「生体工学研究所の記録(会話モード)」は、2019年6月の「EPISODE:EDDA 生体工学研究所」アップデートにて実装されたメモリアルダンジョンです。正式名称はちょっと長いので、以後「会話モード」と記述します。

 「会話モード」は1人専用となっており、複数人数で挑むことはできません。必然的に難度はそれほど高くはないのですが、対策をとっておかないと、ラスボスである「無名のソードマン(会話モード)」に勝つのは少し難しいかもしれません。詳しくは後述します。

 「会話モード」はその名のとおり、生体工学研究所に出現するモンスターと成り果てた「セイレン=ウィンザー」ら「非公式派遣隊」の結末を描いたストーリー仕立てのメモリアルダンジョン。

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▲公式特設サイトに掲載されているWebコミックとも繋がっているストーリー。とはいえ、1回クリアしてしまえば、周回しやすいように会話部分のほとんどはスキップすることも可能になっています。

 メインは物語ではあるのですが、ボスとして登場する「無名のソードマン(会話モード)」のドロップアイテムは、ここでしか手に入らないものになっているため、周回を行う人も少なくありません。

 そのアイテムとは「赤色の思念体ボックス」。中からランダムな「思念体武器」が入手できる“箱系アイテム”です。

 クリア経験値もそれなりにあるものの、やはりボスから「赤色の思念体ボックス」を手に入れることのほうが重要視されています。ボス前で攻略を終了して戻ることもできますが、今回はラスボスである「無名のソードマン(会話モード)」を倒す方向で解説していこうと思います。

【ポイント】
 ラスボス「無名のソードマン(会話モード)」に挑戦する前の段階でクリア宣言も可能。BaseLvが低かったり装備が整っていない間はボス戦に挑まないでクリアしてしまうのもアリ。

■■■【DATA】■■■

【名称/通称】
正式名称:「生体工学研究所の記録(会話モード)」(せいたいこうがくけんきゅうじょのきろく(かいわもーど))
プレイヤー間の通称:「会話モード」「生体MD会話モード」など

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【プレイヤー間での主な使われ方】
・ボスのドロップアイテム「赤色の思念体ボックス」の獲得
・ボスのドロップアイテム「生体実験の破片」の獲得

【公式サイトリンク】
・特設サイト
https://ragnarokonline.gungho.jp/special/episode/bio-labo-edda/

【「生体工学研究所の記録(会話モード)」への行き方】
シュバルツバルド共和国のジュノーへ。

ジュノー北部にいるNPC「シエラ」と会話し、依頼に協力する。

再度「シエラ」に話しかけ、「会話モードの同期化」を選んで、メモリアルダンジョンを生成。

ダンジョンが生成されたら「会話モードの解析開始」を選んでスタート。

【入場制限/再入場時間】
入場制限レベル:BaseLv100以上
ダンジョン再生成可能時間:入場してから1回目のAM5:00を迎え、かつ最後に入場した時から1時間が経過していること

【クリア時報酬など】
●中間報酬
Base経験値:2,000,000
Job経験値:1,000,000

●各部屋の初回クリア時のみ追加
Base経験値:2,000,000
Job経験値:1,000,000

●ボス撃破による完全クリア時の追加報酬
・BaseLv119以下の場合
 Base経験値:10,000,000
 Job経験値:5,000,000
・BaseLv120以上の場合
 Base経験値:15,000,000
 Job経験値:7,500,000

【あると便利な装備、スキルなど】
・水属性の攻撃が可能な武器・スキル
・火属性耐性装備
・対人間形モンスター、対ボス属性モンスター用装備など
(詳しくは後述)

■「会話モード」は派遣隊6人分のストーリーが分岐

 「バーチャルレコード」と呼ばれる記憶装置に残された記録をたどるという設定のこのメモリアルダンジョン。内部では要所要所で依頼主であるNPC「シエラ」がナビゲートしてくれます。

 内部に入ると、物語の発端となる事件(会話のみ)を経て、6つの分岐が発生します。この分岐中には、派遣隊それぞれの職業系統に応じたルートが選べます。たとえばソードマンを選択すると「セイレン=ウィンザー」のストーリーが展開するといった感じです。

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▲初回は発端となった出来事を体験します。ここでは戦闘はなく、会話だけで終わります。

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▲ちなみにどれかのルートを1回でもクリアしていると、初回の会話劇はカット可能。すぐにルート分岐までスキップできます。

 とはいえ、この分岐自体は短めで、すぐに全体ルートに合流します。各ルートをクリアすることで初回は経験値のボーナスがもらえますので、周回がてら、ひととおりやってみるといいでしょう。

 いずれの場面でも、次に進むポイントはミニマップ上にマーカーが表示されます。マップ自体は表示されないので詳しい道順は判別できませんが、おおよその目安になるでしょう。

 なお、「会話モード」ではボス以外のすべての敵は経験値を持っていません。ワープリンクに入ることで次のシーンに進む場所などでは、敵を無視して突っ走ってしまってもいいでしょう。

【ポイント】
 警備兵などの敵は経験値が得られないので頑張って倒す必要はない。回避できそうならスルーしてしまってもOK。

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▲各職業ごとに分岐が発生しますが、分岐自体は短く、1マップ、1~2戦闘程度です。敵から経験値がもらえないとはいえ、敵を全滅させることで次のシーンに進むことも多く、逃げているだけでは進みません。ご注意を。

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▲周囲に複数の敵が出現することが多いので、キャラの強さに自信がないようなら、キーとなるNPCに遠くから話しかけることで、いきなりタゲられるのを防ぐことができます。

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▲分岐ルートが終わるとシエラが登場。「セイレン=ウィンザー」と行動を共にする共通ルートに入ります。

■共通ルートでも敵をやりすごしながら進もう!?

 共通ルートでもマップ上にマーカーが示されるため、その方向に向かっていけば進行していきます。

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▲途中で様子のおかしい「エレメス=ガイル」に遭遇。Webコミックではセイレンが頭突きしますが、ゲーム内ではプレイヤーが戦闘を行います。

 戦うことになる「エレメス=ガイル」はHPは50,000あり、「クローキング」や「ソウルブレイカー」なども使ってきます。が、Atk自体は600と、そのへんのザコモンスターと大差ありません。落ちついて戦えば初心者でも倒せると思います。

エレメス=ガイル(RO公式ツール・モンスターサーチへ)

 このメモリアルダンジョン内で注意すべき敵は2種類。まずは白衣を着た「レゲンシュルム科学者」。こちらは「ファイアーボルト」や「ヘヴンズドライブ」といった魔法スキルを使用してきます。

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▲複数出現することもあり、次々に遠距離から魔法を使われると、近接キャラなどは思わぬダメージを受けることも……?

 もうひとつはコートを着た「レッケンベル警備兵長」。こちらは銃を使った遠距離攻撃ですが、「スタンアタック」や「チャージアロー」によるノックバックなど、戦うには厄介すぎる攻撃を行ってきます。幸いなことに進行ルート上にはいないので、戦わずにスルーしましょう。

【ポイント】
 コート姿でカッコイイ「レッケンベル警備兵長」は戦闘スルーを推奨。

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▲「スタンアタック」でスタンさせられたところに強烈な攻撃を受けることも……。撮影用にわざと近づきましたが、本来は戦う必要はありません。見かけたらタゲられる前に離れましょう。

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▲「ハワード=アルトアイゼン」と合流したらもうすぐゴール。最後のマップはちょっと敵が多めですが、移動速度が速い状態なら敵に捕まる前に駆け抜けることもできるでしょう。ただ、ミスして囲まれるのがイヤなときは各個撃破して進むのがオススメです。

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▲「ボルセブ」と「無名のソードマン」がいる場所に来たら終盤。まだここでは会話だけで、戦闘にはなりませんのでご安心を。

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▲ストーリーパートを終えると「シエラ」が出てきて、ここまでの報酬経験値を獲得。先に進むかどうか聞いてきます。

 この先はいよいよ「無名のソードマン(会話モード)」とのラストバトルになります。ここまでは入場制限BaseLvギリギリでも比較的簡単にクリアできるのですが、「無名のソードマン(会話モード)」は警備兵とは比べものにならない強さになっています。

 ほかに高レベル帯のキャラがいて装備などが充実している場合なら勝てないことはないと思いますが、それなりに高い攻撃力、属性耐性装備などがそろっていない場合はBaseLv170台でもコロッと負けることもあります。

 なお、メモリアルダンジョン内ではデスペナルティはないので、とりあえず挑んでみて強さを体感してみるというのもアリでしょう。

■「無名のソードマン(会話モード)」に挑め!

 「無名のソードマン(会話モード)」(以降、「無名のソードマン」と表記します)は、HP2,000,000、Atk1,500、Def500と基本的なスペックが高めなうえに、「クリティカルスラッシュ」や「スパイラルピアース」、「バッシュ」など、使われると面倒なスキルを多数持っています。

無名のソードマン(会話モード)(RO公式ツール・モンスターサーチへ)

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▲3次職スターターパックについてくる装備一式で強化されたスキルなど、それなりの攻撃力が望めるならば比較的楽に勝てるでしょう。こちらの攻撃力が低いと戦闘時間が長引くため、そのぶん回復アイテムの消費量が増えてしまいます。ボス属性モンスターへの防御力で定評のある「白羊宮セット」でも被ダメージはそれなりに高いです。

 「無名のソードマン」のスキルで特に厄介なのが「Mファントムスラスト」。距離を取ってもこのスキルで敵の側に引き寄せられてしまいます。不用意に位置を変化させられるよりは、「マグナムブレイク」によるノックバックの影響も受けないように、壁を背にした位置で足を止めて戦うほうがいいでしょう。

【ポイント】
 敵から逃げようとしても、「Mファントムスラスト」で引き寄せられます。移動速度もかなり速いので逃げきるのは難しい……!?

 火属性の「マグナムブレイク」に加えて火属性攻撃(ファイアーアタック)も行ってくるので、火属性耐性を高めた装備で挑みたいところ。「無名のソードマン」自体の属性は火2なので、こちらからの攻撃は水属性がオススメです。

 「無名のソードマン」は攻撃速度も素早いため、短めのスキル詠唱であっても中断させられてしまう可能性があります。また、一撃一撃も痛く、後半になって「爆裂波動」状態になってからの「スパイラルピアース」はごっそりとHPを削られます。キャラによっては即戦闘不能にもなりえますのでご注意を。

 攻撃を耐えるためには、人間形、火属性モンスター、ボス属性といった、「無名のソードマン」が該当する要素の組み合わせの防御をできるだけ高めておくことが重要です。

 防御を高めていれば楽勝かというと、そうでもありません。上で書いたような爆裂波動からの「スパイラルピアース」などはどうしても痛いので(一瞬で敵のHPを削りきれるくらいの高い攻撃力のキャラ以外は)、ある程度の回復アイテムは必要になってきます。敵が爆裂波動状態になったら、HPは常に満タン近くになるように回復アイテムを叩きつつ戦闘を行いましょう。

 戦闘時間にもよりますが、季節回復剤(3%回復剤)ならばまるまる1セット(150)個程度は持った状態で戦いたいところです。

【ポイント】
 敵が爆裂波動状態になったら「スパイラルピアース」(詠唱あり)に要注意。HPは常にMAX近くになるようにしておこう。

■金策にも狙い目!? 「赤色の思念体ボックス」とは

 「無名のソードマン」がドロップする「赤色の思念体ボックス」。ドロップ率はそれほど高いわけではありませんが、絶望するほど低いというわけでもなく、たまーにポロッと落としてくれるといった感覚でしょうか。

 「赤色の思念体ボックス」、そして併設されている「生体工学研究所の記録(戦闘モード)」で得られる「黄色の思念体ボックス」からは、確定で「思念体武器シリーズ」が入手できます。戦闘モードでは「青色の思念体ボックス」も入手できる可能性がありますが、こちらからは確定ではないものの、同じく「思念体武器シリーズ」が入手できることもあります。

 公式特設サイトを見ればわかるように、それぞれの色のボックスによって思念体武器のラインナップが決まっています。「思念体武器シリーズ」は取引ができないので、各ボックスの状態で手に入れて、武器を所持したいアカウントのキャラクターでオープンする必要があります。

 「思念体武器シリーズ」は各属性付与、「強撃5」または「増幅5」に加えて、「大鷲の眼光」、「熊の力」、「暴走した魔力」のいずれかを指定し、100%確定でエンチャントできるため、キャラによってはかなり強力な武器になります。

 唯一ネックなのはラインナップから望んだ職業の武器が出るかどかわからない点。欲しい職業用の武器を出すまで、ボックスをいくつも開ける人もいます。そういう人に向けて露店で「赤色の思念体ボックス」を売り、金策の一環とするのもいいかもしれません。なお、各“思念体ボックス”はワールド倉庫のスタンダートプランでの移動が可能になっています。

【ポイント】
 「赤色の思念体ボックス」は金策アイテムとしてもオススメ(2020年3月現在の情報です)。

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▲「生体工学研究所」各エリアなどで入手できるアイテムを使って「エネルギーの集合体」(5個)を作り「思念体武器シリーズ」にエンチャント。3種類のエンチャントをすべて選択して一気に完成してくれます。なお、「思念体武器シリーズ」は、過剰精錬に失敗しても武器が消滅しない特殊精錬を行うことができます。こちらにも「エネルギーの集合体」が1個必要になります。