アイテム収集用のローグ、お金管理要員としてのブラックスミス、遠距離攻撃系のハンターと、それぞれの理由から、イチからキャラを育成してきましたが、4キャラ目は初心者にオススメとされていながらも手付かずだったソードマンを育成してみたいと思います。
ソードマンはRPGの主人公格とも言える剣士。近接物理攻撃を得意とするオーソドックスな職業です。初心者にもオススメされているだけあって、これまで紹介してきた職業と比べても育成しやすい部類に入ります。
ソードマンは、JobLv40以上になるとナイトとクルセイダーという職業に転職(2次転職)できます。どちらの職業も、攻撃寄り、防御寄りの育成が可能ですが、おおまかに言うとナイト系は攻撃寄りに育成しやすく、クルセイダー系は防御寄りに育成しやすくなっています。ただ、どちらも多めのHPに加えて強力な攻撃スキルを習得できるため、盾を持ってパーティーの前で攻撃を受け止めるナイト、槍で強烈な一撃を繰り出すクルセイダーなどにも育成ができるでしょう。
今回はソロでも育成しやすい攻撃寄りのナイトにしてみようと思います。ステータスはこれまで育成してきたキャラと同様、Agiを伸ばしてFlee(回避率)とAspd(攻撃速度)を高めつつ、Strを伸ばしてAtk(物理攻撃力)を重視していく感じです。
▲その名のとおり、剣を持って物理攻撃で敵を倒していくソードマン。成長していくと、数多くの強力な武器や防具を装備することができるようになります。
■気をつけたいソードマンのスキル習得
キャラを作成して冒険者アカデミーに降り立ったら、「レベルアップボックス(Lv1)」を開けて「防具交換チケット」を受け取り、NPC「マスター・スヌス」から「[衣装] ビギナー帽」をもらい、ひととおり話を聞いてソードマンに転職します。なお、ソードマンの転職場はイズルードの西側にあります。
冒険者アカデミーに戻ってきたら、低レベルキャラの味方、「ポリン団クエスト」を開始します。実習室や特別室内を舞台に、提示されたモンスターを倒してクエストを進めていけば、これまでのキャラ同様、レベルが上がっていくはず。
開封できるレベルになったら各「レベルアップボックス」を開封して、中のアイテムを入手していきましょう。「レベルアップボックス(Lv10)」では「武器交換チケット」で「ブレイド[3]」が、「防具交換チケット」で「フード[0]」「サンダル[0]」「ガード[0]」が入手できます。
今回はAgiを高めていくつもりなので、Aspdが低下してしまう「ガード[0]」は装備せず、倉庫に放り込んでおきます。
▲BaseLv10時点のステータスと装備はこんな感じ。とりあえずHit(命中率)を確保するために、まずはDexをある程度上げています。スキルは「剣修練」を1レベルだけ上げてあとは「バッシュ」を。
さて、ソードマンのステータスに関しては、これまで紹介してきたAgi型のキャラ育成と、基本的には同じ道のりになります。Agi寄りにするかStr寄りにするかは好みですが、「バッシュ」という強力な攻撃スキルがあるので、低レベルのうちはStr寄りがオススメです。
▲BaseLv20くらいのステータスと装備、スキルはこんな感じ。とにかく「バッシュ」を上げていきます。
▲クエスト対象への攻撃はすべて「バッシュ」でOK。SPが尽きる前にレベルアップして回復するはずです。万が一SPがなくなっても「リカバリープレート」での回復もあります。すでに別キャラなどでアカデミーの試験をクリアして「アカデミーバッジ[0]」を2個入手しているならさらに楽です。
気をつけたいのはスキル振りです。ソードマンは目指す2次職によって、スキルの振り方が変わってくるのです。特に注意したいのはナイト転職を目指す場合。ソードマン時代に入手できる武器が片手剣なので、「剣修練」を上げてしまいがちですが、ナイトになってからは両手剣か槍を装備していく感じになります。槍を主要武器にする場合はともかく、両手剣を主要武器にする場合は、ソードマン時代には「剣修練」は前提のLv1だけに留めておき、「両手剣修練」に振っていくのが望ましいのです。
また、同様に、ナイトスキルの「ライディング」の前提スキルである「インデュア」Lv1、両手剣スキルの「ボウリングバッシュ」の前提スキルである「両手剣修練」Lv5、「マグナムブレイク」Lv3を習得させておくのが重要です。
クルセイダーの場合は、前提スキルは少なめで、「ライディング」の前提の「インデュア」Lv1のみとなっています。クルセイダーは主に槍を使うため、ソードマン時代のスキルで特に重要というものはありません、ただ、敵の集団に囲まれてもヒットストップを受けない「インデュア」や、回復アイテムの効果を高める「HP回復力向上」などは大事です。
さて、ナイト、クルセイダー、どちらを目指すにしても、「バッシュ」Lv10、「HP回復力向上」Lv10、「プロボック」Lv5、「インデュア」Lv1の各スキルは必須といえます。JobLvをどこまで上げて転職するかによって、その他のスキルが決まってきます。
ナイトの場合は上記のとおり、これに「剣修練」Lv1、「両手剣修練」Lv10、「マグナムブレイク」Lv3はほぼ鉄板のスキル構成。最終的には「プロボック」と「インデュア」と「マグナムブレイク」をどこまで伸ばすかになります。
範囲スキルということもあり、実装当初は「マグナムブレイク」は、非常に強力なスキルだったのですが、その後クールタイムが追加されたため連続使用ができなくなった経緯があります。現状では一定時間、火属性の追加ダメージを付与できるバフ(支援)スキルとしての側面で使われることも多く、ダメージ目当ての高レベルでの取得はあまり推奨されません。
「プロボック」は“挑発”という意味で、ボスモンスターではない敵を引き付けつつ防御力を下げることができますが、対象の攻撃力を増加させる副次的効果もあるので注意が必要です(ただし、レベルを調整して使用することができます)。
「インデュア」はスキルレベルに応じてMdef(魔法防御)を高めることができ、ヒットストップを無視できる時間が伸びますが、ヒットストップを無視できるのは7回までと決まっているため、あまり高レベルで習得しても、コストに見合った効果とは言えない場合もあります。攻城戦などでMdefを高めたい場合には高レベルでの習得が推奨されますが、それ以外の場合はLv10まで取る必要はないでしょう。
以上のことを踏まえつつ、スキル計画を立ててみるといいでしょう。とはいえ、どのみち転生時、そして3次職転職時にはスキルはいったんリセットされるので、あまり悩まなくても大丈夫です。「失敗したなぁ」と思っても、それが知識となってプレイヤー自身の腕を上げていくことになります。
▲BaseLv30の時点でのステータスとスキル振りはこんな感じ。この時点ではまだもらっていませんでしたが、「レベルアップボックス(Lv30)」の「武器交換チケット」では「環頭大刀[2]」が入手できます。なお、「HP回復力向上」を習得すると、10秒間移動しないでいると、追加でHPが回復するようになります。これは立ち止まっていることだけが条件なので、足を止めて攻撃を続けていても有効です(もちろん所持重量が50%以上になったら回復しなくなりますが……)。
■BaseLv40まで上げてからマラン島で「ニャンゲーマーズ」クエストに挑戦すると早期育成コース?
さて、「ポリン団クエスト」を第十二話(ミスティの憂鬱(2))あたりまで進めれば、BaseLv40が見えてきます。ここからは早期育成を目指すならマラン島へ移動してクエストをこなしていくのをオススメします。
▲BaseLv40時点でのステータスとスキル振りはこんな感じ。ナイトになるのに取っておきたい前提スキルもあとちょっとで習得完了になります。
ただし、ソードマンが初めて、または2番目に育成するキャラの場合は、「ポリン団クエスト」と平行して、NPC「ルーン」から受けられるアカデミー試験を7つすべてクリアしていくことを強く推奨します。序盤のキャラ育成には欠かせない「アカデミーバッジ[0]」「冒険者のリュック[0]」の入手や、「初心者用ポーション」の在庫を増やしておくのは非常に大事なのでです。アカデミー試験などに関しては、シーフ育成編・その2を参照してください。
アーチャー育成編・その1のときにも書きましたが、マラン島での育成はかなりスピーディな代わりに、一気に冒険者アカデミーの卒業レベル(BaseLv56)をオーバーしてしまうので、便利な転送サービスを受けたり、実習室・特別室への出入りなどができなくなってしまいます。マラン島での育成コースは、あくまでもある程度慣れてきたサードキャラ以降向けのレベルアップ方法になります。
ということで諸注意を書いたあとで、さっそくマラン島でのクエストですが、最も簡単で事前準備がいらない「ニャンゲーマーズ」をクリアしてみましょう。アーチャー編でも書いたとおり、このクエストはマラン島内のNPCと会話するだけでクリアできるため、どんなキャラでも問題なくクリア可能です。
▲マラン島入口についたらNPC「マニャミ」から案内を受け、ストーリークエストの「ニャンゲーマーズ」を選択。依頼NPCの元へ転送してくれます。
▲最後にチームメンバーたちの練習相手を承諾すると分割して大量の経験値がもらえ、一気にレベルアップ! いつ見ても豪快な連続レベルアップ光景です……。
▲「ニャンゲーマーズ」クリア時点でBaseLvが40から73へ、JobLvは25から46へ。これだけでナイトへの転職試験を受ける条件は整いました。
というわけで、ここまでキャラ作成からざっと1時間30分程度。サードキャラ以降であれば、1次職の育成はかなり手早く進められることになりますね。
転職に関してはこれまでにも解説してきたとおり、JobLv50にとらわれる必要はありません。転生して改めて転生1次職になってからJobLv50まで上げればいいので、育成スピードが上がっている転生前のキャラはJobLv40を越えたら即転職試験を受けてしまっていいでしょう。
そんなこんなで、来たばかりではありますが、いったんマラン島から離れ、ナイト転職試験を受けられるプロンテラ騎士団(プロンテラ北西)へ向かいます。
▲「マスター・スヌス」のところへ立ち寄って、「レベルアップボックス」の各種アイテムも入手しておきます。ただし、「レベルアップボックス(Lv72)」から入手できる「武器交換チケット」はナイトになってから引き換えましょう。
▲プロンテラ騎士団では、騎士団長に話しかけることでナイトへの転職試験を受けることができます。内容について詳しくは次回!