先週の予告どおり、ガンホーさんにお邪魔して、13thアニバーサリーイベントのひとつとして実施される期間限定ダンジョン「深淵の回廊」を先行プレイさせていただくことができました。この記事が掲載されるのは実装当日になっていると思いますが、ちょこっとだけ先行して公開です!


 なお、今回ご紹介する内容や撮影したスクリーンショットは、あくまでも公開前のテストサーバーによるものなので、実装時とは異なる可能性があることをご了承くださいませ。


 また、今回は予想以上にボリュームのある内容だったので、やや駆け足気味かもしれませんが、そのあたりもついでにご了承いただけるとありがたいです(笑)。案内をしていただいたのは『RO』運営チームの中村聡伸氏、満田健太郎氏、栗山知也氏、竹内佑太氏。ボリューミーな内容に応じてたくさんの方々にお手伝いいただいてしまいました。


 さて、まず最初に「13thアニバーサリーイベント」について簡単に説明をしておきましょう。イベントでは、誰でも参加できるストーリークエスト(おなじみ怪盗アニバーサリーとアテイルが登場します)や釣り系アトラクションを含めた各種イベントと、今回紹介する「深淵の回廊」を中心とした狩りイベントが並行して開催されます。


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▲いわゆる釣り系アトラクションなどでも、イベントのポイント「プリマポイント」を入手できるとのこと。もちろん、このプリマポイントは、「深淵の回廊」での報酬としても大量にもらえるようになっています。


 これまで、アニバーサリーイベントではあまり狩りに特化したアトラクションは開催されてきませんでしたが、今回は中級プレイヤー以上を対象として、ここで紹介する「深淵の回廊」が実装されるとのこと。「深淵の回廊」は、アニバーサリーイベント期間のメインイベントではありますが、始めたばかりの初心者というよりも、ガッツリと狩りをしたいという中級者以上向けの内容となっている模様です。


 その「深淵の回廊」ですが、以前ちょこっとだけ公開された、攻城戦関連のダンジョンとは別物となります。名称やダンジョンの風景は韓国で開発された「深淵の回廊」のものを利用していますが、内容は今回のアニバーサリーイベント用に調整されたイベントダンジョンとのことです。


 さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ「深淵の回廊」の詳細についてご紹介していきましょう!



■プロンテラ深部で発見された謎の遺跡! 深淵の奥に封印された呪詛の王を見た!?


 おなじみ「ギィ・ロックスター」率いるロックスター商会が、プロンテラでの興行のために工事を行っていると、偶然にも古い遺跡を掘り当ててしまいました。そこは「呪詛(とこい)の王」が封印されているという危険な遺跡だったのです。楽しいイベントの裏で着々と進行する世界滅亡の危機。謎の女性「シキナ」に導かれながら、冒険者は、蘇りつつある危険な古王を再び封印するべく、「深淵」と呼ばれるダンジョンへと向かうのでした。


 ……というのがバックストーリー。プロンテラ内の北側にある、通称・握手像広場に登場する「ギィ・ロックスター」に話しかけることで、イベントがスタートします。なお、期間中はイベント会場での位置セーブが可能になり、また、「深淵」への転送も行ってくれるNPCも近くにいるので、一度イベントを進めてしまえばここを拠点にして活動するのが便利です。


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▲プロンテラ北の握手像広場にやってきたロックスター商会の面々。ここから大聖堂にかけて様々なNPCが配置されているようです。


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▲「プロンテラ深淵」への転送NPCは握手像の裏にいます。一度イベントを進めてしまえばダンジョンへ行くのも一瞬です。


 ギィ・ロックスターの頼みを聞いて世界の危機を救うために協力を約束すると、大聖堂に向かうように告げられます。ふだんは公開されていない部屋にある鎧に手をかざすと、問題の遺跡のある地下へと行けるとのこと。


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▲大聖堂に行ってみるとふだんは開いていない左奥のワープリンクが。


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▲内部にあったのは謎の鎧。手を触れるなと言われますが、やるなと言われると、ねぇ。


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▲ちなみに神父様の見ている前で鎧に触れようとすると……。


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▲神父様の背後から振り返ってみると……。ちなみにこういった細かい遊びを設定したのは運営チームの栗山氏とのこと。竹内氏に「栗山渾身の仕掛けです」と言われ、栗山氏は思わず苦笑していました。


■「プロンテラ深淵」は4つのダンジョンとひとつのメモリアルダンジョンから構成


 さて、「シキナ」の依頼を受けて、呪詛の王たる「古王(こおう)グローザ」を倒すまでがメインストーリーとなるのですが、もともと『RO』のコアプレイヤーとして活動してきた栗山氏から「今回、実はかなりハードです。イベント期間は2週間ですが、その間に1回クリアできるかどうかというくらいの難度かもしれません」との脅し……もとい、お言葉をいただくほどの難しさとのこと。


 メモリアルダンジョンというと“周回”して経験値やアイテムを稼ぐというのがメインになっていますが、せっかくのイベントなので、チャレンジするといった意味合いのメモリアルダンジョンを、というコンセプトから制作されたのが今回の「深淵の回廊」とのことでした。その難度は魔神殿を軽く凌駕するというお話で、「バトルチャレンジが好きな方にぜひとも挑戦してもらいたい」とのお言葉。


 とはいえ、いきなり高難度ダンジョンに放り込まれるわけではありません。過程においては狩り場として美味しいダンジョンもあるため、ラストに待つ「古王グローザ」を倒すところまでは行かなくても、自分に合ったところまで進めて楽しむことも可能になっています。具体的には下の行程を見ていただくとわかると思います。


●「深淵の回廊」完全制覇までの行程


・プロンテラ深淵(庭園)討伐
・プロンテラ深淵(祭祀場)討伐
・プロンテラ深淵(回廊)討伐
・プロンテラ深淵(旧市街地)討伐

↓すべての討伐クエスト(庭園と回廊は3種300体ずつ、祭祀場と旧市街地は3種1000体ずつ)をクリアすると……

・四怨将(中ボス的なMVPボスモンスター)の討伐

↓四怨将をすべて倒すと……

・「古王グローザ」の待つメモリアルダンジョン「深淵の王墓」へ入る鍵(フラグ扱い)を獲得


 というわけで、まずは難関その1。行程が長い(笑)。「シキナ」から受けられる討伐クエストでは、各ダンジョンに数多く生息するモンスターを3種類、指定された数だけ倒してくるように言われます。各ダンジョンごとに、ソロ向け(物理/魔法)、パーティー向け(物理/魔法)といった味付けがされており、例えば「プロンテラ深淵(回廊)」にいるモンスターは、物理攻撃を反射する「リフレクトシールド」を高確率で使ってくるため、物理攻撃をすると酷い目に遭います。そこで魔法攻撃の出番というわけです。


 討伐クエストは重複しての受注はできないそうなので、一気に討伐クエストを受注して、全ダンジョンをつまみ食いするというのはNG。ダンジョンごとにキッチリとクリアしていく必要がありそうです。


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▲「シキナ」から受けられるクエストはダンジョンごとに決められたモンスター3種を規定数ずつ倒してくること。数は多いのですが、指定されるモンスターはかなり生息数が多いので、出会えずにキルカウントが進まないということはまずありません。ばっさばっさ倒していきましょう。


 討伐クエストを4つすべてクリアすると、四怨将(しおんしょう)の討伐クエストを受注できるようになります。四怨将とは、各ダンジョンにいるMVPボスモンスター。MVPボスモンスターだけに手強いのはもちろん、再出現まで8時間の時間湧きとのことで、まずは出会うのが困難!


 ……という人向けに、各ダンジョンの奥に特殊なメモリアルダンジョン「恨みの淵」が用意されています。「恨みの淵」は、四怨将であるMVPボスモンスターと戦うためのメモリアルダンジョン。内部では四怨将が必ず出てくるため、討伐クエストを進めることが可能です。ただし、このメモリアルダンジョンに出てくる四怨将は幻影のようなものなので、経験値とアイテムドロップは一切なしとのことでした。


 ちなみにあとで紹介しますが、このダンジョンに登場するモンスターやMVPモンスターは、新規アイテムはもちろん、なんとカードもドロップするとのこと。期間限定ダンジョンであるがゆえに、超レアアイテムとなりそうな予感です。


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▲四怨将討伐に挑むには、4つのダンジョンの討伐クエストをすべてこなしている必要があります。パーティーで挑むほうが楽に倒せるダンジョンもあるため、ギルドメンバーやフレンドと互いに協力して進めていくといいでしょう。


 さて、四怨将を4体すべて倒すと、いよいよラストダンジョンであるメモリアルダンジョン「深淵の王墓」へと入ることができるようになります。なお、「深淵の王墓」を生成すると、四怨将を倒して得た怨嗟の門の鍵(フラグ扱い)は失われてしまうため、再度入場するためには四怨将の討伐クエストからやり直しとなります。


 「深淵の王墓」はこれまでに戦ってきたMVPボスモンスターのさらに強化版との4連戦を経て、最後に待つ「古王グローザ」との決戦になります。このダンジョンはなんと3回だけコンティニューが可能になっているとのこと。たとえ全員が倒れたとしても、ダンジョン生成時間内であれば、やられた敵と戦う直前からやり直しが可能になっています。


 「深淵の王墓」に登場する敵は一撃で戦闘不能にしてくるような強力な攻撃を行ってきます。が、その攻撃は回避するためのギミックが仕込まれていて、戦闘中に提示されるヒントをもとに対処していく必要があります。逆に言えば、その対応ができないとあっさりとやられてしまうため、ギミックを解き明かし、対処方法を身につける必要があるのです。これが難関その2です。


 なお、メモリアルダンジョン「恨みの淵」と「深淵の王墓」に関してはデスペナルティはないとのことで、安心して戦闘不能になれます。……って全然安心できませんが。


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▲「深淵の王墓」を生成できるのは四怨将をすべて倒して怨嗟の門の鍵(フラグ)を手にしたキャラクターのみ。が、一緒に挑むメンバーはこの条件を満たしている必要はないため、友人知人ギルドメンバーを総動員して挑んでいきましょう。


 というわけで、概要をご紹介したところで、各ダンジョンを体験させていただいたので、感想を交えてレポートをお送りしたいと思います。


■「プロンテラ深淵」はイベント期間中の狩りに最適! 美味しい経験値と一攫千金のドロップアイテムを狙え!


 「古王グローザ」討伐への道は高難度ですが、そのハードルとして設定されている4つのダンジョン「プロンテラ深淵」は、狩場として見るとかなり美味しい場所。ここはメモリアルダンジョンではないので気軽に行けますし、レベル制限や人数制限もないため、ギルドメンバーやフレンドと一緒に狩りを楽しむことも可能です。


 ただし、前述したとおり、各ダンジョンは敵の配置などによりコンセプトが存在しています。


・プロンテラ深淵(庭園)

 主に物理攻撃職が得意とするダンジョン。出現する敵は風属性がメイン。ソロで挑む場合、BaseLv130程度を想定しているとのこと。


・プロンテラ深淵(祭祀場)

 主に物理攻撃をメインとしたパーティー向けダンジョン。聖属性と闇属性が中心となる(聖3~4と闇4)ため、魔法攻撃が効きにくい。


・プロンテラ深淵(回廊)

 主に魔法職が得意とするダンジョン。出現する敵は地属性がメイン。動かない敵などもいるものの、「リフレクトシールド」を多用してくるため、遠距離を含めた物理職には不利。ソロで挑む場合、BaseLv130程度を想定しているとのこと。


・プロンテラ深淵(旧市街地)

 主に魔法攻撃をメインとしたパーティー向けダンジョン。火属性の敵が多く、「ストームガスト」や「ジャックフロスト」といった水属性魔法が活躍。


 ちなみに「プロンテラ深淵」ダンジョンのほとんどのモンスターはボス属性を持っているので、凍結やノックバックはしません。そのぶん旧市街地などでは範囲魔法が活躍できるようになっています。


 今回はソロでも挑みやすい「プロンテラ深淵(庭園)」と「プロンテラ深淵(回廊)」を覗かせていただきました。


・「プロンテラ深淵(庭園)」


 空中庭園風のマップで小さな島が連なっているような構成。メインとなるモンスターは「疾風のラタトスク」「旋風のパルス」「暴風のガラパゴ」で、討伐対象のモンスターもこの3種類。キューブ風のモンスター「エルヴィラ」は少なめ。「エルヴィラ」からは新たな回復アイテム「エルヴィラキャンディ」がドロップされます。また、倒されてから8時間おきに、MVPボスモンスター「無慈悲なジオイア」が出現するとのこと。


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▲今回用意していただいたキャラその1。スペルフィスト型のソーサラー。高価な装備もありますが、そこまでムチャな水準ではないのがわかると思います。精霊の小型アクアを呼び出し、ディフェンシブモードでダメージを肩代わりさせる、私のいつものスタイルで戦わせていただきました。ちなみにキャラ名をつけたのは中村氏とのことです(笑)。


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▲入り口は2箇所あり、ワープリンクをくぐるとどちらかにランダムで飛ばされる模様。


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▲主要モンスターの一種、「疾風のラタトスク」。


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▲モンスターの湧き自体は多くもなく少なくもなく。とはいえ、基本的に休んでいるヒマはなく、ずっと敵と対峙し続けている感じでした。「エルヴィラ」は数は少ないのですが、今回はわりと遭遇できました。なお、「エルヴィラ」は「ユピテルサンダー」を多用してくるので、頻繁にノックバックが起こります。


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▲「エルヴィラ」を倒したら「エルヴィラキャンディ」を入手できました。そこそこ入手確率が高いのでしょうか。これまで回復できなかった状態異常を回復できるアイテムで、攻城戦などでも利用できるとのこと。期間限定ダンジョンでしか入手できないとなると、イベント中に“量産”しておきたいところですが……。


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▲「エルヴィラ」の集団にタコ殴りにされたと思ったらMVPボスモンスター「無慈悲なジオイア」でした。取り巻きに多数の「エルヴィラ」を連れているので、ソロで遭遇したときには注意が必要ですね。


・「プロンテラ深淵(回廊)」


 フェイヨン風の建物の中のようなマップで、通路と小さな部屋が入り組んでいる感じ。メインとなるモンスターは「激震のドゥネイール」「地を這うゴーレム」「根付いた天下大将軍」で、討伐対象のモンスターもこの3種類。天女風(?)の「ソヒョン」は少なめ(今回10分程度の滞在時間で1回しか遭遇できず)。「ソヒョン」は風3属性ですが、その他はすべて地属性のため、火の精霊アグニのパッシブモードにより火属性に変化させた「サイキックウェーブ」で狩っていくことができました。また、倒されてから8時間おきに、MVPボスモンスター「将軍デヒョン」が出現するとのこと。


 獲得できる経験値は、ソロプレイヤーにも人気の高い「バリオ・フォレスト」を上回る感じで、経験値効率的にも十二分に美味しい狩場と言えます。また、「ソヒョン」は新規実装の肩にかける物装備をドロップするそうです。


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▲今回用意していただいたキャラその2、サイキックウェーブ型のソーサラー。基本的には「セイフティウォール」で身を守りつつ、火属性にした「サイキックウェーブ」で敵を撃退。このキャラで、ほとんどの敵は「サイキックウェーブ」1セットで倒せました。ただし、無属性の「サイキックウェーブ」だと微妙に削り切れない感じでした。


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▲敵が「リフレクトシールド」を発動しているのがわかると思います。物理攻撃ダメ絶対(苦笑)。


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▲「ソヒョン」にも1度だけ遭遇(倒しちゃっていますけど)。


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▲ちなみに「根付いた天下大将軍」は、遠距離から攻撃しても魔法で反撃してくるといったことはありませんでした。「リフレクトシールド」以外は怖くないかも?


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▲なお、敵から受けるダメージもそれほどではなく、自己ヒールや回復アイテムでカバーできる感じでした。


■ここからはちょっとだけ難度上昇!? 四怨将討伐に挑め!


 さて、4つの「プロンテラ深淵」ダンジョンで討伐クエストを行い、クリアすると、いよいよMVPボスモンスターである四怨将の討伐が受けられるようになります。すでに書いたように、MVPボスモンスターは各「プロンテラ深淵」ダンジョンに出現しますが、その周期は8時間ごととなっているため、狙って遭遇するのは難しいかもしれません。


 MVPボスモンスターと戦えない場合は、各「プロンテラ深淵」ダンジョンの奥にある「恨みの淵」というメモリアルダンジョンに行けばOK。


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▲MVPボスモンスターと戦うためのメモリアルダンジョン「恨みの淵」。この内部に登場するMVPボスモンスターはドロップや経験値を持たないため、四怨将の討伐クエスト用だと思っていいと思います。


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▲内部では過去の光景として、四怨将と呪詛の王との会話の断片が垣間見られます(会話スキップ可)。


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▲出現するMVPボスモンスターの“影”はダンジョンごとに決まっています。ここは「プロンテラ深淵(庭園)」の「恨みの淵:庭園」なので、「無慈悲なジオイアの影」が出現。これを倒せば「無慈悲なジオイア」を倒したことになります。もちろん、「プロンテラ深淵(庭園)」に出現する本物の「無慈悲なジオイア」を倒しても、キルカウントは進みます。


 なお、「古王グローザ」討伐に挑戦せずに、4つの「プロンテラ深淵」ダンジョンでレベルアップやアイテム獲得を目指すだけでも問題はありません。ここからは難度が高くなるため、チャレンジしてみたいプレイヤー向けとなっています。


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▲四怨将を倒すと、王へのエネルギーの供給が絶たれたとのことで、世界の滅亡は回避されるようです。が、「シキナ」は大元の原因である呪詛の王「古王グローザ」を倒してほしいと言ってきます。


■コアプレイヤーへの挑戦状! ギミックを見極め、「古王グローザ」を討伐せよ!


 「シキナ」の頼みを受け、「古王グローザ」を倒すことにすると、メモリアルダンジョン「深淵の王墓」へ挑戦できるようになります。四怨将を倒したことで、怨嗟の門の鍵を作り出すことができ、それを使うことで1度だけ、「深淵の王墓」への扉を開くことができるようです。上でも書きましたが、1度挑戦したあとは、再び「深淵の王墓」へと入るためには、クールタイムに加えて、四怨将を再度倒して、怨嗟の門の鍵を得る必要があります。


 さて、「深淵の王墓」は、フロアごとに区切られており、これまで倒してきた四怨将の強化版と戦い、乗り越えねばなりません。なお、通常のMVPボスモンスターではないため、こちらの四怨将はドロップアイテムも異なるテーブルになっているとのこと(つまり、こちらを倒してもカードなどは入手できません)。


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▲パーティーメンバーが別のメモリアルダンジョンを作成しているなどでダンジョンの生成に失敗しても、怨嗟の門の鍵は失われてしまいます。しっかり確認してから挑みましょう。


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▲「シキナ」の術により、このダンジョンでは3回までなら再挑戦が可能。ちなみにこの仕様は、開発中、あまりの難度のため、救済策としてあとから追加されたとのことでした。


 「深淵の王墓」は連戦ボスバトルといった内容。まずは部屋と部屋をつなぐ通路に出て、そこを越えると戦闘エリアに出ます。戦闘エリアでは強化された四怨将とシキナが登場し、会話を繰り広げたあとで戦闘となります。なお、会話はスキップすることも可能となっています。ちなみに今回は、竹内氏の操作する“テストサーバ用の特殊な状態の修羅”にナビゲートしてもらっています。スクリーンショットの与ダメージや被ダメージの数値は参考になさらないでください。


 最初に述べたように、このダンジョンに出てくるモンスターには特殊なギミックが仕込まれていて、それを理解しないとまずクリアできないようになっています。場合によっては極端に不利な状態になったり、いきなり戦闘不能になってしまう(!)ことも。今回、一応挑戦させていただいたのですが、初見でクリアするのはムリなんじゃないかという難しさでした。戦闘が開始され、敵が行動を起こすと、画面上部にシキナのヒントがメッセージとして表示されます。それをもとに、様々なアクションを起こす必要があるのです。


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▲最初に登場するのは「勇猛の大将軍デヒョン」。取り巻きとして「ソヒョン」を多数召喚してきますが、そこでやられているようではとても勝てません。


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▲ある程度戦闘が進むとシキナが警告とヒントを出してくれます。「デヒョンが剣を大きく振りかぶった! しゃがんで避けろ!」ということですが……。察しのいい方は何をすればいいか、もうお分かりだと思いますが、これを戦闘中にデヒョンのエフェクトに合わせて行動しなければならず、実際にやってみるとかなり難しい感じ。SEもヒントになるとのことですが、今回はサウンドをオフにしていたこともあって、結局1度も成功できませんでした……。


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▲ちなみに再挑戦する場合は、ダンジョン内にいるパーティーメンバーを呼び戻してリスタートになるので、内部でまだ戦っているメンバーがいる場合は注意。戦闘不能になったメンバーはここで待ち、全滅して合流したのを確認してから再スタートをするようにしましょう。なお、再スタートは戦っていた敵とのバトル前からとなります。


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▲二番目の敵は「灼炎の狂信者ヒュリエル」。一見すると大男のようにも見えますが、女性型のモンスターです。


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▲戦闘開始と同時に、なぜかノンアクティブの「ヒルスリオン」のようなモンスターを召喚。手を出さなければ無害なのですが……これがヒントのひとつ。


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▲戦闘が進むと「ヒュリエルが炎をまとい始めた! 氷で身を護るんだ!」とのメッセージ。え、氷で身を護る? どうやって?


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▲ヒュリエルの攻撃が炸裂すると「ヒュリエルの僕たちが身の危険を感じて氷を身にまとった」とのメッセージ。あいつら氷で身を護れるんですか!?


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▲というわけで、モンスターを捕まえて殴ってみると……あ、凍結した。


植竹「あの……もしかするとここで“アンフロ装備”をつけていたりすると詰みますよね」


竹内氏「ふふふ。そうかもしれませんね」


 ……『RO』運営チーム、恐ろしい子!


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▲ちなみに「ブルークリスタルの欠片」の期間限定効果にはこんなものも……なるほどと言わざるをえない!


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▲三番目の相手は「虐殺のジオイア」。「ジオイアが攻撃を放つ直前にタイミングを合わせて皆の力でシールドを張るんだ! 攻撃に合わせて声をかけろ!」とシキナさん。そのときだけ、マップ内の8箇所のうち、ランダムでシキナが現れるのですが、まずシキナがどこに現れたのかを瞬時に確認しなければなりません。で、シキナに声をかけるということはつまり……?


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▲四番目の相手は「煉獄の守護者カデス」。画面全体にアースクェイクのようなエフェクトがいくつも展開され、それを回避するために、シキナの作り出したバリア内に避難しなければなりません。ここのギミックは案外ストレートなのですが、それでも勝つのは至難の業だと思います。


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▲なお、バリアの出現位置によってはどうやっても間に合わない可能性も……。カデスとはできるだけ中央付近で戦い、どの場所にバリアが出現しても間に合うようにする必要もあるかもしれませんね。


 4連戦に勝利すると、ついに「古王グローザ」の元へとたどり着きます。運営チームの方々が一言。「まぁここまではノーコンティニューで来れるようにならないとクリアはできないと思います」。……は? ナニ ヲ イッテ イルノ デスカ?


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▲ついにやってきた「古王グローザ」の間。……今回は先を見せていただくためにテストサーバー用のあれやこれやを駆使していただき、私自身はやられては起き上がっての繰り返しだけでしたが……(苦笑)。


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▲「古王グローザ」はタダでさえ強敵なのに、さらに数種類のギミックによる攻撃を使ってくるとのこと。ここまでの四怨将の1種類のギミックでさえ対処が難しかったのに、グローザ戦では数種類のギミックから瞬時に判断して対処しなければならない……!? 難度、跳ね上がってます……。


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▲さらに戦闘が進むと、グローザがどこかで見たようなオブジェクトを生成。一定時間内にこのオブジェクトのHPを0にできないと……。


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▲問答無用で戦闘不能。バトルメッセージにダメージ表記がなく、いきなり戦闘不能になっています。これは厳しい……。


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▲さらに、戦闘後半ではリザレクション不能の状態異常が付与されてしまうことも! 「リザレクション頼りの戦闘で切り抜ける方もいるかもしれませんが、グローザとの戦いでは戦闘不能にならないように進めていかなければなりません」とのこと。


 というわけで、ひととおり見せていただいた感想としては「クリアできる気がしない……」という感じ(苦笑)。栗山氏曰く「バトルチャレンジが好きな方のために歯応えのあるダンジョンになっていると思います。最初は難しいと思うのですが、ギミックに慣れてしまえば四怨将あたりはノーミスでいけると思いますので、ぜひクリア目指して頑張っていただけると嬉しいです」とのこと。


 とりあえず、挑戦しようと思っている方は、リプレイモードで記録しながら挑み、敵がどんなタイミングでどんなギミックを発動させるのか、負けたあとで検証してみることも重要かもしれません。イベント初期からの“練習”も必要になると思うので、このダンジョンに挑むメンバーを早めに募って万全の体制で挑戦していきましょう。


■期間限定とは思えない超豪華なアイテム群!? 武器を合成して新たな武器を作り出せ!?


 ダンジョンの難度が高いのはいいとして、そこまでして挑戦する理由はあるのか。もちろんあります。「古王グローザ」の所持する剣(短剣)や王冠がドロップアイテムとして設定されているのです。その装備が画像のもの。


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▲「古王の王冠[1]」。魔法攻撃時、一定確率で敵を恐怖状態にするという珍しい装備です。恐怖状態に陥ると一定時間動けなくなるため、連続で魔法をヒットさせ続ければ一方的に攻撃することも可能になるかも……? 攻城戦でも使用可能なので、戦局を左右しそうな装備です。


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▲闇属性、レベル4武器でカードスロットが3つという短剣「破滅を纏いし業剣[3]」。


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▲聖属性、レベル4武器でカードスロットが3つという短剣「栄光を讃えし王剣[3]」。


 タダでさえ強い装備ですが、属性の異なる2本の剣と聞くと何かを思い出しませんか? そう。この剣も「バイオレットフィアー[2]」と同様に、合成して別の武器にすることができるのです。


 合成を行うためには、「古王グローザ」に勝利した直後に「シキナ」に合成を依頼する必要があるため、双方の短剣を手に入れただけではダメ。作成の難度も高いと言わざるをえません。なお、ドロップ率は高めに設定されているそうで、2本の短剣を同時にドロップする可能性もあるとのことです。


 さて、気になる合成後の武器というのは……?


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▲「古王の双刃[3]」は、なんとカタール! しかも過剰精錬によるボーナス付きというチャレンジブルな仕様になっています。入手難度が桁違いのこの武器、過剰精錬する猛者はいるのでしょうか……。そもそも、ワールドによっては1本も存在しない武器になる可能性すらあるんじゃないでしょうか……(苦笑)。


 また、ボスドロップ以外にも、「プロンテラ深淵」の各ダンジョンで入手できる新アイテムも存在しています。


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▲盾、「ルドのロールペーパー[1]」。聖属性魔法のダメージを上げてくれるという珍しい装備。


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▲肩にかける物、「ソヒョンの羽衣[1]」。おなじみ回復効果が高まるシリーズ(?)が、肩にも到来。さらに強烈なヒールが炸裂しますね(笑)。


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▲火属性を持つ強力な鈍器、「ローラの鎖鉄球[3]」。「血塗られた鉄球[0]」(または[1])とのセット効果もあり。


 上記のアイテムは通常の狩りでも手に入るため、高難度のダンジョンには興味がないという人も入手を狙ってみてもいいでしょう。


■イベントの「プリマポイント」で入手できる新装備も2種類登場


 13thアニバーサリーイベントでの共通のポイントとして利用可能になるプリマポイント。このプリマポイントを貯めることで装備品と交換することもできます。それが以下の2つの装備。


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▲「エクスプロージョンガム[0]」。完全睡眠耐性を得られるという下段の頭装備。詠唱時間は伸びるものの、完全耐性は凄い!


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▲「皇竜の天翼[0]」は職業ごとに様々な効果が得られる中段の頭装備。


■期間内に入手できるのか!? 各種モンスターはカードもドロップします!


 今回は期間限定ダンジョンと言いつつも、完全新規の姿を持つモンスターたちがカードをドロップするのも特徴。2週間という期間限定でどれだけ産出されるかはわかりませんが、どれも貴重なものになりそうです。


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 もちろん13thアニバーサリーイベントは「深淵の回廊」だけではありません。イベントの一部だけだというのにこのボリューム……。2週間限定のイベントというのが、かなりもったいなく感じるのは私だけではないと思います。そのへんをちらっとおうかがいしてみたところ……。

栗山氏「実は、この“深淵の回廊”は1回きりのイベントという形ではなく、今後も不定期に開催していこうと考えています。次回の開催もすでに予定されていまして、2016年の上半期くらいに再びお目見えする感じになります。ですので、もし今回攻略しきれなかったという方も、次回開催に備えてレベルや装備を整えておいていただければと思います!」

 なるほど、納得! アイテムやカード入手のチャンスも今回限りではないということで、かなり希望が持てる感じです(笑)。

 ということで、実装当日の紹介になってしまいましたが、本日から開催される13thアニバーサリーイベント、「深淵の回廊」で「古王グローザ」打倒を目指す方もそうでない方も、自分なりのペースで楽しんでいきましょう!