さて、前回、「イズルード海底洞窟 3層」の狩りを経てBaseLv77まで成長、その後「異世界クエスト」をクリアしてBaseLv79になったブラックスミスですが、2015年8月11日(火)のアップデートで、「マラン島」などのクエストの報酬経験値が大幅にアップし、同時に「地下排水路」という、低レベルでも挑戦できるメモリアルダンジョンが実装されました。
さらに、マラン島へは「冒険者アカデミー」からの転送が実装され、未転生でBaseLv40~99のキャラならば無料で送ってもらえるようになっています(その他のキャラはイズルードかアルベルタから1,000Zenyの渡航費がかかります)。
メモリアルダンジョン「地下排水路」は、いくつかの難度が選択でき、最も簡単な「お掃除ビギナー」はBaseLv40からチャレンジできます。
ちなみにメモリアルダンジョンというのは、パーティー単位でダンジョンエリアが生成される、いわゆるインスタンス形式のダンジョン。他のプレイヤーが入ってこられないため、他人を気にせずに戦えますが、逆に言えば通りかかった人に助けてもらうことはできません。メモリアルダンジョンの多くはクリアまでの制限時間や、いったん生成したら次に生成できるまでクールタイム(再入場可能までの時間)が設定されています。
「地下排水路」の制限時間は1時間。いったん生成すると、次の午前5時を過ぎるまで再生成できません(クールタイム)。また、生成後1時間は再度生成できないことになっているので、午前4時以降に作った場合はそのぶん再生成時間が後ろにずれます。ご注意を。
今回育成しているブラックスミスは、BaseLv40をはるかに越えていますが、それでも十分すぎるクリア報酬が期待できます。さっそく挑戦……の前に、せっかくなので、マラン島を理解するためにも、島内で受けられる各種クエストも把握しておきたいところです。
マラン島の入口にいるNPC「マニャミ」に話しかけると、受諾可能なクエストとその依頼NPCを教えてくれます。ついでに依頼NPCの元まで転送もしてくれるという親切設計。ストーリークエストをクリアすると、それに関連したデイリークエスト(毎日繰り返し受けられるミニクエスト)をこなせるようになるので、まずはストーリークエストのクリアを目指すといいでしょう。いくつかのデイリークエストでは、毎回経験値が獲得できるため、低レベルキャラの育成にはもってこいなのです。
▲1回限りの各種クエストは報酬経験値が多く、クリアすることでかなりの経験値を稼ぐことができます。「地下排水路」だけでも十分成長できますが、いろいろいいコトがある(後述します)ので、できればこれらのクエストも進めていきましょう。
なお、今回のスクリーンショットではマラン島の風景が「夜」になっていますが、実装記念のイベント中のものであり、通常状態は「昼」です。期間限定のイベントNPCが写っている箇所もありますが、ご了承願います。
■「猫達の定期集会」などのクエストだけでBaseLv79からBaseLv90オーバーに成長!
最優先でクリアしたいのは「猫達の定期集会」。このクエストをラスト付近まで進めることで、「新鮮な実探し」「マラン島の亀裂修復」「おいしいゼリー集め」の各デイリークエストが受けられるようになるほか、マラン島の中央にある船「ナビ号」の甲板にいる「ポタリ」から、世界各地に転送してもらえるようになります。
この転送が実はかなり便利。Zenyを使わず、マラン島のクエストで大量にもらえる「マラン島特産缶詰」の支払いですむので、初心者にも優しい仕様になっています。また、「マラン島特産缶詰」は、そのまま使用すればマラン島にワープできる移動用アイテムにもなります(もちろん消費されますが)。「マラン島特産缶詰」はデイリークエストだけでも1クエストで30個ほど入手でき、仮に、かなり頻繁に移動するとしても足りなくなるということはないハズ。
というわけで、さっそく各種クエストに挑戦してみました。マラン島のクエストはAlt+uで開けるクエストウィンドウに対応しているため、迷ったら参照すればOK。途中、「おいしいゼリー」を入手するにはダンジョン(北西の「星明りの珊瑚礁」)で戦う必要があるのですが、レベルの高い別キャラがいるならそちらで入手して倉庫経由で受け渡しをしても構いません。また、戦闘がツラいキャラなら、買取露店で買い取るなど、各種取引で入手してもいいでしょう。
今回は「猫達の定期集会」「鉄人料理長ニャスの伝説」「ニャンゲーマーズ」「マラン島ニャドベンチャー」の4つのクエストをクリア(「ニャンキー団」は「偽造缶詰」が入手できなかったので保留しています)。クエストは平行して進めたのですが、途中で経験値がもらえたりして、あれよあれよという間にレベルが上がっていきます。最終的に上記のクエストが終わった時点でBaseLv91になっていました。……あれ? BaseLv80台を完全にすっ飛ばしちゃった……!?
▲「鉄人料理長ニャスの伝説」では「淡白なソース」1個と「穀物」10個が必要です。「淡白なソース」はプロンテラ中央付近の噴水北のNPCなどから購入可能(700Zeny)。「穀物」はルティエのクリスマスツリー付近にいるNPCなどから購入可能(200Zeny)。「ニャンゲーマーズ」、「マラン島ニャドベンチャー」は、特に必要なアイテムはありません。
以前、ローグを育成した際には、BaseLv80台はずっと「イズルード海底洞窟 3層」で狩りをしていて、わりと時間がかかった(といっても数時間ですが)記憶があります。今回、あらかじめクエスト内容を把握していたとはいえ、わずか1時間でBaseLv80台をスルーできてしまいました。初見の場合はクエストで迷う場面もあるでしょうが、それでも狩りをするより断然早くレベルアップが可能なハズです。わずかな心残りは、JobLvが50になっていたため、クエスト報酬のJob経験値がちょっぴりムダになってしまったことでしょうか(苦笑)。
なお、クエスト内容を把握したうえでスムーズに進めば1時間でクリアできたということは、「分厚い戦闘教範」を使ってクエストを進めれば、もっと経験値が獲得できることになります。3キャラ目、4キャラ目と育成する場合は、そういったことも考慮に入れてみるといいでしょう。
■「地下排水路」に行く前に超有効な武器を入手すべし!
メモリアルダンジョン「地下排水路」に挑戦する前にクエストをクリアしたのは、もうひとつ理由があります。クエスト報酬で手元には大量の「マラン島特産缶詰」があるわけですが、これを使って、武器を入手します。
島の中央やや西側に「猫武器販売!!」というチャット看板を立てているNPCがいます。このNPCからは、マラン島のダンジョンの敵に有効な武器が入手できます。この支払いはZenyではなく「マラン島特産缶詰」(50個)なのです。
▲マラン島のメモリアルダンジョンで有効な武器を「マラン島特産缶詰」で購入。どれも妙な形の武器ですが、買っておいて損はないラインナップです。クエストをクリアしていれば「マラン島特産缶詰」は数百個を越えているはずなのでお支払いも余裕です。
さらに、この武器はいずれも「マランエンチャント」という強化を施すことができ、よりパワーアップできるようになっています。強化を行うには「マラン・Aコイン」が必要なのですが、これも上記クエストの報酬として大量にもらっているハズ。
つまり、クエストをクリアすることで、事前の準備が整うというわけなのです。
入手できる武器は両手剣、カタール、両手杖、両手斧、弓、短剣。今回はブラックスミスなので、当然、斧である「猫両手斧・黒鮪[0]」を購入。
さっそく武器を装備して、今度は島のやや北東側にいる「マランエンチャント」というチャット看板のNPCに話しかけて強化をしてもらいます。
「マランエンチャント」は武器の3スロット目と4スロット目にステータスをアップする効果や特殊な効果を付与することができるというもの(3スロット目がカードスロットになっている場合は4スロット目にしかエンチャントできません)。詳しくはこちらの「マラン島拡張アップデート」公式特設サイトを参照してみてください。
今のレベル帯では、より強力なエンチャントが施せる「海神の怒り」を入手するのはちょっと大変なので、「マラン・Aコイン」を使ったエンチャントだけになりますが、それでも最大で能力値+8ぶんのパワーアップは大きいです。このマランエンチャントは100%成功するというのもありがたいところ。「近接物理攻撃」系のエンチャントを行い、何度かやり直して、Str+4をふたつ付与。わりと簡単に「猫両手斧・黒鮪 <Str+4> ダブル[0]」が完成しました。
▲「地下排水路」に挑む武器。どこからどう見てもマグロですが、斧なのです。……おそらく。
▲というわけで、BaseLv91のステータス、装備はこんな感じにしてみました。なお、「レベルアップボックス(Lv85)」から入手できる「防具交換チケット」で引き換えることのできる防具は、あまりにレベルアップが早かったために交換するのをすっかり忘れていました……(苦笑)。
■いよいよ「地下排水路」(お掃除ビギナー)にチャレンジ!
前置きが長くなりましたが、そんなこんなでいよいよメモリアルダンジョン「地下排水路」に挑戦です。「地下排水路」はマラン島の北北西の離れ小島(左から2番目)に入口があります。中にいるNPC「保管庫の管理人ミシン」の元へ向かいましょう。
まずは、ローグ育成編・その3で紹介したように、メモリアルダンジョンに入場するために、パーティーを結成します。
▲基本情報ウィンドウのfriendボタンのパーティーウィンドウからパーティー作成を選択し、適当な名前をつけてパーティーを作ります(もちろん、昔ながらの方法である、チャット欄に「/organize [パーティー名]」でも作成可能です)。ちなみにパーティー名とキャラ名はメモリアルダンジョンに入場する際にマップ内のプレイヤーに告知されるので、あまり妙な名前はつけないように。逆にそれを見越してパーティー名にネタを仕込む人も多いようですが(笑)。
▲ミシンに話しかけてメモリアルダンジョンを生成し、「地下排水路」に入場したら、難易度を選択します。「お掃除エキスパート」はBaseLv90以上向けですが、未転生の2次職、しかもソロではちょっと力不足感が否めないので、今回は「お掃除ビギナー」を選択します。
「地下排水路」では、準備が整うまで敵は出てこないので安心。最初にミシンから説明を聞いている間は安全です。プレイヤーの目的は、ミシンから指示された「排水路」の掃除をすること。指示と同時に指定された排水路の周辺に敵が出現し、それを倒すか、やり過ごしつつ、排水路をクリックして「掃除」を行います。「掃除」中はキャラの頭上に詠唱バーのようなものが出現し、この間は攻撃したりスキルを使うことはできません。敵からダメージを受けると詠唱が中断してしまうので、Flee(回避率)が低いキャラの場合は、敵を倒してから掃除をするほうがいいかもしれません。
ダンジョンのギミックがスタートすると、画面上部にミシンのアナウンスが表示されます。「10時方向の排水路が開いた」などといったように時計の文字盤と同様の方向が指定されます。
なお、ミシンのアナウンスから一定時間以内に「掃除」を完了できないと、「海藻」が出現してしまい、その排水路は掃除失敗となります。10回のチャンス以内に5回成功すればいいので、慣れてしまえばそれほど大変ではないはず。
「掃除」は排水路がクリックできる位置ならば遠くからでも行えるので、できるだけ遠くから排水路をクリックして、敵に囲まれる前(近寄ってくる敵は2体以内を目安にします)に掃除を終わらせ、そのあとで敵を殲滅していきます。この敵も意外と経験値が美味しいのでしっかり全部倒していきましょう。
今回はBaseLv90台ということもありますが、メインで育成している別ワールドのキャラでもクリア済みで、勝手がわかっているぶん、かなり余裕のある状態でクリア。ちなみに、初見でも1箇所お掃除失敗した程度でクリアできたので、けっして難しくはないと思います。
▲敵に囲まれすぎないように移動し、やや遠めの位置から、「掃除」を優先します。敵に囲まれてしまった場合は、敵の殲滅を優先するといったように、臨機応変に切り替える必要があります。
5箇所の掃除を終えると、もちろんお約束的にボスモンスター「深海のお化け貝」が登場しますが、「猫両手斧・黒鮪[0]」で、「アドレナリンラッシュ」+「オーバートラスト」+「ウェポンパーフェクション」+「マキシマイズパワー」というフルコースで迎え撃ちます。ダメージは「初心者用ポーション」連打で十分回復できるレベルでしたが、ときおり凍結状態にされることがありました。
▲「地下排水路(お掃除ビギナー)」のボス、「深海のお化け貝」。
ボスを撃破するとマップ内に討伐報酬がばら撒かれるのでそれを全部拾い、3時方向にいるミシンの元へ。クリア報酬を受け取って反対側の出口から出ればダンジョンクリアです。
ちなみに、「地下排水路」(お掃除ビギナー)は、2名以上のパーティーで挑戦すると、クリアの報酬経験値が増加します。フレンドやギルドメンバーがいるなら、誘ってみるといいかもしれません。
▲1名だと報酬経験値はBase経験値50万/Job経験値20万。2名以上になるとBase経験値75万/Job経験値30万と、1.5倍に増加します。なお、この報酬はBase経験値1万ごとに分割で入手できるので、1回の経験値入手で一気に2レベル以上アップしないという仕様がある『RO』において、低レベルでもムダなく経験値を受け取れるようになっています。
■BaseLv90以上になったので「ゲフェン魔法大会」にも行ってみる
「地下排水路」をクリアして、BaseLvは92にアップ! BaseLv90を越えれば、ローグ育成編・その3でも紹介したメモリアルダンジョン、英雄の痕跡「ゲフェン魔法大会」にも挑戦できます。
以前は「異世界クエスト」をクリアしていることが条件でしたが、2015年8月11日(火)のアップデート以降は、マラン島から直接「次元の狭間 時の通路01」へ行くことができるようになっています。
▲「マラン島特産缶詰」5個で、島のやや西側にある謎の石碑(?)から「次元の狭間 時の通路01」へ移動できるようになっています。条件はBaseLv70以上。このルートなら「異世界クエスト」をクリアしている必要はありません。なお、ゲフェンから移動できる「ゲフェニア」への通路と同じように、通路が開いている45秒間なら、条件を満たしていれば誰でも移動できるようになります。
「ゲフェン魔法大会」についてはローグ育成編・その3で詳細な説明をしているのでそちらを見ていただくとして、今回のブラックスミス初挑戦ではローグのときと同様、マップ東回りのルートを選択。
1回戦、2回戦は問題なくクリア。3回戦のビリー・コスルリースに対しては、ローグのときほどFleeが高くないため、攻撃を受ける頻度が多く、「初心者用ポーション」を連打しながら戦います。ただ、「ヴァーリのマント[0]」のおかげか、ビリーの「ソニックブロー」にもギリギリ耐えられたため、なんとかゴリ押しできそうな雰囲気。「ソニックブロー」を食らった際はHPがレッドゾーンまで落ち込むため、「初心者用ポーション」をセットしたF1キーを押しっぱなしにして急速回復が必須ですが……。しかし、ビリーのHPを半分ほどに削ったあたりで「ソニックブロー」を食らった瞬間にスタン! スタン中は回復アイテムによる回復もできないため、そのまま削られて戦闘不能になってしまいました。うーん、スタンに弱いのは昔からのAgi型の宿命。こればっかりは仕方ありません。
▲いけるかと思ったら「ソニックブロー」のスタン効果であえなく戦闘不能に。そういえばそんな追加効果もありましたね……。
というわけで、残念ながら2回戦止まりという結果でしたが、報酬でもらった「ゲフェン魔法大会コイン」10枚をBase経験値と交換して100万ほど獲得。BaseLvが93にアップしました。
ローグのときはこのレベル帯だとほぼ「ゲフェン魔法大会」だけで稼いでいたのですが、「地下排水路」と「ゲフェン魔法大会」を1日1回クリアするだけで、あっという間にBaseLv99まで行けそうです。転生までの道のりが、また一歩短くなったという感じですね。
■ほかにもクエスト経験値が期待できる場所が……!
2015年8月11日(火)のアップデートでは、マラン島以外にもクエスト報酬の経験値の変更が行われており(詳細はこちら)、BaseLv40以上で挑戦できる「ブラジリス」、BaseLv60以上で挑戦できる「デワタ」などのストーリークエストがオススメできます。実際のところ、クエストでは、敵のいる場所を通る必要もあったりするので、下限のレベルでは少々厳しいのですが、移動(転送)用に、先にマラン島のクエストをクリアしておけば、そのぶんレベルも高くなりますし、なにより上で紹介した「地下排水路」にも挑戦できるので、BaseLvの底上げは十分可能だと思われます。
ブラジリスの「トイレのオバケクエスト」ではBase経験値200万/Job経験値60万の報酬が、デワタの「ジャティ族の王冠クエスト」ではBase経験値150万/Job経験値50万の報酬が得られます。「Job経験値がもらえるなら転生後にとっておきたい」と思う方もいるかもしれませんが、転生後はBaseLv80以降になればJob経験値がたんまりもらえるメモリアルダンジョン(英雄の痕跡「サラの記憶」)があるので、あまり気にする必要はないと思います。