初心者・復帰者向けのキャラクター育成記事ではいくつかのメモリアルダンジョンを利用しました。『ラグナロクオンライン』では、フィールドやダンジョンでの狩り以外に、メモリアルダンジョンをクリアして育成するという方法も一般的に用いられています。
メモリアルダンジョンとは、自分たちのパーティー(ソロパーティーを含む)だけで挑むダンジョンで、他のゲームでは「インスタンスダンジョン」などとも呼ばれます。ちなみに「インスタンス」というのはIT用語。メモリ上に展開するとか、そういった意味で使われますね。即席という意味の「インスタント」とはちょっと違うのでお間違いのなきよう。
【ポイント】
メモリアルダンジョンは、パーティーリーダーが作成NPCに話しかけることで生成できます(生成にはちょっとだけ時間がかかります)。メモリアルダンジョンを生成し、そのダンジョンが有効なうちは他のメモリアルダンジョンを生成することはできません。メモリアルダンジョンの状況はAlt+Bの「メモリアルダンジョン情報ウィンドウ」(ダンジョン生成時のみ展開)で確認することができます。なお、メモリアルダンジョン内にキャラクターがいなくなった場合、そのメモリアルダンジョンは一定時間で自動的に消滅するようになっています。
公式サイト・ゲームガイド:メモリアルダンジョン
http://ragnarokonline.gungho.jp/gameguide/worldmap/memorial-dungeon/
『RO』でのメモリアルダンジョンは、インスタンスダンジョンとしての狩り場以外にも、ストーリーを体験したり、繰り返し挑戦することでアイテムをゲットしたりする要素もあります。ただし、1回挑戦すると一定期間再度入場ができないなどの制限も設けられており、初心者や、久しぶりに復帰したプレイヤーだと戸惑うこともあるかもしれません。
なにより、「長時間待たないと入れないんじゃ、失敗したらもったいない」という思いもあるかもしれません。
そこで、初心者や、新たに作ったキャラクター向けに、レベル上げの助けになるメモリアルダンジョンの攻略法をまとめてみたいと思います。更新は2週間に1回くらいのややスローペースでご勘弁を。中には「そんなこと知ってるよ」という内容もあるかもしれませんが、あくまでも初心者向けということで、ややくどいのはご容赦ください。
ということで、第1回は『LOAD of VERMILION ARENA』(LoVA)と『RO』のコラボ企画から誕生したメモリアルダンジョン「永劫の戦」です。
■■■【DATA】■■■
【名称/通称】
正式名称:「永劫の戦」(えいごうのいくさ)
プレイヤー間の通称:「LoVAコラボ」(ろばこらぼ)など
【プレイヤー間での主な使われ方】
・報酬のオルムを使った「転成儀」での獲得アイテムによる金策
(NPCへ売却可能なアイテムが多め、一部レアアイテムはユーザー間取引)
・最初期(転生後)のキャラ育成用
【公式サイトリンク】
・特設ページ
http://ragnarokonline.gungho.jp/special/lova-collabo/
・リスタートガイドによる解説
http://ragnarokonline.gungho.jp/comeback/pickup-contents.html#anc35
【行き方】
プロンテラ南東の広場(249,54)にある「次元の歪み」
↓
NPC「ドゥクス・ティア」と会話
↓
「ドゥクス・ティア」の後方にある「狭間の門」からダンジョン生成
【入場制限/再入場時間】
入場制限レベル:BaseLv9以上
再入場可能時間:3時間
※報酬再入手可能時間はクリア後2回目の午前5時以降
【クリア時報酬など】
初級:500オルム
(中級:1000オルム)
(上級:1500オルム)
※いずれもポイント扱いでアイテムではありません。
オルム使用で「転成儀」に挑戦可能。
「黄金」などの金策アイテムや“コラボカード”、“マナの欠片”などが入手できます。
【あると便利な装備、スキルなど】
「幻影の刻印[0]」(初回時に入手できるほか、オルム消費で作成可能)
■再入場時間と報酬を再度入手できる時間が別々の、特殊なメモリアルダンジョン
いきなりですが、「永劫の戦」は他のメモリアルダンジョンに比べて、いろいろと特殊な設定になっています。まず、全体で25分、ダンジョンスタート後は15分という短い制限時間が設けられています。また、再入場するためのクールタイムは3時間と短いのですが、いったん報酬をもらったら、次の次の午前5時を過ぎるまでは再度報酬はもらえません。つまり、「報酬はないけどダンジョンには入れる」という状態になるわけです。
報酬は「オルム」と呼ばれるもので、これはアイテムではありません。NPC「ドゥクス・ティア」に話しかけることで確認ができるポイントとなります。オルムを消費することで「転成儀」を使うことができ、この転成儀からはさまざまなアイテムが入手できるようになっています。低レベルから挑戦できるわりには、換金額のいいアイテムが多く、初心者はもちろん、ある程度高レベルになっても十分金策になります。
特にカードは数百万zenyで取引される目玉アイテム。ワールドにおける流通価格を「RO公式ツール・露店取引情報」などで調べてマーチャント系の「露店開設」で売ったり、他プレイヤーの「買取露店」に売るなどしましょう。
【ポイント】
転成儀で手に入るアイテムのうち、個人的に、NPCに売ってしまっていいと思うのは「金塊」「宝箱」。zenyがないのであれば「黄金」も売ってしまっても構いませんが、これはまれにクエストなどで使うこともあるので、いくつかは倉庫に残しておいてもいいでしょう。なお、「豪華な宝箱」はダブルクリックすると100万Zenyが入手できる消費アイテム。間違ってNPCに売らないようにご注意を!
▲「永劫の戦」の「初級」はある程度の金策とレベリングが同時に行えるため、初心者にオススメのメモリアルダンジョンです。短時間で終わるほか、たとえ失敗してもすぐに戻れば再入場も可能ですし、クールタイムが短いため、再度の挑戦も楽です。
■ダンジョンの難度は3段階
メモリアルダンジョンに入場後、まずは「ドゥクス・ティア」のいるマップに転送されます。ここは難易度選択を行うための場所なので、戦闘などはありません。難易度は「ドゥクス・ティア」に話しかけることで選べますが、このとき、同行するパーティーメンバーが全員揃っていることを確認しましょう。難易度選択時にこのマップにいないメンバーはあとから入場することはできません。
【ポイント】
スタート時にいたキャラなら戦闘不能になったり、何らかの理由で回線切断などが発生しても、ダンジョンが生成されている間であれば再入場が可能です。
難度の目安はBaseLvで示されていますが、初級は非常に簡単。ただし、中級以上は提示されたBaseLvは挑戦できる下限だと思っておきましょう。たとえば、未転生のBaseLv90になりたてのキャラだけでは、中級をソロでクリアするのはかなり難しいです。
逆に、初級はかなりの初心者向け。回復アイテムは冒険者アカデミーなどでもらえる「初心者用ポーション」で十分ですし、特段強い武器などもいりません。ただし、作成したばかりのキャラでソロでクリアしようと思ったら、道中の敵(ミニオン)で経験値を稼いで、ある程度レベルアップし、物理攻撃職ならDexを上げてHit(命中率)を高めるなどしていかないとキツいかもしれません。それでも、BaseLv20もあればソロクリアも十分可能なので、以下の攻略を参考にしてみてください。
【ポイント】
BaseLv9から挑戦できますが、ステータスがすべて1だとさすがに敵に攻撃が当たりにくく、クリアするのは難しいと思います。慣れた人であればレベルアップしながらステータスを振り、BaseLvのアップに応じて武器を変更して戦えるハズなので、転生後の一発目のメモリアルダンジョンとしては最適です。
▲できるだけ強力なキャラで手早く「中級」をクリアしてオルムを稼ぐというのが一般的な金策となっています。今回は「初級」について解説していきます。
■敵を退け「ミニオンアーク」をすべて制圧してボスマップへ!
難易度選択後、転送されると5つの「ミニオンアーク」と敵キャラ「ミニオン」が徘徊するマップへ出ます。ここでは「ミニオンアーク」をクリックして制圧し、敵を退けながらボスのいるマップ(北側のワープリンク)に向かうことが目的となります。
「ミニオンアーク」は、アクセサリーの「幻影の刻印[0]」(初回入場前に「ドゥクス・ティア」からもらえます)を装備していると、短時間で制圧できるようになっています。というよりも、「幻影の刻印[0]」を装備していないと時間がかかりすぎてしまうので注意。また、制圧時の詠唱バー(キャラの頭上に表示される緑のバー)が上昇している間に動いたり、ダメージを受けたりすると、制圧が中断され、最初からやり直しになってしまいます。「ミニオンアーク」の制圧は周囲に敵がいないか、パーティーメンバーに守られている状態で行うようにしましょう。
なお、十分に強いと思う場合は、「ミニオンアーク」を制圧せずにボスマップに突入しても構いません。大幅な時間短縮にはなりますが、当然デメリットもあります。具体的にはボス戦の解説のところで説明します。
また、ザコ敵の「ミニオン」ですが、これらは必ずしも全滅させる必要はありません。ただ、適正レベルであれば、経験値も美味しいので、できるだけ倒して進むといいでしょう。レベル上げが目的であれば、ボスを無視して、ひたすら「ミニオン」を倒して経験値を稼ぐのもアリです。3時間ごとに再入場可能になっているので、レベル上げにも使えるというわけです。
▲「ミニオンアーク」を制圧するときは、必ず「幻影の刻印[0]」を装備させましょう。
▲「ミニオン」は何気に経験値が美味しい敵。BaseLv30程度であれば、できるだけ倒しながら進みましょう。
▲最後に控える「ゲートキーパー」は巨大な姿で強そうですが、初級であれば実は大したことはありません。真正面から殴りあってもいいですし、無視してワープリンクに飛び込んでもいいでしょう。
▲ワープリンクに入ったキャラは選択肢が出ます。ボスマップへの移動を選択すると、パーティーメンバー全員が転送されるので注意しましょう。もちろん、これを利用して、「ミニオンアーク」の制圧チームと先に進むチームに別れて時間短縮も可能です。
■ボスはさまざまな属性を持つ4体の思念体キャラ
ボス戦マップでは「ドゥクス・ティア」との会話が終わると同時に4体のボスが襲ってきます。「ドゥクス・ティア」の北側に4体横に並んで登場するので、交戦を避けたい場合は「ドゥクス・ティア」とは南側の離れたところから会話するようにするといいでしょう。
ボスは、「真化カトリーヌ」(通称・真化カトリ)、「真化ハワード」、「真化エレメス」(通称・真化ガイル)、「真化マーガレッタ」(通称・真化マガレ)。それぞれのモンスターは、プレイヤー間では括弧内の通称で略されることもあります(「真化エレメス」は元となったキャラの名前が「エレメス=ガイル」なのでガイルとなっています)。
さて、実はこのボスマップにはギミックが仕掛けられており、定期的にさまざまな状態異常攻撃がまき散らされます(呪い、スタン、睡眠、沈黙)。これはステータスや装備の効果などで事実上無効化することは可能ですが、基本的には回避は不可能です。ただし、前のマップで「ミニオンアーク」を制圧していると、この攻撃を緩和することができます。すべての「ミニオンアーク」を制圧できていれば、状態異常攻撃は完全に無効化することができ、妨害なしで戦えます。
また、「ミニオンアーク」を制圧している状況によって、ボス各キャラのHPも最大33%程度まで減少した状態から始めることができます(33%減少ではなく、残りHPが33%程度なので、かなりの減少です)。
初級のボスに関しては、攻撃力は低いのでダメージは「初心者用ポーション」などで回復していけばいいのですが、いくつか注意することがあります。以下にまとめましたので、戦闘前に確認しておくといいでしょう。
・真化カトリーヌ
一番西側に出現。ハイウィザードの姿をしているとおり、魔法スキルを使ってくるため、最も注意が必要。地面を氷が這うように襲ってくる「フロストダイバー」を受けると、凍結状態になることがあり、この場合は攻撃を受けるか、長時間が経過しないと動くことはおろか、一切の攻撃やスキル使用ができず、回復アイテムすら使えません。また、地面に緑色の泡が発生する「クァグマイア」は発生エリア内にいる敵のAgiとDexを大幅に低下させ、移動速度や攻撃速度も低下させます。発生エリアから出れば元に戻るので、できるだけ移動して戦うようにしましょう。
属性は念1。無属性での攻撃は25%程度になってしまうので与えるダメージが低くなります。もし属性攻撃を行えるなら別の属性による攻撃をすると手早く倒せるでしょう。特に「ソウルストライク」など、念属性の攻撃が有効です。
・真化ハワード
中央西側に出現。ホワイトスミスの姿をしており、頭上からハンマーを振り下ろすエフェクトの「ハンマーフォール」を多用してきます。これはダメージ自体はありませんが、高確率でスタンの状態異常にかかってしまうので注意したいところ。「ハンマーフォール」の発生地点はキャラの前方なので、背後に回りつつ戦うなどもアリです。また、一時的に攻撃速度を高めるスキルも使ってくるので、非常に素早い攻撃に翻弄されることもありますが、初級であればダメージは1の連打になると思うので、慌てずにこちらの攻撃を行っていきましょう。ただし、魔法スキルなど、詠唱の必要なスキルは、詠唱を中断させられやすいので、「詠唱を中断させられない」効果のある装備にしておくといいでしょう。
属性は水1。水属性と火属性の攻撃に強く、風属性の攻撃(「ライトニングボルト」など)に弱いですが、あまり気にしなくてもいいでしょう。
・真化エレメス
中央東側に出現。アサシンクロスの姿をしており、毒を使った攻撃や大ダメージを与える「ソニックブロー」などを使ってきます。また、姿を消して移動する「クローキング」なども使用するので、見失った場合は不意の出現に気をつけましょう。アコライトスキルの「ルアフ」やマジシャンスキルの「サイト」などを使えば消えた姿をあぶり出すことができます。
属性は毒2。特に弱点属性などはありません。
・真化マーガレッタ
一番東側に出現。ハイプリーストの姿をしており、次の攻撃で2倍のダメージを与える「レックスエーテルナ」や、沈黙状態を発生させる「レックスディビーナ」などを使用してきます。直接の攻撃力自体は無視していいくらい低いのですが、「レックスエーテルナ」後に「真化カトリーヌ」や「真化エレメス」の強力な攻撃を受けると戦闘不能に陥る可能性もあります。
属性は聖1。聖属性の攻撃を完全に無効化してしまうので、攻撃するなら聖以外の属性で。無属性は100%効くので、通常の武器であればあまり気にする必要はありません。
どの敵も、単体で戦えば、あまり恐れることはありません。Base経験値2万、Job経験値1万とかなり美味しいので、2次転職前の追い込みなどでも通う価値はあると思います。
なお、「ミニオンアーク」をすべて無視して進んできた場合は、呪い、スタン、睡眠、沈黙の状態異常を受けながらHPが最大の状態の敵と戦うことになります。とはいえ、上位2次職や3次職で強力な攻撃が行えるようになれば、一瞬で倒すことも不可能ではないので、時間を短縮しつつ金策をしたい場合などは試してみてもいいでしょう。
【ポイント】
ボスの4キャラは、もともと「生体工学研究所」という高レベルなダンジョンに登場する敵モンスターが元となっています。どうやらもともとは人間の冒険者だったらしく、「永劫の戦」を繰り返しクリアすることで、そのバックボーンも見えてきます。『RO』内の他のクエストでも彼らの名前を見かけることがありますので、覚えておくといいでしょう。
■クリア後はオルムを使って「転成儀」
「転成儀」は1回チャレンジするのに500オルムを消費します。ランダムでアイテムが生成される、いわゆるガチャではありますが、特にデメリットはないので、どんどん挑戦してみましょう。
初回に初級の「永劫の戦」をクリアした場合のみ、「転成儀」に挑戦できるのは次の次の午前5時を過ぎたあととなりますが、以後はオルムがあればすぐに「転成儀」に挑戦できます(もちろん、1回行ったあとは再挑戦するのにクールタイムが必要なのでご注意を)。
【ポイント】
「転成儀」から入手できるカード類は10枚合わせると効果が強化されるという特殊なギミックも仕掛けられています。詳しくは特設サイトを確認してみてください。
▲「転成儀」の画像は『LoVA』と同じとのこと。突然のコミカルな絵柄が気になった人は『LoVA』も遊んでみるといいかも!?