某月某日。

“週刊ROチャレンジ!”ライター・植竹「英雄の痕跡に新しいメモリアルダンジョンを実装するらしいですね」

ガンホー中村氏「えっ!? ど、どこでその情報を……!」

植竹「いや、前に千葉さんがインタビューで教えてくれましたし。ところで、実装前にはテストプレイさせてもらえませんか?」

中村氏「あ、やっぱりそうきますか……。うーん、正直ギリギリまで調整を続けているので、スケジュール的に難し……」

植竹「ちょっとだけでもいいんで、ぜひぜひ!」

中村氏「わかった、わかりましたから……!」

植竹「(`・ω・´)b」


 ということで、半ばムリヤリに取材をねじ込んでいただき、検証作業の隙間を縫ってお邪魔させていただくことに成功しました。2週に分けてお送りするアップデート情報は、英雄の痕跡の新メモリアルダンジョンと、それにともなう9月~10月のイベントについてお送りしたいと思います。もちろん、途中に通常どおり「ROチャレンジ!」や「初心者・復帰者企画」もお送りしますので、そちらもヨロシクです!


 ということで、前半となる今回は、イベント「時空英雄戦記SPECIAL~スーパー次元の狭間バトル~」と、英雄の痕跡「フェンリルとサラ」について詳しく紹介していきましょう。


 なお、今回の内容は、テストサーバで検証中の状態のものなので、実装時と内容が異なる場合があることをご了承願います。


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▲今回使用させていただいたキャラクター……ですが、まともに戦うことはなかったので、あまり参考にならないかも……。ところで、見慣れない衣装装備を被っていますが、これは一体……? その答えは来週に(いきなりの引き)!



■3度目の登場!? 「時空英雄戦記」がSPECIALになって帰ってきた!


植竹「3じゃなくてスペシャルなんですね」

中村氏「1、2ときたらSPECIALだろうという意見が出まして」

植竹「それはまるで『餓狼……」

中村氏「おっと、詳しくは長澤のほうから説明させていただきますね!」

植竹「……」


 ということで、今回取材にご対応いただいたのはガンホー・オンライン・エンターテイメントの中村聡伸氏と長澤誠吾氏。2015年9月1日(火)から、3週に渡って連続で英雄の痕跡「フェンリルとサラ」、「飛行船襲撃」、「呪いの剣士」が順次アップデートされるとのこと。それに合わせて、英雄の痕跡を舞台にしたイベントを行おうということで、再び「時空英雄戦記」が実施されることになったようです。


 この「時空英雄戦記SPECIAL」は2015年9月1日(火)~10月6日(火)の5週間に渡って開催される長期イベントとなります。


 ちなみにご存知ない方に説明しておくと、時空英雄戦記は「ときぞらひでおせんき」と読みます。話の発端は、英雄の話が大好きなアマツの少年“ときぞら・ひでお”君が、冒険者たちに英雄の痕跡の内部の話を聞かせてほしいとお願いしてきたことから始まります。ひでお君の持つ力、英雄力(えいゆうりき)や、お礼のアイテム目当ての冒険者たちからたっぷりと話を聞いたひでお君は満足して帰っていきました。


 ひでお君の力に目をつけたのがオオカミフードがトレードマークのオリバー。英雄力をちょっと借りようとした結果、なぜかひでお君がオリバーの本の中に封印されてしまいましたが、ひでお君の英雄力を身につけた彼は、ひでお君と同じように冒険者たちから英雄の痕跡の話を聞き出すことにしたのです。


 そして、そのオリバーが再び冒険者の前に姿を現します。オリバーは自分で物語を書くために、英雄の痕跡の話を聞きたがっているとのこと。そしてそれを参考にして自分で新たな物語を作り、冒険者に“体験”してもらおうということらしいのですが……。


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▲前回使いすぎて英雄力がなくなってしまったオリバー。英雄の痕跡内部に溜まる「英雄溜まり」から「英雄力の結晶」を取ってくればいいらしいのですが……。


 ストーリーの結末に関しては実装されてから確認するとして、今回は簡単にイベントの流れを紹介していきましょう。


 イベント期間中、英雄の痕跡の各メモリアルダンジョン内部には「英雄溜まり」という光のきらめきが登場します。これをクリックすると、きらきらを散らし、そこから「英雄力の結晶」を入手できます。


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▲メモリアルダンジョン内部には複数の英雄溜まりがあるようで、「サラの記憶」では中盤のここに英雄溜まりがありました。英雄溜まりを散らしたあと、再度クリックすると「英雄力の結晶」が入手できます。メモリアルダンジョンの難度に応じて、入手数が増加していくらしいです。


 この「英雄力の結晶」をオリバーに持っていくことで、さまざまな報酬が用意されているとのことです。具体的には以下のとおり。


1.アイテムと交換
 a.「ロキのアサシンマスク[0]」(英雄力の結晶40個)
 b.「[衣装] ロキのアサシンマスク」(英雄力の結晶50個)
 c.「フェンリルの呪符」1個(英雄力の結晶1個)
 d.「偽天使の羽」10個(英雄力の結晶2個)


2.経験値と交換

 BaseLv140未満のキャラクターのみ、「英雄力の結晶」1個につき、Base経験値50万(500k)がもらえます。


 ちなみに「英雄力の結晶」は倉庫経由の移動が可能になっているので、アカウント内の強いキャラで「英雄力の結晶」を稼いでレベルの低いキャラに渡して成長させるといったことも可能になっているそうです。


 「英雄力の結晶」にはほかにも使用法があるそうですが、詳細に関しては9月1日(火)に公開予定だそうです。

植竹「えっ、まだあるんですか?」

中村氏「ええ。私がちょっとヘンなことをしています。しいたけとか」

植竹「しいたけ? 意味不明なんですが(笑)。中村さん、4月くらいからそんな内容が多いですよね……」

中村氏「私はもともとヘンなことをする担当なので(笑)」


■「英雄力の結晶」だけじゃない!? スペシャルな敵と戦えるからSPECIALなのです!?


 「英雄力の結晶」を入手できる「英雄溜まり」はすべての英雄の痕跡に登場するのですが、既存の4メモリアルダンジョン、すなわち「サラの記憶」「フェイスワームの巣」「ゲフェン魔法大会」「魔神の塔」には「赤い英雄溜まり」が登場します。これらはクリアポイント付近に出現していて、通常通り「英雄力の結晶」が入手できる以外にも特殊な効果があるのです。


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▲「サラの記憶」ではゴール目前の橋の前に赤い英雄溜まりがありました。これを散らしておくと、あとで特別な敵と戦う権利が得られます。


 「赤い英雄溜まり」を散らしたキャラは、オリバーが書いた物語として特殊なメモリアルダンジョン「英雄の闘技場」に挑戦できるようになります。各メモリアルダンジョンで「赤い英雄溜まり」を散らしていると、そのダンジョンにちなんだボスをモチーフにした強敵と戦うことができます。具体的には以下のとおり。


「サラの記憶」の「赤い英雄溜まり」→「怒りの大長老アイリン」

「フェイスワームの巣」の「赤い英雄溜まり」→「ゴッドフェイスワーム」

「ゲフェン魔法大会」の「赤い英雄溜まり」→「覚醒フェンリル」(※ソロ専用)

「魔神の塔」の「赤い英雄溜まり」→「帰ってきた巨影」


 長澤氏によると「どの敵もかなり強いです」とのこと。もともとのメモリアルダンジョンのボスも結構な強さだと思うのですが、それがさらにパワーアップとは……!? 長澤氏は「まぁ、戦ってみるのが一番かもしれませんね」と、案内をしてくれました。ちょうど、「英雄溜まり」の説明で「サラの記憶」をサクッとクリアしたところだったので、オリバーに話しかけて「英雄の闘技場」へ入場してみることに。


 ちなみにこのメモリアルダンジョン「英雄の闘技場」はクールタイムがないので、戦う権利があれば何度でも生成可能とのこと。ただし、一度ボスと戦ってしまうと、再び該当メモリアルダンジョンの「赤い英雄溜まり」を散らさない限りボスと戦う権利は得られないのでご注意を。


 「英雄の闘技場」の内部にいたのは行方知れずになっていた時空英雄。彼に話しかけて対戦相手を選択すると、1分間、ワープリンクが開きます。条件さえ満たしていればパーティーで挑むこともできます。


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▲どうやら前回からずっとオリバーの本の中に閉じ込められっぱなしらしい時空英雄。


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▲なお、「英雄の闘技場」内部には倉庫も完備されています。装備の変更や回復アイテムの補充なども行えますね。


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▲パーティーでボスと対戦するには、全員が該当する「赤い英雄溜まり」を散らして「英雄力の結晶」を入手していることが条件。ただし、「覚醒フェンリル」は「ゲフェン魔法大会」と同様、1対1での戦いになります(パーティーリーダーのみ参戦可)。


 今回は「怒りの大長老アイリン」を選択。すると、闘技場の中に転送され、そこには幼いサラが。と、ガラの悪い男にぶつかってしまい、因縁をつけられるサラ。大泣きして父を呼ぶサラの元に駆けつけたのはもちろん大長老アイリン。一撃で男をやっつけた大長老は、サラを安全な場所に逃がすと、近くで見ていただけのこちらに目を向けてきます。どうやらサラをいじめた人間だと思い込んでいるようで……。


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▲サラに因縁をつける黒服の男。このあと……。


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▲こうなって……。


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▲こうなります。大長老……アンタって人は……。


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▲最後はやっぱり予想通りこの展開。今回は説得できなさそうです……。


 相変わらず人の話を聞かない大長老は、問答無用で襲いかかってきます。ただでさえ強力になっている大長老アイリンは、「阿修羅覇凰拳」や「ディスペル」などを頻繁に使用してくる凶暴さ。当然、なす術もなくやられます。


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▲「阿修羅覇凰拳」連発!? 大長老、規格外の強さです。


植竹「ダメです。コレ勝てそうにないんですけど……!」

長澤氏「仕方ないですね。ではちょっと特殊な状態にして、ダメージを受けないようにしてみますので、敵のHPを削ってみてください。面白いことになりますから


 ということで、テストサーバならではの検証用状態にしてもらい、言われるままに「怒りの大長老アイリン」のHPを削っていくと……。


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▲増えたぁ!?


 タダでさえ強力な「怒りの大長老アイリン」が分身!? 2体の分身とともにこちらに攻撃を仕掛けてきます。分身は一定時間で消えるとのことなので、逃げ回りつつ時間を稼ぎますが、闘技場内は意外と狭く、攻撃を受けないというワケにもいきません。特殊状態でなければ何度戦闘不能になっていたかわからないくらいです。分身が消えてほっとしていると「あ、分身は3回ほど呼び出しますので注意してくださいね」と長澤氏。えええ、まだ分身するの!?


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▲また増えたぁぁ!?


 6体の「怒りの大長老アイリン」が画面を埋める悪夢……。「このダンジョンを考えたのはだれだぁ!」と某美食家ばりに叫ぶのをグッと堪えて、相変わらず特殊な状態でダメージを受けないのを利用してなんとかダメージを与え、倒します。今回はズルさせてもらってしまいましたが、通常ワールドに正式に実装されたら、これ、どうやって倒せばいいんでしょうか……。まぁ、イベント期間限定で、「保険屋のオバちゃん」(5,000Zenyで30分間デスペナルティ無効)がいるそうなので、負けても安心なのは救いですが。


 ちなみにあとでうかがったところ、制作担当は「RJC」や「古代遺跡探検隊」を担当されている栗山知也氏だそうです。王者……あなたか(苦笑)!

■「グラス[1]」「サングラス[1]」が入手できる(かもしれない)「古びた赤い箱」!


 とりあえず、この強化されたボスに勝つことで、入口にいた「時空英雄」から多めの「英雄力の結晶」がもらえます。が、報酬はそれだけではありませんでした。長澤氏が「今戦った闘技場はオリバーの書いた物語なんですよ。そこで、彼に感想を伝えてみてください」と言うので、オリバーに話しかけ「感想を伝える」を選択してみることに。


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▲「英雄の闘技場」のボスに勝利すると、オリバーに感想を伝えることができます。報酬としてもらえたのは「豪華な宝箱」。


 「豪華な宝箱」は使用すると100万Zenyが入手できるアイテム。なかなか価値のあるアイテムではあるのですが、長澤氏と中村氏は「ああ、出ませんでしたね」と苦笑いしています。実はこのオリバーの報酬はランダムになっており、運がいいと「古びた赤い箱」という初登場アイテムが入手できることがあるらしいです。


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▲オリバーの報酬は1キャラにつき1日1個限定ですが、「古びた赤い箱」がもらえる可能性があるらしいです。


 そして、その「古びた赤い箱」からは、低確率ながら「グラス[1]」「サングラス[1]」が入手できるのだとか! マジですか!


 ちなみにスゴさがいまいちわからない方に説明しておくと、「グラス[1]」「サングラス[1]」は、頭中段のスロット付き装備なのです。つまり、頭部位対応のカードが挿せるのです。もちろん頭上段の装備にスロットがあれば、頭部位対応のカードが同時に2枚挿せることになるワケです。


 「グラス[1]」「サングラス[1]」は、『RO』サービス開始当初くらいにわずかに産出された装備品で、一部のプレイヤーの手元に残っているだけという伝説級の超レアアイテム。近年、再び入手ルートが解禁(攻城戦の砦宝箱から出るとのことです)されたとのコメントはあったものの、入手できたという具体的な報告はあまり上がっておらず、プレイヤーの間ではいまだに幻のアイテムと言われ続けています。そんなアイテムが入手できると告知されたらそりゃ驚きます。


 ボスがあれだけ強力な理由がわかった気がします。腕に覚えのあるプレイヤーさんは、ぜひチャレンジしてみてください。私はちょっとムリそうなんですが……(苦笑)。


■グラストヘイムを舞台にフェンリルとヴァルキリー・サラの戦いを描く「フェンリルとサラ」


 ここからはいよいよ2015年9月1日(火)新規実装のメモリアルダンジョン「フェンリルとサラ」について触れていきましょう。入場制限はBaseLv120以上、1回の制限時間は1時間。クールタイムは入場してから1回目の午前5時を過ぎたあとで、なおかつ入場から1時間が経過していること。


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▲「時空英雄戦記SPECIAL」イベント中は、行きたい英雄の痕跡の入場地点前まで案内してくれるNPCが。これかなり便利です。永久実装されないかなぁ(笑)。


 入場は「次元の狭間 時の通路02」にいるNPC「バーンハード博士」から。彼は、冒険者に「ギガンテスの破片」を探してほしいと依頼してきます。「ギガンテスの破片」は時空を超えたグラストヘイムで入手できるようで、プレイヤーは次元移動機を使って過去のグラストヘイムへ降り立ちます。


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▲「フェンリルとサラ」への入場は右のバーンハード博士から。左の助手では報酬をあれやこれやできます(後述)。


 そこに居合わせたのが「ゲフェン魔法大会」でおなじみのウォーロック「フェンリル」。フェンリルはかつての恋人「バルドル」の生まれ変わりを捜していて、ようやくその手がかりとなる剣「センチネルブリーズ」のありかを見つけたところでした。


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▲グラストヘイムにはいないはずのモンスターを見て、何かに気づくフェンリル。


 そこに襲いかかってきたのは「サラ」。ヴァルハラの12ヴァルキリーのひとりと名乗る彼女こそ、幼き日にフェイヨンからさらわれたサラ・アイリンの成長した姿だったのです(英雄の痕跡「サラの記憶」参照のこと)。


 この「フェンリルとサラ」は、大雑把に言うと前半と後半に分かれています。フェンリルの目的である「センチネルブリーズ」の元へたどり着く前半部分と、彼女たちの戦いに巻き込まれて追ってくるサラから逃げる後半部分です。


 とはいえ、前半部分は簡単にショートカットすることもできます。「いきなりショートカット可能なんですか?」と聞くと「実は後半部分で同じ道を通って逃げる場面が出てきます。後半部分は5分の制限時間をオーバーすると失敗扱いになってしまいますので、時間制限のない前半部分で、道中の敵をある程度排除しておくこともできるんです。とはいえ、敵を倒すことが目的ではないので、逃げ切れると思う場合はショートカットしてしまうほうが全体クリアの時間短縮になるでしょう」と長澤氏。


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▲最初の会話のあとで前半部分をショートカットするかどうか選びます。歩いて移動すれば道中の敵を先行して倒していけます。


 なるほど。まずは様子見を兼ねて敵を排除して後半部分の難度を下げられるわけですね。


長澤氏「まぁ今は時間がないのでショートカットしてしまいましょう。ぽちっと」

植竹「ああっ! そうやって難度を上げるっ!」

 ということでショートカットを選ぶと、場面は「センチネルブリーズ」を見つけて争うふたりのシーンへ。戦闘はフェンリルとサラだけのやりとりとなり、プレイヤーは見ていることしかできません。まさに、別次元の戦いが展開されているという感じ。


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▲「センチネルブリーズ」を巡って対立するフェンリルとサラ。いくつかのメモリアルダンジョンと同様、1回クリアすれば戦闘は選択肢でカットすることもできるようです。


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▲戦闘態勢になるサラとフェンリル。


 サラのスキを突いて「センチネルブリーズ」を手に入れるフェンリルですが、そのことがサラの怒りに火をつけます。フェンリルはとっさに風の精霊の力でテレポートしますが、消耗していてうまくテレポートできず、プレイヤーは中途半端な場所に移動させられてしまいます。フェンリルは入口で合流しようと言ってきますが、サラは自身の幻影やギガンテスを生み出して行く手を阻もうとします。


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▲「サラの幻影」がテレポートしてきて攻撃を仕掛けてきます。テレポートアウトから行動までは少し間があるので、全力で移動していれば逃げ切れる可能性も高いとのこと。


 さて、ここからが問題。長澤氏の説明にもあったとおり、フェンリルと合流するには5分の制限時間が課されていて、それを過ぎると失敗扱いになるとのこと。報酬としてもらえる経験値もなくなってしまうのでそれは避けたいところです。


 もちろんマップは通常のグラストヘイムと同じなので、道を進むだけなら5分もかかりません。ここで前半で敵を倒していたかどうかが効いてくるわけですね。もちろん今回はショートカットしたので敵はフル状態で襲ってくるわけですが……。


 長澤氏は「単にゴールを目指して進むのもいいんですが、プレイヤーは「ギガンテスの破片」を持ち帰ることが目的なんですよ。「ギガンテスの破片」というのは逃亡時に登場するレッドギガンテス系のモンスターからドロップするんです。また、一見関係ない場所には宝箱が出現していて、新アイテムの「サラのローブ[1]」なども入手できることがあります」と説明してくれました。なるほど、単にクリアに向かって進めばいいというわけではないんですね。


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▲「ギガンテスの破片」をドロップする「レッドギガンテス」。通常の「ギガンテス」は「ギガンテスの破片」はドロップしないらしいです。

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▲「魔神の塔」などにあるような宝箱も置かれています。クリックすると中身がドロップ。残念ながら今回は「サラのローブ[1]」は入手できず。


 ちなみに、パーティーで挑戦した場合、ゴールにひとりでもたどり着けば、全員を呼び寄せることができるそうなので、ゴールに向かうメンバーと、宝箱回収メンバー、敵を倒すメンバーといったように、分業をすることで、より効率的に進めることも可能だそうです。もちろん、ソロの場合も、クリア経験値を諦める代わりにレアアイテム獲得を狙うといったやり方もアリとのこと。


 この「フェンリルとサラ」は、プレイヤーの目的に応じて、自分たちで進め方を変化させていけるメモリアルダンジョンになっている模様です。


■クリア後には「サラの幻影」と戦う選択肢も選べる!?


 フェンリルの待つ入口への道中は「サラの幻影」が襲ってきたり、大量の「ギガンテス」に襲われたり、石像だった「ガーゴイル」が突如実体化したりと、あちこちで大変な騒ぎになります。


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▲見慣れない石像が並んでいるなぁと思ってよく見るとこれ「ガーゴイル」じゃないですか。ってことはこの石像、動き出す!?


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▲時すでに遅し。完全に囲まれているんですけど、どうすればいいんでしょうか!


 長澤氏によると「敵が出現する位置は「サラの記憶」のようにある程度決まっているので、うまく避けて移動すればスルーできたりするんですよ」とのこと。「なるほどー」と思ってマップの端を歩いていると、宝箱を発見し、思わず近づいていくと敵が大量に出現!


中村氏「あはは。引っかかりましたね!」

植竹「くっ、なんというトラップ!」


 5分以内にフェンリルの元へ辿り着くと無事クリア。彼女から「ギガンテスの欠片」を1個もらって別れることになります。が、出口で選択肢が出現し、道中で襲ってきた「サラの幻影」と戦うことも可能とのこと。もちろん、「サラの幻影」を倒せば「サラのローブ[1]」がわりといい確率(長澤氏談)で手に入るとのこと。後述しますが、この「サラのローブ[1]」、精錬値に応じてパワーアップできる系の装備品なので、大量にあって困るものではありません。


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▲「サラの幻影」とは戦わなくても構わないとのこと。ただし、戦って勝利すれば「サラのローブ[1]」ゲットのチャンスがあるのです。


 「サラの幻影」は、「ファイアーウォール」「グランドクロス」など、火属性、聖属性系の攻撃を多く行ってきます。が、なかには「ロードオブヴァーミリオン」といった攻撃も。また、厄介なのが「ギガンテス」を次々に召喚してくること。戦闘フィールドは比較的狭いため、大量の敵と戦うのは大変です。


 長澤氏は「「サラの幻影」単体に関して言えば、“「T_W_O」の属性が違う版”みたいな印象かもしれませんね」とのこと。中村氏曰く「火属性の耐性をつけたエクセリオン装備なんかが役立つかもしれません」。


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▲「サラの幻影」との戦闘フィールドはいわゆる“古城2階”の入口前。かなり狭い場所に「ギガンテス」が大量に召喚されます。


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▲「ロードオブヴァーミリオン」はこんな感じに。ど、どこへ逃げろと……(苦笑)。


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▲「ファイアーウォール」に「グランドクロス」と多彩なスキルを使ってきます。


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▲そしてHPが減少すると「爆裂波動」状態になるのも最近のボスのお約束?


■初回クリア報酬では「ヒール」や「テレポート」ができるアクセサリーが……!


 さて、「サラの幻影」と戦うかどうかは別にして、とにかく「フェンリルとサラ」を初めてクリア(5分以内にフェンリルのもとへ辿り着いたというコト)したキャラは、依頼人のバーンハード博士から「ヒールピアス[0]」「テレポートピアス[0]」のいずれかのアクセサリーをもらうことができます(いずれも装備レベル制限は100)。これらはデメリットなしで「ヒール」や「テレポート」が使用可能になるほか、「サラのローブ[1]」とのセット効果があります。


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▲初回報酬としてどちらかのアクセサリーを獲得できます。


 これらのアイテムはクリアしたキャラにつきひとつもらえます。追加で欲しい場合は「ギガンテスの破片」10個を渡すことで「ヒールピアス[0]」か「テレポートピアス[0]」と交換することができます。が、実は倉庫移動が可能なので、別キャラクターでクリアすればラクに複数ゲットできます。


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▲「ヒールピアス[0]」の性能(一部ですが)はこんな感じ。


 さらに、これらの装備は、無料でエンチャントをしてもらうこともできます。このエンチャントでは、4箇所のエンチャントが一気につけられます。


 エンチャントは「フェンリルとサラ」を1回クリアするか、追加で「ギガンテスの破片」5個を渡すことで“初期化”もできるので、気に入らない効果だった場合は再度やり直すこともできます。初期化には対価が必要ですが、エンチャント自体は何度でも無料。このエンチャント効果の中にはスキルの消費SPを減少させる効果なども含まれているとのこと。


●「ヒールピアス[0]」「テレポートピアス[0]」エンチャント効果一覧


第1スロット(能力値を選択してエンチャント。つく数値はランダム)
Vit+1,Vit+2,Vit+3,Vit+4,Vit+5
Dex+1,Dex+2,Dex+3,Dex+4,Dex+5
Int+1,Int+2,Int+3,Int+4,Int+5
Agi+1,Agi+2,Agi+3,Agi+4,Agi+5
Str+1,Str+2,Str+3,Str+4,Str+5
Luk+1,Luk+2,Luk+3,Luk+4,Luk+5


第2スロット(HP、SP、Mdefを選択してエンチャント。つく数値はランダム)
HP+500,HP+400,HP+300,HP+200,HP+100
SP+150,SP+100,SP+75,SP+50,SP+25
Mdef+8,Mdef+6,Mdef+4,Mdef+2,Mdef+1


第3スロット(選択なしでランダム)
消費SP-2%,消費SP-4%,スキルディレイ-4%,Flee+6,完全回避+3,
攻撃速度1(攻撃速度+4%),
Matk3(Matk+3%、固定詠唱時間-1%),
Atk3(物理攻撃で与えるダメージ+3%),
魔力1(Matk+6、詠唱時間-4%),
名弓1(遠距離攻撃で与えるダメージ+2%)


第4スロット(選択なしでランダム)
消費SP-4%,消費SP-6%,スキルディレイ-4%,スキルディレイ-6%,
完全回避+4,完全回避+5,
魔力1(Matk+6、詠唱時間-4%),魔力2(Matk+9、詠唱時間-6%),
名弓1(遠距離攻撃で与えるダメージ+2%),名弓2(遠距離攻撃で与えるダメージ+4%)

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▲第1~2のスロットのエンチャントは選択式。数値はともかくとしても、自分に不要な能力が付くことはありません。


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▲ちなみに今回のテストプレイでは最初の能力をInt、次はHPの増加を選択。結果、ついたエンチャントは<Int+1><HP+400><消費SP-2%><消費SP-6%>。Intは低いですが、HPは400と多めで、ランダムエンチャント部分が消費SP減少で重なったので結構いいかも。

■「サラのローブ[1]」は+9まで精錬すると“覚醒”!? さらに「覚醒ローブ[1]」を+9にすると「暴走した魔力」が確定!?


 さて、「フェンリルとサラ」内部で入手できる「サラのローブ[1]」。単体ではそこそこいい性能で、精錬をすると効果が高まる系の装備です。装備できるのはノービス系を除くすべての職業でレベル制限は100。


「サラのローブ[1]」の主な効果
(1)魔法攻撃命中時、一定確率で10秒間、「サラのローブ[1]」の精錬値が1上がる度に追加でMatk+8。
(2)「ヒールピアス[0]」「テレポートピアス[0]」と共に装備時、追加でMdef+10。スキルディレイ-10%。「サラのローブ[1]」の精錬値が5以上の時、詠唱が中断されない。精錬値が7以上の時、追加で詠唱時間-10%、固定詠唱時間-50%。


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▲「サラのローブ[1]」。


 しかし、このアイテムを+9まで精錬すると「覚醒ローブ[1]」という装備品に変えてもらえます。「覚醒ローブ[1]」は単体でもかなりの性能を誇ります。装備できるのは「サラのローブ[1]」同様、ノービス系を除くすべての職業でレベル制限は100。


「覚醒ローブ[1]」の主な効果
(1)Mdef+10。
(2)詠唱が中断されない。
(3)スキルディレイ-10%。
(4)精錬値が1上がる度にMatk+15。闇属性魔法攻撃で与えるダメージ+2%。
(5)「バースリーカード」と共に装備時、絶対に凍結状態にならない。
(6)「ヒールピアス[0]」「テレポートピアス[0]」と共に装備時、追加で詠唱時間-10%。固定詠唱時間-50%。


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▲「サラのローブ[1]」を+9まで精錬することで交換できる「覚醒ローブ[1]」。


 さらにさらに、この「覚醒ローブ[1]」を+9まで精錬すると、「暴走した魔力」が100%エンチャント可能になるとのこと(精錬値やカードの効果は維持されます)。さすがに+9精錬を2回連続で成功させるのは、かな~~~り厳しいのですが、「暴走した魔力」が確定というのはスゴすぎます。長澤氏曰く「簡単にできるものではないのですが、「フェンリルとサラ」をエンドコンテンツのひとつとして続けていただけるようにもなっています」とのこと。


 「フェンリルとサラ」は、敵から逃げ続けてクリアを目指す、宝箱を開けまくって金策をする、「サラのローブ[1]」から「覚醒ローブ[1]」を目指す……といったように、いろいろな楽しみ方のできるメモリアルダンジョン。初見では強敵「サラの幻影」にやられてしまうことがあると思いますが、上でもちょっとだけ書いたように「時空英雄戦記SPECIAL」のイベント期間中は「保険屋のオバちゃん」もいるとのことなので、保険に入ってから挑戦してみることをオススメします。「サラの記憶」のように、“道筋”が見えてくると、うまくコントロールして美味しいトコ取りができそうな感じです(笑)。


 さて、2週連続でお届け予定の今回の体験レポート。来週は英雄の痕跡「飛行船襲撃」の内容を中心にお届けしていきたいと思います。もうちょっとだけお待ちください!