初めてプレイするワールドで、イチからキャラクターを育成していく初心者・復帰者企画も3キャラ目。1キャラ目はアイテム収集やZeny稼ぎをやりやすくするためにシーフからローグを、2キャラ目はアカウント内のお財布係としてマーチャントからブラックスミスを育成してきました。


 今回は初の遠距離攻撃系職業、アーチャーを育ててみようと思います。


 弓を使って攻撃するアーチャーは、Strで攻撃力がアップする近接攻撃職と違い、Dexが重要になります。器用さで狙いを定めて矢を放つ……つまり、Dexを上げることでダメージが上がっていくのです。もちろん、Dexを上げれば命中率(Hit)も上がるので一石二鳥。とにかく攻撃力を上げたければDexを上げていけばいいというわかりやすさもあって、初心者にオススメの職業のひとつになっています。


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▲離れた場所から攻撃できることと、比較的攻撃力が上げやすいことが特徴です。AgiとDexを中心に上げていくとわかりやすいのですが、転職する2次職によってはほかの能力値も重要になります。詳しくは後述します。


 しかし、アーチャーは攻撃するためには「矢」が必要で、そのぶんZenyがかかってしまうところがネックです。とりあえず、アーチャー転職時に「矢」が500個入った「矢筒」がもらえるので、それを活用していくといいでしょう。本格的にアーチャーを育成したいなら、先にマーチャント系を育成しておき、矢をはじめとする消耗品類をNPCから安く購入できるようにしておいたほうが便利です。


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▲「矢筒」はダブルクリックして使用すれば「矢」が500個入手できます。ただし、「矢筒」にまとめ直すのはその場ではできないうえに、手数料がかかってしまうので注意(フェイヨン南の建物内で行えます)。一気に「矢」にしてしまわず、残りが少なくなってきてから「矢」を取り出すようにしましょう。


 アーチャーは、レベルを上げていくことで、ハンターかバード&ダンサーに転職が可能になります。バード&ダンサーは、男性キャラの場合はバード、女性キャラの場合はダンサーと、性別によって職業が変わるのがポイントです。


 基本的にはハンターが攻撃系、バード&ダンサーは支援系の職業になります。『ラグナロクオンライン』の中でも、特にバード&ダンサーは、パーティー向けの支援職。特徴的な演奏&ダンス系のスキルは、周囲のプレイヤーに効果を及ぼすだけで、自身には影響しません(そのぶん、強力なスキルもあるのですが)。自分自身で攻撃を行う場合はアーチャー時代の攻撃スキルを使っていくことになります。なお、バード&ダンサーは転生することでクラウン&ジプシーに。そして3次職になるとミンストレル&ワンダラーと成長していきます。攻撃スキルも増えますが、基本は変わらず支援系職業で、パーティー向けとなります。


 支援系のバード&ダンサーを育成したい場合、アーチャー時代にDexやAgiを上げすぎてしまうと、スキルに有効なステータスに振る余裕がなくなってしまう可能性もあります。状況に応じてリフレッシュルームのステータスリセットを使っていくといいでしょう。


 一方、ハンターは強力な弓が使用可能だったり、ファルコンを使った追加攻撃や、多彩な罠を設置してモンスターを翻弄することもできるようになります。転生するとスナイパーとなり、自身の能力を強化してさらに攻撃力を高めることが可能に。3次職になるとレンジャーとなり、ファルコンの代わりにウォーグ(巨大な狼)を使った攻撃もできるようになります。基本的には弓による単体攻撃が得意ですが、転職するごとに強力な範囲攻撃スキルも増えていくため、ウィザード系と双璧をなすアタッカーに成長していきます。


 ハンターの場合、ファルコンによる攻撃に特化した、いわゆる鷹師(ファルコンは隼なのですが、『ラグナロクオンライン』では昔からプレイヤーに“鷹”と呼ばれてきたのでその名残りでこう呼ばれます)や、罠に特化した罠師を目指す場合はあまりDexに振りすぎないのも大切です。特に、ファルコンのダメージはIntとDex、攻撃に応じてファルコンが自動的に攻撃する確率はLukに依存します。もちろん手数を増やすために攻撃速度が上がるAgiも必要……と、ちょっとだけ複雑になってきます。


 とりあえず、細かいことは置いておいて、今回はソロでも育成しやすいハンターを目指して育成していこうと思います。


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▲ファルコンを連れ歩き、攻撃に参加させることのできるハンター。ファルコンや罠に特化したタイプなど、玄人好みなスタイルも選べる幅の広さも魅力です。




■とりあえずDexと「ダブルストレイフィング」を上げておけば問題なし!?


 さて、キャラを作成して冒険者アカデミーに入学。NPCの話を聞いてレベルアップ後、転職場に転送してもらい、アーチャーに転職します。「ポリン団クエスト」の最初のクエストでは「ポリン」の討伐になりますが、その程度なら、矢がもったいないので「ナイフ[3]」で攻撃して仕留めます。


 レベルアップしてBaseLvが10になれば「レベルアップボックス(Lv10)」がオープンできるようになるので、中から入手した「武器交換チケット」を持って「マスター・スヌス」に話しかけて「コンポジットボウ[3]」をもらいます。ついでに「フード[0]」「サンダル[0]」「ガード[0]」も受け取っておきますが、弓を装備していると「ガード[0]」は使えないので倉庫に放り込むなりNPCに売るなりしてしまいましょう。


 「矢筒」から「矢」を取り出して(とりあえず500個だけでいいと思います)、「ポリン団クエスト」を続けます。


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▲「矢」は持っているだけでは攻撃できません。装備ウィンドウのキャラクター画像のあたりにドラッグ&ドロップして“装備”させる必要があります。また、ショートカットに登録して対応キーを押すことでも装備可能で、これを利用して矢を交換することもできます。なお、矢を装備すると画面右に矢のアイコンが表示されます。


 「ポリン団クエスト」で、戦う敵を選べるようになってきたら、近接系職業では手を出しにくかった遠距離攻撃系の敵を中心に選んでみます。「マンドラゴラ」「ヒドラ」「フローラ」など、「特別室(湖)」に生息するモンスターを狩ることになる感じです。


 レベルアップによるステータスポイントは、序盤はすべてDexに振っていけばいいでしょう。


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▲BaseLv10時点のステータス。


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▲BaseLv20時点のステータス。


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▲BaseLv30時点のステータス。……見事にDex全振りです。この後「レベルアップボックス(Lv30)」を開け、「武器交換チケット」で「クロスボウ[2]」をもらいました。


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▲BaseLv40時点のステータス。Dexを伸ばすのをいったんやめてAgiに振り始めています。


 そしてスキルは、まず「ダブルストレイフィング」。「ダブルストレイフィング」は弓を使った攻撃スキルで、シンプルながらかなり強力。転職してからもずっと使っていくことになる主力攻撃スキルです。まずはこれをマスターさせてしまいましょう。


 アーチャーのスキルは全体的に数が少なく、「ダブルストレイフィング」「集中力向上」はマスターさせておくのがオススメ。能力を強化するパッシブスキルの「ふくろうの目」(Dexをアップする)、「ワシの目」(命中と弓の射程をアップする)もLv10か9あたりまでは取っていくことになります。なぜMaxまでではないかというと、範囲攻撃スキルである「アローシャワー」をどこまで習得するかによって変わってくるためです。


 「アローシャワー」は、昔はほとんど使われませんでしたが、3次職アップデートの仕様変更以後、強力な攻撃手段として再注目されたスキルです。とはいえ、現在はレベルアップしやすくなり、転生までの時間も短縮されたおかげで、攻撃スキルとして使用する機会も減少してきています。とりあえず攻撃範囲の広がるLv6まで取っておく程度でもいいかもしれません(バード&ダンサーに転職する場合は数少ない攻撃スキルなので、高レベルまで習得するといいかも)。


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▲ヒドラの群生地帯などに「アローシャワー」を撃つと爽快です。


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▲結果的にいうと、JobLv47で転職する際、このようなスキル振りにしてみました。


■少しずつでいいのでモンスターの“属性”を覚えましょう


 アーチャーを育成するにあたって、徐々に覚えていきたいのが「モンスターの属性」です。序盤はともかく、後半になると属性のついた矢を使い、敵の弱点を突いた攻撃をすることで大きなダメージを与えていくのがアーチャー系の真骨頂となります。


 たとえば、「マンドラゴラ」は地属性なので火属性の攻撃に弱く、「ヒドラ」は水属性なので風属性の攻撃に弱いのです。この属性の対応を早めに覚えていくのが強くなるコツと言えるでしょう。


●簡易属性対応リスト


地属性モンスターには火属性攻撃が有効(炎の矢など)

火属性モンスターには水属性攻撃が有効(水晶の矢など)

風属性モンスターには地属性攻撃が有効(岩石の矢など)

水属性モンスターには風属性攻撃が有効(風の矢など)

闇属性モンスターには聖属性攻撃が有効(銀の矢など)

念属性モンスターには念属性攻撃が有効(無形の矢など)

聖属性モンスターには闇属性攻撃が有効(影矢など)

不死属性モンスターには聖属性攻撃や火属性攻撃が有効(銀の矢/炎の矢など)


 毒属性モンスター、無属性モンスターは矢によって対応しにくいため、無属性の矢(鉄の矢など)を使うのが一般的です。また、弓と矢の組み合わせによっては、追加効果や攻撃力アップ効果がある場合もあります。


 モンスターの属性に関しては公式サイトの「モンスター」の項目や、遊び方ナビのゲームマニュアル→基礎知識→モンスターのページも参照してみるといいでしょう。


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▲「リカバリープレート」では属性が付与できるようになっているので、いろいろ試してみるといいでしょう。「矢」は本来無属性ですが、付与した属性が優先されます。付与した属性を消したい場合は、いったん武器を外せばOKです。


■BaseLv40になったら「マラン島」へGo! ……なのですが。


 「ポリン団クエスト」で提示されたモンスターを倒し、クエスト報酬をもらっていると、わりとすぐにBaseLv40になってきます。以前はこのまま「ポリン団クエスト」を進めていけばよかったのですが、手早くレベルアップしたい場合は「マラン島」へ行くのがオススメです。


 ただし! これはあくまで2キャラ目以降の話。もし、ファーストキャラで「冒険者のリュック[0]」「アカデミーバッジ[0]」などを持っていないなら、まずは「ポリン団クエスト」をそのまま進め、シーフ育成編・その2で紹介した「アカデミー試験」などをクリアさせておきましょう。


 マラン島でのクエストは、経験値が大量にもらえるのはいいのですが、簡単にアカデミーの卒業レベルまでいってしまうため、アカデミー内の便利な施設やクエスト用転送が利用できなくなるというデメリットもあるからです。もちろん、すでに別キャラで「冒険者のリュック[0]」「アカデミーバッジ[0]」(「アカデミーバッジ[0]」は2個あるとベスト)をもらっているならば、倉庫を経由して別キャラに受け渡しが可能なので問題はありません。


 そんなわけでマラン島で何をするかというと、BaseLv40で始められるクエスト「ニャンゲーマーズ」「マラン島ニャドベンチャー」「鉄人料理長ニャスの伝説」のいずれかをクリアします。どれかひとつでもクリアすればBaseLv73程度にまで一気にレベルアップし、Jobレベルも増加。2次職への転職が可能になります。……いや、今回初めてこのコースを辿ってみたのですが、「あれ、転職できるようになっちゃった」という感じで、少しポカーンとしてしまいました。そのくらいあっという間なのです。


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▲オススメは事前準備も何もいらないクエスト「ニャンゲーマーズ」。マラン島内部にいるNPCと話をしていくだけでクリア可能です。ちなみに、クリア時にはレベルアップエフェクトがたくさん重なってスゴイことになります(笑)。


 BaseLv60以上になったらマラン島のメインストーリーでもあるクエスト「猫達の定期集会」もクリアしたいところなのですが、Job経験値的にもったいないと考え、ひとまず置いておいて、ハンターへの転職を優先することにしました。


 ただし、ハンター転職は移動がやや面倒な部分もあるため、JobLv50にするついでに「猫達の定期集会」をクリアし、マラン島からの転送(島中央のナビ号の甲板にいるNPC「ポタリ」)を可能にしておくのもアリです。


 実はここまで時間的にはわずか数時間ほど。が、長くなってきたので、いったん区切ることにします。次回はハンター転職クエスト以降の育成について紹介していく予定です。