『ラグナロクオンライン』では、2021年4月27日(火)の定期メンテナンス終了後から、毎年恒例の精錬イベントが開催されています。精錬イベントとは、装備を強化する精錬をイベントポイントだけで行えてしまうというもの。さらに、決まった日時になれば、失敗時に装備品が破壊されない「ミラクル精錬」など、特別な精錬に挑戦することもできます。

 開催期間は2021年5月18日(火)定期メンテナンス開始前までの約3週間となっています。

 今年の精錬イベントは「グラストヘイム精錬祭 ~時空竜と賢者の魔導炉~」と題されており、別次元にある「久遠のグラストヘイム」が舞台。このグラストヘイムは、なぜか滅びの運命を免れており、シュミッツ王なども健在で栄華を極めている様子。時空竜である「オスカー」に呼ばれた冒険者は、この不思議な次元の調査に協力していくことになります。

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▲今年は、先日実装された高難度メモリアルダンジョン「呪われた次元」などでもおなじみのグラストヘイムが舞台。時空竜である「オスカー」からの依頼で訪れた別次元のグラストヘイムは滅んでなどいませんでした。

 久遠のグラストヘイムでは、大賢者バルムントの開発した「魔導炉エクリクシィ」が存在しており、「魔導エナジー」を使えば装備を強化できるとのこと。その他にもいろいろな使いみちがある「魔導エナジー」を集めていくのが目的となります。

 「魔導エナジー」とは、要はイベントのポイント。冒険者は「納品」「討伐」「観光スポット巡り」の3つの手段と、後述する「廃亡遺跡群の探索」で「魔導エナジー」を集めることができます。「魔導エナジー」はアカウントで共通となっており、過去の精錬イベントとは違い、キャラごとにポイントを集める必要はありません。

 例年ですと、精錬イベントはメモリアルダンジョンをクリアしてくるのがメインでしたが、今回は2月の季節イベントと同じような流れになっています。Breidablikワールドなどではメモリアルダンジョンを使ったイベントだと非常に混雑してしまうため、これは非常にありがたい変更と言えるかもしれません。

 とはいえ、イベント中、討伐クエストでメモリアルダンジョンに行ったりすることも多いため、負荷軽減の目的で「夢幻の迷宮」関連のダンジョンが生成できなくなっています。

 さて、2月の季節イベントに参加していなかった方のために、ざっと概要をご紹介しておきましょう。上でも書いたように、「納品」「討伐」「観光スポット巡り」の3つのクエストをクリアすることで「魔導エナジー」が手に入りますが、同時に莫大な経験値(Base経験値)も獲得できるようになっており、BaseLv175くらいまでならサクサクと育成可能です。特に「納品」と「観光スポット巡り」は戦闘が苦手なキャラでも経験値が稼げるので、ベンチウォーマーなキャラの育成もOK。それぞれのクエストについて少し詳しく説明していきましょう。

●「納品」 担当:バルムント
 複数の依頼が提示され、要求されたアイテムを持っていくことでクリアになります。ただし、難度の高い依頼ではボスドロップの収集品を要求されたりするため、すべてをクリアするのは難しいかも。
 「[衣装] シュミッツのヘルム(下段)」をもらうためにはイベント期間中20回クリアが目標

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▲ときにはかなりムチャなものを要求してくることも……。ムリなものはムリと割り切って、納品できそうなものだけクリアしていくのがいいと思います。

●「討伐」 担当:ハインリヒ
 話しかけることで討伐対象のクエストを自動で受注。アカウントごとに、依頼のうち、1日につき13種類を「報告」することができます。討伐クエストの受注はキャラ単位になっているので、討伐に向かう前に、かならず「ハインリヒ」に話しかけることが重要です。また、「報告」を行えるのは「討伐」を行ってきたキャラのみなので注意。なお、討伐状況は毎朝5時にリセット。前日分を持ち越してクリアすることはできません。
 「[衣装] シュミッツのヘルム(下段)」をもらうためにはイベント期間中176回クリアが目標。1日平均で9討伐くらいは進めたいところ。

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▲クリアする討伐は「魔導エナジー」がお得に獲得できるもの、Base経験値が多めになっているものなど、種類はさまざま。自分のキャラでこなせるクエストのうち、最大効率のものを選んでいきましょう。

●「観光スポット巡り」 担当:五郎
 指定されたマップに行き、どこかにいるNPC(今回は「幻燈鬼」)に話しかけてから報告に戻ればクリア。簡単なマップから難しめのマップまで数種類提示されますが、「報告」ができるのは1回のみ(報告を行うのは別キャラでもOK)。可能ならできるだけ難しいお題をクリアしたほうがいいでしょう。
 「[衣装] シュミッツのヘルム(下段)」をもらうためにはイベント期間中15回クリアが目標

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▲クエストをしていないと行けない場所なども指定される場合があります。1日で、どれか1回しかクリアできないので、できるだけ難度の高い場所を選びたいところですが……。

 各クエストの説明にもあるように、イベント期間中、すべての条件を満たすことができれば「[衣装] シュミッツのヘルム(下段)」をもらうことができます。イベント日数(約3週間)から逆算してみればわかるように、毎日コツコツとクリアしていく必要がありますので、この記事を見てから参戦するという方は結構大変になってしまうかも?

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▲イベントに皆勤賞レベルで参加していればムリなく獲得できるはずの「[衣装] シュミッツのヘルム」。若干ネタ系装備寄りなので、欲しい方は「絶対欲しい!」と思うシロモノ。

 また、今回のイベントのもうひとつの目玉アトラクションが「廃亡遺跡群の探索」。300フロアからなるスゴロクのようなもので、NPCから渡された「天運のダイス」(実際のアイテムではなく、フラグのみ)を振って出た目だけフロアを進んでいきます。進んだ先にはNPCがいたり、トラップが仕掛けられていたりします。

 NPCからは、アイテムを要求されたり、モンスターの討伐を依頼されることも。その場合は、いったん遺跡から出て、アイテムを持ってきたり、討伐を進めて戻ってくることで先へ進めます。

 この遺跡群も時空の彼方にあるのか、たまに妙なアイテムを持ってくるように言われる場合があります。たとえば「ツデローヘデームベドーン」。初期から『RO』を遊んでいる方にはおなじみですね。本来これは「イエロージェムストーン」のはずが、βテストの期間中、開発元のGravityさんの手違いでヘンな日本語になってしまった、いわゆる“重力語”と呼ばれるもの。“重力語”だけでなく、当時の海外製オンラインゲームにはこうした開発途中の誤訳(?)はよくありました。

 今回の遺跡群内部ではこういったアイテムを要求されたり、ヘンな名前のモンスターを討伐してくるように言われることがあるのです。しかも、次元を越えたイベントの影響か、期間限定で実際にモンスターが存在していたり、アイテムをドロップするようになっていたりします。具体的にどんなモンスターが登場しているのかは「4月27日パッチ内容について」を参照してみてくだい。

 なお、イベント限定のモンスターの名称と対応する姿は以下のリストのとおり。遺跡群のNPCからの討伐対象になっているのは、同じ姿のモンスターがいるマップ内に出現している「特殊な名前を持ったモンスター」ですのでお間違いなきよう。ちなみに、記事タイトルには19年ぶりの登場と書いてある「ドッフルギャンガフフフフフフフフ」ですが、実は2009年のエイプリルフールイベントの襲撃モンスターとして登場していました。まぁでも実質的には19年ぶりということで(笑)!

●特殊モンスター名と外観対応リスト
赤い彗星:ハンターフライ
将軍:天下大将軍
:バースリー
赤芋:アルギオペ
:オシリス
マッチョ:アラーム
兄貴:オークウォリアー
次郎:クランプ
窓手:スティング
姉貴:オークレディ
白玉葱ステムワーム ワームテール
:マルデューク
イクラ:マリンスフィアー
田村:タムラン
ミサイル:サイドワインダー
うろつく者:彷徨う者
タラ:タラフロッグ
ムスカ:フレームスカル
鉛筆:ファラオ
調印:ヒルウィンドランサー
羊羹:スケゴルトブラック
ゴルァ:マンドラゴラ
土星:土精
:スケルワーカー
師匠:スリーパー
ドッフルギャンガフフフフフフフフ:ドッペルゲンガー
山葵:ファブル
女王様:ジルタス
:イビルドルイド
※「白玉葱」の元ネタモンスター名が間違っていました。コメントでのご指摘ありがとうございます。(2021年5月5日更新)

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▲「カタツムリの殻」、「ツデローヘデームベドーン」、「かにのハサミ」、「覚醒のポーション」「闇リンゴ」の5つのアイテムが期間限定でドロップ。「闇リンゴ」を除いて、いずれも昔、実際にあったアイテムなので、長く『RO』を遊んでいる方は記憶に残っているかもしれません。ちなみに、「カタツムリの殻」と「かにのハサミ」は、ユーザーの要望から“重力語”なアイテム名「カタシムリの皮」「かにニッパ」が正式名称として採用され、元に戻されたという経緯があります。

 なお、遺跡内部で「アックス」を50本要求されるフロアがありますが、これは実は「矢」のこと。私もすっかり忘れていましたが、言われてみれば「矢」が「アックス」と表示されていた時代があったんですよね……。苦労して「アックス[3]」や「アックス[4]」を50個持っていっても受け取ってもらえませんのでご注意を。……ある意味、最大のトラップなんじゃないですかね、コレ(苦笑)。

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▲「オスカーの手紙」をもらえるクエストもあります。必要アイテムは「呪いに侵食された原石」1個。メモリアルダンジョン「グラストヘイムの没落」の前半の報酬として入手できるアイテムです。

 さて、イベントとは別に、4月27日(火)の定期メンテナンス終了後から、攻城戦YEのマッチング戦でギルドマスターが装備するための衣装装備「[衣装] Master」が実装されています。これはマッチング戦の最中、装備必須で、砦前や砦内でこれを外すとペナルティが課せられるとのこと。これにより、どのキャラがギルドマスターなのか、ひと目でわかってしまうことから、戦略にも変化が出てきそうですね。

 そして、月末ということで、「2021年5月のイベント&ミニアップデート情報」も公開に。5月中旬までは精錬祭が続きますが、その終了と入れ替わりのようにYggdrasillワールドにて「模擬戦」が実装予定となっています。「攻城戦TE」をベースにしているとのことなので、現行ワールドで「攻城戦TE」を遊んでいる方向けのコンテンツだと思われます。

 5月25日(火)からはちょっと久々の「深淵の回廊」が予定されています。ぷちアップデートが加えられ、新アイテムもあるようなので、期待してしまいますね。


■今年の精錬祭は経験値も稼げちゃう!?

 ということで始まった精錬祭ですが、上でも書いたように今年はだいぶ様変わりしています。好評な今年からの季節イベントと同じ形式になっていることもあり、経験値目当てにキャラ育成に勤しむのもアリかもしれません。

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▲せっかくなので、できるだけBaseLv182のソーサラーで進めています。このまま進めればイベント終了までにはBaseLv183になれそうな状況なのです。

 これを書いている時点ではまだ詳細部分までは判明していませんが、スゴロクこと「廃亡遺跡群の探索」もかなり楽しそうなコンテンツになっているようです。しかもこのコンテンツに関連して、まさか19年ぶりに「ドッフルギャンガフフフフフフフフ」が登場するとは思いませんでした。ほかのモンスター名称もプレイヤー間の通称がそのまま使われていたりして、遊び心満載といった感じですね。さすがに「シャア」は使われていませんが(笑)。

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▲わりと気軽に「シュミッツヘルム仮面」を呼びがちなんですが、果たしてイベント終了までに300フロアを踏破できるのか、ちょっぴり不安です。

 「ミラクル精錬」に関しては初日に挑戦して、とりあえず+6の防具をふたつ作って終了でした。+7までの過剰精錬に挑戦するかどうかは悩みどころです。

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▲防具やレベル4武器などは+6くらいなら比較的簡単に作成可能。ここから+7への壁は高くて厚いんですよね……。

 ちなみに「炎雷魔女の大杖[1]」などの魔女ジラントシリーズは、そろそろ通常の装備と同じポイントに格下げされるかなと個人的に期待していたのですが、そんなことはまったくありませんでした(苦笑)。

 ついでに言うと、スターターパック系の装備や思念体武器シリーズなど、もともと有利な精錬が用意されているものは必要ポイントが多めに設定されています。まぁ、わざわざ成功率の低い「ミラクル精錬」を行うよりも素直に課金したほうがいい感じですね。

 季節イベントということで3週間の長丁場。毎日やることが多いので、計画的に進めていきたいところです。今週来週はゴールデンウィークだからといってあまりムリをしすぎないように注意です。だって、イベントはゴールデンウィーク明けにも続きますからね……!

 さてさて、毎年のことなのですが、この時期、諸事情により更新が1週お休みとなります。次回の更新は5月15日(土)頃になります。ご了承くださいませ。


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