初心者・復帰者企画も6キャラ目ということで、基本職のラストは、他のゲームで言うところの回復系職業(ヒーラー)、アコライトです。アコライトは基本職の中で、もっとも育成の幅が広い職業で、攻撃能力をほとんどもたない完全な回復役から、自身で物理攻撃を行う攻撃役を兼ねた中衛的ポジションなど、人によって様々な育て方が可能です。
また、アコライトはJobLv40以上になると、プリーストかモンクへと転職可能になります。プリーストは上位2次職のハイプリースト、3次職のアークビショップへと転職が可能になり、モンクは上位2次職のチャンピオン、3次職の修羅へと転職が可能です。
おおまかに解説しておくと、アークビショップへの道のりは一般的なイメージの回復役である支援系、また、不死属性(アンデッド)モンスターや悪魔形モンスターを中心に魔法スキルを使って狩りを行う退魔系といった、プリーストの延長となります。
▲アークビショップになると聖属性の範囲攻撃魔法が使えるようになるなど、攻撃役としても活躍できるようになりますが、パーティーの支援・回復役として育成している人も多いです。
逆に修羅への道のりは、自身の拳や爪系武器、鈍器などを使って敵を殴り倒す直接打撃系です。特に、修羅になると多彩な攻撃スキルが使用可能になり、多数の敵に囲まれても切り抜けることができたりと、ソロからパーティーの攻撃役まで、かなり幅広い活躍が期待できます。
▲「残影」による機動性と数多くの攻撃スキルで1体のボス戦から多数の一般モンスター戦まで、あらゆる面で活躍できる修羅。いろいろとピーキーな調整も必要なため、ある程度熟練したプレイヤー向けかもしれません。
どちらも人気の職業で、それぞれの職業のキャラを、ステータスや戦い方に応じて何種類も育成している人もいるほどです。
さて、育成するにあたり、どちらの職業にするか迷ったのですが、初心者にオススメなのはどちらかと言えばプリースト系でしょうか。自身で攻撃を行う、いわゆる“殴りプリ”はモンクほどではありませんが、攻撃力もそこそこありますし、プリースト系はモンク系に比べて最大SP値が高く、回復や支援も行いやすくなっています。
ただ、プリーストを目指してアコライトを育成していくにしても、そのステータスタイプによって育成のやり方がかなり変わってくるのが問題です。ちょっと長くなりますが、具体的に説明していきましょう。
■支援系か殴りか、まずそれが問題です!
プリーストを目指すアコライトですが、どんなプリーストを目指すかによって、序盤から上げていくステータスが変化してきます。代表的な傾向としては以下のような感じです。
・純支援系プリースト1
Intを99まで上げつつ、詠唱速度を高めるDexに振っていくタイプ。前衛職業とよくパーティーを組む人や、比較的大人数のパーティー支援に向いています。ただし、自身で敵を倒すのはかなり困難なので、育成する場合はパーティーメンバーが頼りになります。
・純支援系プリースト2
Intを99まで上げつつ、耐久力を高めるためVitに振っていくタイプ。魔法系職業とよくパーティーを組む人や、ペアやトリオなど、比較的少人数のパーティー支援に向いています。純支援系プリースト1と同様かそれ以上に、自身で敵を倒すのは困難なので、育成する場合はパーティーメンバーが頼りになります。
・退魔系プリースト
Intを99まで上げつつ、詠唱速度を高めるDexも優先。スキル振りによっては耐久力を高めるVitを上げる場合もあります。プリースト、ハイプリースト時代は攻撃できる敵が限られるため、ソロでの育成はやや難しいですが、無理ではありません。パーティーの攻撃役として見た場合、前述のとおり対処できる敵が限られるため、狩場が固定されがち。ただ、ひととおりの支援や回復も行えるため、支援系としての役割をこなすことでパーティープレイが可能です。
・殴り系プリースト
通常のAgi前衛職と同じようなステータス振りをするプリースト。ある程度のHit値(命中力)を確保しつつAgiとStrを伸ばしていきます。Intに振らなくても自己回復や支援用のSPがまかなえるため、Intは1の人も多いようです。ソロでの育成がやりやすい反面、パーティーのHP回復を担当するにはSPがキツいのですが、支援程度なら可能なので、プレイを開始したばかりの初心者にもオススメです。
アコライト時代はスキルはそれほど多くないため、上記4種類のうち、支援・退魔系にするならInt、殴り系にするならStr、Agi、Dexに振っていくと考えるといいでしょう。
正直、Int型は攻撃力が低いため、一緒にプレイする人がいないと、かなり時間がかかります。同じ時間にログインできるリアルの知人友人など、同じレベル帯で始めるプレイヤーがいない場合は、ファーストキャラとしてはオススメできません。
逆に、ファーストキャラとして断然オススメなのは殴り型のアコライト。攻撃力がありつつも、自己支援や「テレポート」「ワープポータル」などの移動系スキル、「ヒール」による回復など、他の職業ではアイテムやZenyを消費して行うことが自分でできてしまうため、かなり便利なのです。
なお、未転生キャラの場合は「リフレッシュルーム」を使ってステータスを自由に変更できるため、プリーストになってスキルをひととおり習得するまでは殴りで育成する、といったことも可能です。これは特にセカンドキャラ以降にInt型アコライトを作る際には便利かもしれませんね。
■殴りアコライトは「ヒール」よりも「速度増加」&「ブレッシング」!
というわけで、基本的にソロで育成していく感じのこの記事では、やっぱり殴りアコライトでしょうという結論になるわけです(苦笑)。正直、回復支援系職業というイメージからは外れますし、基本はこれまで育成してきた前衛系の攻撃役職業と同じような流れで育成していく感じになります。違いがあるとすれば、自己支援が可能なので、さらに育成がスピーディーに行える、というところでしょうか。
まずは冒険者アカデミーで各教官の話を聞いてレベルアップさせ、アコライトの転職場であるプロンテラ大聖堂に送ってもらいます。転職後して戻ってきたなら、まずは「ポリン団クエスト」で序盤のレベル上げをしていきます。
▲アコライト系は短剣を装備できないため、ノービス時にもらった「ナイフ[3]」は装備できません。BaseLv10になり、「レベルアップボックス(Lv10)」をオープンできるようになるまでは素手で「ポリン」を殴る感じになります。まぁBaseLv10まではすぐですけど。
次々にBaseLv、JobLvが上がっていくと思いますが、注意したいのはスキルの習得順。アコライトと言えば「ヒール」と思いがちですが、序盤は実習室内の「リカバリープレート」や頻繁なレベルアップ、また、大量にもらえる「初心者用ポーション」のおかげで、「ヒール」を使うまでもありません。よって、スキルとしては「速度増加」(前提条件で「ヒール」Lv3が必要)や「ブレッシング」(前提条件で「ディバインプロテクション」Lv5が必要)を優先して上げていくといいでしょう。
個人的には「速度増加」を1~3くらい習得してから「ブレッシング」を優先して10に、改めて「速度増加」を10にし、その後は「ルアフ」「テレポート」「ワープポータル」「ニューマ」、その後に「ヒール」を10にしていく……といった感じでしょうか。
▲「ブレッシング」を優先してLv10まで上げるとだいたいJobLv20くらい。そこから「速度増加」を上げていくとJobLv30前後で両方ともLv10にできます。この2つのスキルは最もよく使うことになると思うので、ショートカットキーの押しやすい位置に入れておきましょう。どちらのスキルもレベル指定が可能なので、レベルアップごとにショートカットキーに入れたスキルレベルも見直しましょう。
「ブレッシング」はStr、Int、Dexを一気に底上げしてくれるので、地味に強力。消費SPも大きめですが、それに見合う効果のあるスキルです。また他人にもかけられるので、SPに余裕があるときは「速度増加」とセットにして戦っている人に支援しても喜ばれると思います。こういった感じで、見かけた人に通りすがりに支援をするのを辻支援と呼ぶこともありますね。
ステータスに関しては、チラッと書きましたが、敵に当たるだけのDexを振りつつ、StrとAgiをお好みでといった感じ。注意したいのは、「ブレッシング」と「速度増加」による自己支援を前提にて考えていいという点でしょうか。Agiを先行すればシーフ系よりも素早い攻撃も可能です。
▲なお、アコライトの場合、「レベルアップボックス(Lv30)」では、「武器交換チケット」により「チェイン[2]」がもらえます。
■アンデッド系に有効なスキル使用方法も覚えておきたい
アコライトだけに限らないのですが、実は自分や味方にかける支援スキルを敵にかけるやり方があります。それはマウスカーソルがスキルのターゲットマーカーになった状態で、Shiftキーを押しながら敵をクリックすること。こうすると、敵に「ヒール」を使用したり、「ブレッシング」を使ったりできます。
通常の場合、敵に回復や支援をしてしまうことになるため、あまり使わないのですが、敵がアンデッド系(不死属性)の場合や悪魔形の場合はその能力を低下させることができるのです。
不死属性の敵への「ヒール」はダメージになりますし、不死属性および悪魔形への「ブレッシング」はStr、Int、Dexを半減させる効果があります。特に後者は通称「闇ブレス」と呼ばれ、アコライト育成では有効なテクニックになりますので、覚えておくといいでしょう。
とはいっても、初心者のうちはどの敵が不死属性でどの敵が悪魔形なのかといったこともよくわからないと思いますので、とりあえずそういう妨害方法があると覚えておいてください。
▲アンデッドモンスターはなんとなくわかりやすいと思います。とりあえず「ヒール」してみてダメージになったら不死属性です(笑)。
▲不死属性や悪魔形の敵に「ブレッシング」を使うとStr、Int、Dexを半減することができます。特に重要なのがDexの低下。Dexが下がれば敵のHit値も低下するため、攻撃を食らいにくくなるのです。
■ポリン団クエストを進めつつ、『LoVA』コラボのダンジョン「永劫の戦」にも挑戦
まずは通常の育成のセオリー通りに「ポリン団クエスト」を進めてキャラを育てていきます。ある程度進めて、キャラがBaseLv40程度になったら『LoVA』コラボのダンジョン「永劫の戦」にも挑戦してみるといいでしょう。
冒険者アカデミー内にいる「???」というNPCに話しかけることで、「時の狭間」マップへ移動。「ドゥクス・ティア」の話を聞いて彼女の力になることで、「永劫の戦」と呼ばれるメモリアルダンジョンへと行くことができます。
メモリアルダンジョンとは、いわゆるインスタンスダンジョン。パーティーメンバーだけのプライベートなダンジョンエリアを生成し、そこを突破していくことになります。「永劫の戦」はBaseLv9から挑戦できますが、さすがに最後に出てくるボスはちょっと強いので、少なくともBaseLv30くらいは欲しいところです。
▲今回はBaseLv40、「アカデミーバッジ[0]」や「ルイーゼの赤い靴[1]」といった、他キャラで入手した装備も利用しています。これらがない場合や、『RO』自体が初めてという人は、もうちょっとだけレベルアップさせておいてもいいかも?
メモリアルダンジョンはパーティーを組んでいないと生成、入場ができません。まずは基本ウィンドウのFriendボタンを押してフレンドウィンドウを出し、下段のラジオボタンを「パーティー」に設定、「パーティー作成」ボタンを押し、パーティー名を入力してパーティーを結成します。その状態で「狭間の門」をクリックし、「永劫の戦」の生成、入場を行います。
内部にパーティーメンバーがそろったら難易度選択(今回は初級)を行い、ダンジョンをスタートさせます。
2マップ目に移動し、ミニマップに黄色い+で表示された「ミニオンアーク」をすべて制圧してから中央北にある出口を目指します。が、ミニオンアーク周辺以外のザコモンスターまで相手にしていると時間が足りなくなるため、多くの敵は「速度増加」をかけて敵をぶっちぎったほうがいいと思います。囲まれてしまい、身動きが取れなくなってしまったら応戦していく感じでいいでしょう。初級では、受けるダメージはわずかなので、初めてでもあまり怖がる必要はありません。
▲出口を守るゲートキーパーも、外見は恐ろしいバフォメットの姿ですが、ぶっちゃけ弱いです。
3マップ目はボス戦。マップ内にいるNPC「ドゥクス・ティア」との会話が終わると、それなりに強いボスが4体出てきますので、できるだけ離れて会話し、敵を各個撃破していきます。最も厄介なのは「真化ハワード」という敵。頻繁にスタンの状態異常をかけてくる「ハンマーフォール」を使ってきます。スタンしてしまっても、慌てずに回復アイテム(初心者用ポーション)のショートカットキーを連打しつつ回復を待ちます。スタン中はアイテムも使えませんが、とりあえず連打していればスタンから回復した直後にアイテムが使えるからです。スタンから回復したら敵を再びクリックして攻撃していきます(頻繁にスタンさせられると思いますが、根気よく続けましょう)。最悪2~3体に囲まれても、回復アイテムを連打していれば十分持ちこたえられますので、とにかく何をやられても慌てないことが重要です。
このボスは経験値がとても美味しく、BaseLv40くらいなら、1体倒すだけで1レベルアップするほど。今回は道中のザコ敵も合わせてBaseLv45にまで上げることができました。比較的短時間で、なおかつ、わりと本格的なバトルが楽しめるため、ぜひとも挑戦してみてください。
▲スタンしてもダメージ自体は耐えられる程度です。「真化ハワード」以外にも念属性のためダメージが通りにくい「真化カトリーヌ」、回復魔法を使う「真化マーガレッタ」など、多彩な敵が登場します。攻撃力自体はどれもそれほど高くないので、楽しんで戦っていけると思います。
なお、ボスエリアは、2マップ目の「ミニオンアーク」をすべて制圧していない場合は、広範囲の状態異常が撒き散らされてしまうため、その場合はクリアが難しくなります。横着せずに、「ミニオンアーク」は必ずすべて制圧していくようにしましょう(よっぽど自信がある場合はこの限りではありませんが……)。