前回、メモリアルダンジョンの英雄の痕跡「飛行船襲撃」でまさかの敗北を喫した殴り型プリーストですが、弱いほうのボス「怒りの船長ペルロック」であれば、「キリエエレイソン」をきっちりかけつつ攻撃していれば、基本的には負けることはないと思います。
ということで、翌日にサクッとリベンジしておいたわけですが、ボスからは未鑑定品の“鎧”と“靴”系のアイテムが。これは「飛行船シリーズ」と呼ばれる装備で、鎧、肩にかける物、靴の3箇所の装備を揃えると、最大HPやDef(物理防御力)が上昇する便利な装備。
クリア時に報酬として必ず1個は選択して入手できるため、肩にかける物の「飛行船マント[0]」をチョイス。ドロップ品として2種類入手できた時点でセットが揃うわけです。1回でセット装備が揃うのはちょっとラッキーかも。
なお、「キリエエレイソン」で防げる総ダメージは、最大HP値から算出されるため、最大HPを伸ばすのはアリな選択。これまで装備していた「ヴァーリのマント[0]」などから、「飛行船セット」に装備を更新することにしました。
▲「怒りの船長ペルロック」初撃破でドロップ品2種類! 実はドロップ率は結構高いので、こういうこともわりとあると思います。3種類のドロップ品を一気に落とすことだってあるのです。
ちなみに、飛行船シリーズは、メモリアルダンジョンの入り口近くにいるNPCで精錬を行うことができるようになっています。同じ系統の装備を消費して精錬を行うという特殊な強化方法で、さらに、精錬値によって高値で買い取ってくれるNPCも存在しています。何回もクリアして複数の装備が手に入ったら、精錬にも挑戦してみるといいでしょう。あ、「飛行船襲撃」内で入手できる「飛行船シリーズ」および「ペルロックシリーズ」の装備は他のアカウントのキャラとは取引ができないため、売り買いもできません(倉庫経由での受け渡しは可能)。自分で使うか、精錬してNPCに売るか、二択というわけです。
マラン島の「地下排水路」(お掃除ビギナー)、「飛行船襲撃」は、毎日朝5時になると再入場可能になるので、相当のんびり育成していても2~3日もあればBaseLv90を越えると思われます。そして、BaseLv90になったら新たなメモリアルダンジョン「ゲフェン魔法大会」に挑戦できるようになります。
BaseLv90ともなると転生追い込みの時期ですが、「ゲフェン魔法大会」で育成がさらに加速できるというのはご存知の方も多いと思われます。この連載でも他のキャラ育成で通った道ではありますが(笑)。
▲「ゲフェン魔法大会」挑戦前のステータスと装備はこんな感じです。
■「ゲフェン魔法大会」を3回戦まで安定してクリア
ゲフェン魔法大会に関しては、ローグ育成編その3でも解説していますので、初めて挑戦する場合はまずはそちらを見ていただくといいかもしれません。
さて、プリーストには「キリエエレイソン」という防御スキルがあるため、物理攻撃系の相手に対しての防御能力はかなり高くなっています。また、「ヒール」もあるため、多少のダメージでは戦闘不能になりません。
問題となるのは攻撃力の低さ。強力な攻撃スキルがないため、相手に与えるダメージ、いわゆるDPS(Damage Par Second。秒間ダメージ)が出ないのです。「ゲフェン魔法大会」の相手は大会が進むにつれて、高いHPを持つ相手になるため、どうしても制限時間内にHPを削り切れず、判定負けになってしまいます(判定の場合、必ずプレイヤー側が負けとなるのです)。
とはいえ、第1回戦の「アルヒ」は楽勝。第2回戦の「ディオ・アネモス」も詠唱を中断できない「サンダーストーム」さえ移動して避ければ問題なく倒せると思います。
なお、Ctrl+クリックなどで継続して攻撃するようにしていると、咄嗟のときに攻撃を止められない可能性もあるので、このような場合には左クリックを押しっぱなしにして攻撃を続け、必要なときに指を離すようにしましょう。左クリック押しっぱなしの場合、マウスカーソルが敵から外れてもターゲットを攻撃し続けるので、慣れるとすぐにキャラクターを移動させることもできて便利です。
▲「サンダーストーム」は詠唱時間が長めなので、攻撃を中断して魔法円の外に逃げれば食らいません。
3回戦は大会が始まる前のイベントによって変化するものの、基本的には物理攻撃系の相手となります。「ブラック・カネイリー」「ビリー・コスルリース」の2キャラの場合は、「ハイディング」や「クローキング」といった姿を隠すスキルを使ってきますが、プリーストの場合は「ルアフ」であぶり出すことができるため、相性はいい感じです。
今回は「ビリー・コスルリース」との戦ってみましたが、他の職業のキャラでは致命傷になりかねない「ソニックブロー」も、「キリエエレイソン」でダメージをある程度軽減できるため、食らったら「ヒール」を1回使うだけでOK。再び「キリエエレイソン」をかけなおしておけば、やられる危険性はほとんどありません。
毒を受けるとやや能力が低下しますが、上記のように「キリエエレイソン」さえ使っていれば問題はないと思うので、気にせず攻撃を続けていきましょう。
ただ、のんびりしているヒマはありません。上で書いたように、プリーストは攻撃力が低く、制限時間内に相手のHPを削りきれるかどうかが問題。「イムポシティオマヌス」や「グロリア」を使うなどして、少しでも与ダメージを増加させて、なんとか時間ギリギリで勝利できる感じでした。
▲いろいろ試しながら戦っていたというのもありますが、「ビリー・コスルリース」を倒せたのは試合残り時間9秒のとき。結構ギリギリです。
「ビリー・コスルリース」に対して制限時間ギリギリということは、次の「フェモン」には勝てないだろうなぁと思いつつも一応挑戦してみることに。
「フェモン」は頻繁に、自分に「速度増加」こちらに「速度減少」を使ってきます。こちらも負けずに「フェモン」に「速度減少」を使って、「速度増加」の効果を打ち消しつつ、自分に「速度増加」を使って「速度減少」の効果を打ち消します。……わりと不毛な争いのような気もしましたが(苦笑)、とはいえ、少なくとも「フェモン」の「速度増加」の効果を消しておかないと、攻撃が極端に当たりにくくなってしまいます。
ダメージ自体は「キリエエレイソン」で防げる程度なので問題はないのですが、やはり攻め手に欠ける感じで、ほとんどHPを削りきれずに判定負け。Dexを上げてHit(命中率)をもっと高めれば「フェモン」の「速度増加」状態でも攻撃を当て続けることはできると思いますが、いかんせん、攻撃力の低さはどうしようもない感じです。ゲームを始めたばかりの未転生の殴りプリーストだと「フェモン」に勝つのはかなり厳しいかもしれませんね。
▲負けはしないのですが、削り切れない「フェモン」。対人間形特化武器でもあれば違うのでしょうが、このためだけに買ったり作ったりするのはちょっともったいないので……(苦笑)。
しかし、3回戦まで勝利できれば「ゲフェン魔法大会コイン」が15枚獲得できます。これを、メモリアルダンジョン入り口にいるNPCに渡してBase経験値をもらうことで、一気にレベルアップが可能です。ぶっちゃけ、3回戦までクリアできればノルマはクリアした感じですね(笑)。
▲BaseLv90台前半なら一気に2レベルくらいアップしてしまいます。これを繰り返しているだけでも転生までの育成が可能なのです。
■転生追い込み狩場は?
メモリアルダンジョン系は1日1回しか挑戦できないため、継続的に短時間遊ぶ人には向いていますが、休日などでガッツリと時間をかけて遊ぶ場合には、ダンジョンなどでモンスターを狩って経験値を稼いでいくことになります。
プリーストの定番というと「ターンアンデッド」を使った「イビルドルイド」狩りや、ウィザードとペアで「ペノメナ」を狩るなどが挙げられます。また、これはプリーストに限らないのですが、Breidablikワールドから広まったと言われる「セージワーム」狩りも人気です。
「セージワーム」は「グラストヘイム室内01」というマップに生息していますが、本来、ここは「マリオネット」など、アクティブなモンスターも多数徘徊している場所。しかし、マップ自体が完全に分離している特殊な構造をしているため、ノンアクティブの「セージワーム」を狩るために、有志によってほかの敵を別のエリアに「隔離」していることが多いのです。多くのワールドで、右上マップ(「グラストヘイム古城」で東から2番目の塔への入り口)では、「セージワーム」狩りの場所として定着しつつあるようです。
「グラストヘイム古城」は2015年8月18日(火)のアップデートにおいて「ワープポータル」のメモが可能になっていますので(関連記事はこちら)、移動も一瞬(「ブルージェムストーン」は消費しますが)。「グラストヘイム古城」からは「イビルドルイド」の出現する「グラストヘイム 修道院」、ちょっと強めだけど経験値が美味しい敵が登場する「悪夢のグラストヘイム カタコンベ」(入場に5,000Zenyかかりますが)などにも行けますので、メモしておくのはオススメです。どれも殴りプリーストなら“アリ”な狩場だと思います。
▲「ワープポータル」のメモが可能になっている「グラストヘイム古城」。なんだかんだで狩りに来ることもあると思いますので、メモしておくといいかもしれません。
もちろん、「グラストヘイム室内01」の「隔離」が行われていないワールドもありますので、事前に確認は必要です。今回、キャラを育成しているワールドでは隔離が行われていました。
「セージワーム」は、前述のとおりノンアクティブ。HP自体は想像を絶するほどに高いのですが、攻撃力もそれほど高くはなく、Agi型のキャラであれば、比較的低レベルから狩りが可能です。問題は、1体倒すのにかかる時間。今回の殴りプリーストでは1体倒すのに約4分。かけ直したばかりの「ブレッシング」と「速度増加」が切れる頃になってようやく1体倒せるといった感じです。人によってはこういった長い戦いは好まない場合もあるでしょう(笑)。
倒すのがそれなりに面倒なので、経験値も高いのですが、どちらかと言えばJob経験値が高いので、転生後、3次職への追い込みにも使うことができます。未転生で必須な狩場ではありませんが、覚えておくといいかもしれません。
▲周囲に襲ってくるモンスターがいなければ、Agi型キャラであれば殴り続けていればいつかは倒せます。Breidablikワールドではかなり人気の狩場なので、接続人数の多い時間帯は芋洗い状態で、敵にありつけないほどの混雑も予想されます。ちなみに私の活動ワールドでは、画像撮影用に平日の昼間を見計らって行ったのですが、レンジャーさんがバリバリ狩っていました(笑)。