャッスル内まで転送してもらえます。


 ただし、転送前に、所持重量を0にして、スキルポイントをすべて使い切っておくようにしましょう。倉庫移動も含めて一切の移動ができない「初心者用青ポーション」は、余っている場合はちょっともったいないと思うかもしれませんが、使いきってしまいましょう。


 なお、転生の細かい内容に関してはローグ育成編・その4で触れていますので、そちらも参照していただければと思います。


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▲というわけで、5キャラ目であるウィザードもなんとか転生。転生後はゲフェンに送られますので、スキルを振って、北西にあるマジシャンギルドで転生1次職に転職させてもらいましょう。


 転生後はハイウィザードを目指すことになりますが、ハイウィザードスキルのうち、最も重要と言われる「魔法力増幅」に関しては、前提となるスキルはありません。ただし、単体攻撃魔法で敵を倒した際にSPを回復させる「ソウルドレイン」を取る場合には、「SP回復力向上」Lv5、「ソウルストライク」Lv7(さらに前提として「ナパームビート」Lv4も必須)に振っておく必要があり、割り振りには注意が必要です。相変わらず、「セイフティウォール」を取ろうとするとスキルポイントはカツカツになり、ハイウィザードのスキルポイントを1次職スキルに回すことも考える必要があると思われます。


 ウィザード時代よりも、計画性を持ってスキルポイントを割り振っていかないといけないため、自分が育成したいハイウィザードの姿を考えながら育成していくといいでしょう。もちろん、3次職のウォーロックに転職する際にはステータスやスキルは振り直しができるので、あまり考えすぎなくても大丈夫ではありますが。


 さて、次回からはいよいよ6職目。基本職最後のアコライトを育成していこうと思います。