『ラグナロクオンライン』では、2016年11月8日(火)に、大型アップデート「Episode:Banquet For Heroes ~七王家とユミルの心臓~」が実装予定となっています。今回、さまざまなメディアにテストプレイという形でその内容の一部が公開されるとのことですが、当ブログでもその様子をお届けできることになりました。


 しかしこのアップデートは、予想していたよりはるかにボリュームがあり、取材時間のすべてを費やしてもその全容を確認するのはムリでした! とはいえ、注目点であるクエストや、気になるダンジョンの様子、新たに登場する武器や防具、新規エンチャントなど、できるかぎりの情報をお伝えしていこうと思います。そのため、記事をふたつに分割し、前編となる本稿では「クエスト&ダンジョン編」として新クエストの流れや実装されるダンジョンの体験レポートを、後編となる「アイテム&エンチャント編」では、新規実装されるアイテムやそのアイテムに施す「ニーヴエンチャント」の性能などを詳しく紹介していきます。記事自体はいつも以上のかなりの長さとなりますが、これでも全部紹介しきれていないので、アップデートのボリューム自体にも期待していただけるのではないかと思います。


 なお、今回ご対応いただいたのは、ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社の長澤誠吾氏、中村聡伸氏、白川昌平氏、伊藤健氏の4名の方々。また、取材内容はテストサーバーでの検証中の時点のものであり、実装時には紹介したものと異なる可能性があることもご了承ください。


01_01

 さて、詳しいアップデート内容の前に、今回のアップデートの概要を紹介しておきましょう。今回メインとなるのはプロンテラのあるルーンミッドガッツ王国の王位継承。「歴史学者クエスト」や「王位継承クエスト」()でも描かれているように、ルーンミッドガッツ王家では建国に関わった七王家から国王を選出することになっています。


不具合により進行が停止されていた「王位継承クエスト」は、このアップデートにて新ストーリーが展開される関係上、撤去される予定とのことです。詳しくは公式サイトをご確認ください。


 冒険者(プレイヤー)ならご存知の方も多いと思いますが、前国王「トリスタン3世」は、コモドで誘拐されたあと、アルナベルツ教国にて誘拐犯から助け出されました。しかしルーンミッドガッツ王国とあまり友好的とは言えないアルナベルツ教国。その対処に困ったため、とりあえず情報が漏れないように一時的にとある島に隔離し、保護(幽閉)することにしました。ですが、その島で悪魔召喚の儀式を行う者が現れ、「ヴェルゼブブ」が召喚、島全体をモンスターの徘徊する魔境に変えてしまいます。こここそが「名もなき島」と呼ばれる場所。「修道院クエスト」ではその顛末を追うことになりますが、国王「トリスタン3世」はすでに犠牲となっており、プレイヤーは名もなき島の「修道院 03」でその亡骸と遭遇することになります。


 「修道院クエスト」をクリアした冒険者によって伝えられた情報は七王家にももたらされ、新たな国王が選出されることになりました。しかし、候補者から国王に相応しい者を選ぶ審査中に、王位継承候補のひとり「アイゼン・アルム」が乱心し処断されるという事件が起こってしまいます。混乱する七王家ですが、そこへさらに魔王モロクの復活が起こり、王位継承どころの騒ぎではなくなってしまいます。


 そして時は流れ、魔神となってしまったモロクが、ついに冒険者たちによって討たれました。その戦勝の祝賀の儀、冒険者たちも招かれた宴に合わせて、王位継承が執り行われようとしていました。


 ……というわけで、名もなき島が実装された「Episode 6.0 Beginnings and Upheavals 【名もなき島】」アップデートからリアル時間で約8年。再び王国の歴史が動き出すことになります。


 物語中にもあるように、冒険者(プレイヤー)は、魔神モロクの討伐に大きく貢献したことで、宴に招待されます。具体的には各街にいるNPC「王室急使」(プロンテラの場合、中央カプラの復帰地点近く)に呼びかけられることで新たなクエスト「七王家とユミルの心臓クエスト」がスタートします。


01_02
▲クエストはNPC「王室急使」に呼びかけられることで始まります。ここで1点予備知識を。今回のアップデートから、一部のクエストNPCは、該当のプレイヤーキャラにしか見えないものが登場するようになりました。つまり、今後実装されるクエストなどでは、過去にあったように、他人がプレイしているクエストの影響でNPCが消えてしまい、話したいのに話しかけられないということがなくなるわけです。今回の「王室急使」も、クエストを受けられるプレイヤーキャラクターが通りかかったとき、その人だけに見えるように声をかけてくるそうです。


 なお、ストーリー的には、“魔神モロクの討伐に貢献したキャラ”となっていますが、「魔神殿」のクリアが条件というわけではありません。クエストの条件的には「異世界クエスト」(BaseLv70以上)をクリアしていればOKだそうです。今回のアップデートに合わせて、おなじみのイベント「異世界ツアーズ」や、低レベルキャラ育成用のぷちイベント「新キャラ育成ダイス勝負!」も行われています。新たにゲームをスタートしても、すぐに最新クエストに挑戦できるというわけです。


 ここで予備知識の2点目。韓国ではこのアップデートと同時にプロンテラのマップがリニューアルされましたが、日本では現行のマップのまま変更はしないとのことです。リニューアルによってグラフィックはキレイになるのですが、マップの形状なども変わってしまうため、ふだんから“たまり場”にしている場所が消失してしまうなどのデメリットを考慮しての判断とのこと。韓国情報を知って不安に思っていた人はひと安心といったところでしょうか。


01_03
▲韓国ではプロンテラがリニューアル済み。マップの構造や雰囲気などが大きく変化してしまっているとのことです。ちなみにこれはプロンテラ南西の復帰地点付近。


 もうひとつおまけの余談ですが、メインビジュアルに描かれたイラストは公開に合わせて日本側で制作されたもの。また、各王家の紋章は、韓国では公開されておらず、今回が初公開だそうです。


 ということで、概要を知ってもらったところでいよいよ詳しい内容に迫ってみましょう。



■起点となる「七王家とユミルの心臓クエスト」からさまざまなクエストが派生!


 「七王家とユミルの心臓クエスト」を受けると、プロンテラ城の祝宴会場に入ることが許されます。会場では七王家の関係者たちに加えて、おなじみのNPCたちと出会うことができます。メインストーリーの中心となるのは、七王家のひとつ、ハイネン家の「ニーヒル・ミゼリア・ハイネン」と、ネリウス家の双子姉妹「スピーカ・ネリウス」、「スキア・ネリウス」ら。


01_04
▲雄一郎氏の手がけるSDキャラもかなりの数にのぼります。これはストーリーの中心となるニーヒル、スピーカ、スキアのSDキャラ。


01_05
▲「王室急使」から招待状を受け取ったあと、プロンテラ城の入り口にいる「衛兵」に話しかけると祝宴の会場に行けます。韓国ではプロンテラ城もリニューアルされ、グラフィックが一新していますが、日本ではこのNPCに話しかけることで新マップへ転送されるようになっているとのこと。


01_06
▲七王家の関係者とも会話することができます。七王家の全員がクエストに関わってくるため、登場キャラクターはかなりの数になるそうです。


01_07
▲ビフロストやウェルスでおなじみの「マークイシャ」はなぜかボーイのアルバイト中!? もちろんその他の面々も祝宴会場内にいるようです。


01_08
▲連合軍駐屯地で魔王モロクや異種族の調査に関わっていた「リーン」や「エキナシア」の姿も。懐かしいと思う人も多いはず。


01_09
▲メインシナリオの中心的キャラクターのひとり、ネリウス家の「スキア・ネリウス」。双子の姉妹であるスピーカの影武者的役割を担っており、剣術が得意なアクティブ派。


01_10
▲代々女性が当主を務めるネリウス家の次期当主「スピーカ・ネリウス」。ただ、現当主は国王の座には興味がなく、娘を王位には就かせたくない様子。本人も、祝宴には社会勉強の一環程度で気楽に参加しているようです。


 この「七王家とユミルの心臓クエスト」は、玉座を争う七王家という立場なれど、とある大きな事件に遭遇することで、NPCたちが次第に家門を越えて協力しあっていく……そんな熱いストーリー展開が待ち受けているとのことで、物語にも注目が集まりそうです。


 さて、このメインストーリーを追う途中で、サブストーリーとして各王家からの依頼など、以下のクエストが発生します。


「ウィグナー家の心の箱クエスト」(+さらにそのサブクエスト)
「レベンブルグ家の絆クエスト」
「至極の宴会料理クエスト」
「バルター家の調査クエスト」
「エルンスト王子とゲオルグ家クエスト」

「リハルト家の訓練クエスト」(デイリー討伐クエスト)

 これらの各クエストは難度的にはけっして高くはなく、移動が必要な際にも転送が用意されていたりと、比較的初心者にも優しい設計になっている模様です。ストーリーをじっくり楽しみたい人向けの内容と言えるでしょう。


 また、最後の「デイリー討伐クエスト」に関しては、通常のモンスター討伐以外にも、「英雄の痕跡」シリーズなど、メモリアルダンジョンのクリアというものも存在していて、比較的低レベルでもクリアできる簡単なものから歯応えのあるものまでさまざまとのこと。たとえば「魔神殿」の「魔神モロク」の討伐や、「サラの記憶」の「大長老アイリン」の討伐によるボーナスなどもあるそうで、現状ではわざわざ倒しに行かないような敵を見直すきっかけになりそうです。


 気になる報酬に関してですが、サブストーリーや討伐を達成すると「王家貢献の証」という新アイテムが入手できるようになっています。これは記事後編にて紹介する「ニーヴエンチャント」に必要なアイテム。たくさん集めておいて損はありませんし、露店で売ったりすることもできるそうです。


■ふたつの通常ダンジョンとふたつのメモリアルダンジョンが実装!


 メインストーリーを進めていくと、新たなダンジョンに行けるようになります。まずは通常のダンジョン「プロンテラ地下監獄」と「侵攻されたプロンテラ」。そして、メモリアルダンジョンの「空中要塞」と「過去の儀式の間」。それぞれの難度の目安は下のとおりになっています。また、これらのダンジョンのギミックや敵の配置傾向などは、過去に実装されたダンジョンと似ているところがあり、古くからのプレイヤーならニヤリとしてもらえ、なおかつ対策なども浮かんでくるかもしれないとのこと。


・「プロンテラ地下監獄」
 BaseLv150以上のキャラが入場可能なマップ。イメージ的には「名もなき島」の「修道院」のように、パーティーで強いモンスターをなぎ倒していくようなダンジョンとのこと。


・「侵攻されたプロンテラ」
 BaseLv100から挑戦可能。敵自体はさほど強くはないものの、後述するギミックによりヒートアップする戦いが楽しめます。討伐クエストがあった時代の「コンロンダンジョン 03(武陵桃源)」(「天仙娘々」狩り)を彷彿とさせる作りです。


・「空中要塞」(メモリアルダンジョン)
 入場条件、BaseLv150以上。「ビオスの島」&「モルスの洞窟」をさらに強化したような印象のメモリアルダンジョンとのこと。


・「過去の儀式の間」(メモリアルダンジョン)
 入場条件、BaseLv160以上。強力な装備品をドロップすることで人気のメモリアルダンジョン「最後の部屋」の上位版といったような内容とのこと。もちろん、「ライオットチップ[1]」にならぶような装備品のドロップが狙えるようです。アイテム関連は記事後編にて紹介します。


 これらのダンジョンに行くにはある程度メインストーリーを進めないといけないようですが、前述のとおり、ストーリーを楽しみたい人のためにいろいろと工夫がされているようで、進行に詰まるようなことはなさそうな雰囲気でした。また、とにかくダンジョンに行きたいという人は、サブストーリーなどをこなさずにメインストーリーだけを進めていけば、早めにダンジョンでの狩りを楽しめるとのこと。


 今回のダンジョンは「侵攻されたプロンテラ」を除くと高レベルキャラ向けが多いのですが、低レベルキャラや初心者プレイヤーはクエストを進めたり、デイリークエストでもらえる報酬で金策を行うといった楽しみ方も可能です。クエスト報酬の「王家貢献の証」はウェルス発掘地における「古びた燃料タンク」と似た印象だといえばわかりやすいかもしれません。


 新たに実装されるダンジョンは4つですが、今回の取材では時間の関係上、「侵攻されたプロンテラ」と「空中要塞」のふたつを体験するのでいっぱいいっぱいでした。残るダンジョンの様子は他のメディアさんが取材してくれていることを期待しています(笑)。


■愛称は“増えるワカメ”!? 「侵攻されたプロンテラ」は敵を一掃するのが熱い!


 今回唯一の中レベル帯向けのダンジョン「侵攻されたプロンテラ」。シナリオ中、冒険者は、はるか昔、謎のアンデッド軍団に襲撃されたことがあるという過去のプロンテラへ行くことになります。このマップは、建造物が見る影もなく崩壊しており、現在のプロンテラとはまったく印象が異なります。


 メインとなるのは「不死の軍団兵」シリーズという、何種類かバリエーションのあるモンスターたちなのですが、このモンスターたち、倒されるとどんどん増殖(召喚)していきます。もちろん、増殖したモンスターを倒すことでも増殖するので、あっという間に多数の敵に囲まれてしまうということも。ただし、増殖は4体までという制限はあるそうなので、無限には増えません。ご安心を。


 この「不死の軍団兵」シリーズ、BaseLv100オーバーのキャラの相手としては、敵のHPはけっして高くはなく、倒すには苦労しません。また、今回のアップデートの特徴のひとつとして、高いHitや高いFleeのモンスターが少ないというものもあります。あまりFleeやHitの高くないキャラクターでも楽に攻撃を回避したり、命中させることができるとのことです。


 このダンジョンでは、その場で増え続ける大量の敵を爽快になぎ倒してガッツリ稼いでいくという狩りが楽しめそう。初見で挑んだスタッフがことごとくビックリして、開発内部ではいつしか“増えるワカメ”という愛称で呼ばれるようになったとか。2~3体だからと油断して挑むと、あっという間に増えて押し潰されてしまうのです。


 そんなわけで、敵自体は強くはないものの、増殖するというギミックのため、強力な範囲攻撃があるキャラ向けだと言えるでしょう。逆に囲まれることに弱い単体特化のAgi型キャラクターはちょっとツラそうです。推奨がだいたいBaseLv100前後となっているのは、こうした特徴の違いによって、狩りやすいキャラとそうでないキャラも出てくるからかもしれません。


 このマップに登場するモンスターは前述の討伐クエストの対象にもなっているそうで、数名の狩りしやすいキャラがオフェンスを務め、支援役と組んで討伐クエストを回していく……そんな感じで、昔の「コンロンダンジョン」の「天仙娘々」狩りのような狩り方も可能なのではないかと思われます。


 なお、今回の4つのダンジョンのモンスターからのドロップアイテムには、「生体カーニバル」イベントの「ガボチャヘッド[1]」のようなランダムオプション装備が存在しているとのこと(邪念シリーズ)。レアアイテムハントとしても楽しめる内容になっていそうです。


01_11
▲今回はBaseLv160のリベリオンのキャラクターをご用意していただきました。「ラウンドトリップ」でノックバックしないということはこの敵(不死の軍団兵シリーズ)はボス属性のようですね。最初は1体だけだったのですが、倒した途端、すぐに敵が増殖。


01_12
▲その場から動いていないのに、連続で敵を倒していると、いつのまにかこんな数に……! 最後のほうは「ラウンドトリップ」をセットしたショートカットキーを連打連打連打!


01_13
▲なんだかダメージが低いなと思ったら実はステータスがオール1でした。Dexが1(Hit377)でも攻撃を外すことがなく、攻撃もわりと回避していたので、全体的に敵のHitやFleeは低めの様子。


01_14
▲とりあえずAgiとDexだけ100ずつ振りました。なお、リベリオンの周囲に出ているエフェクトは新衣装装備「[衣装] 刻の牢獄」によるもの。また、アークビショップが装備している頭装備は同じく新規実装の「[衣装] 魔女の祭祀帽」。これとは別に「刻の牢獄[0]」「魔女の祭祀帽[1]」という装備もあるそうです(詳しくは後編記事にて)。


01_15
▲「不死の軍団兵士長」というモンスターはちょっと強め。「アースクエイク」らしきスキルも使用してきました。


01_16
▲このマップには数が少ないようですが、プロンテラの兵士の姿をした「ゾンビガード」という敵も。毒攻撃やヒールを使用しますが、ボス属性ではないようで、「ラウンドトリップ」でノックバックしました。今回のアップデートではほぼすべての敵にカードも同時実装されることが決まっているのですが、この「ゾンビガードカード」の効果はなんと「物理攻撃命中時、一定確率で敵に与えたダメージの1%をSPとして吸収する」(対象部位は鎧)というもの。+8以上に過剰精錬した「邪竜の鎧[1]」に挿すことができればすごいかも……!?


■敵を全滅させながら上層を目指せ! メモリアルダンジョン「空中要塞」


 過去のプロンテラを襲った不死の軍団。その元凶を倒すため、敵の空中要塞に乗り込むという内容のメモリアルダンジョン、それが「空中要塞」です。ここに挑戦するためには過去のプロンテラから行くことになるのですが、マップ自体は「侵攻されたプロンテラ」と同じものの、こちらはクエスト専用で、敵がほとんど出ないマップになっています。メモリアルダンジョンが生成されるまで、敵の横湧きにビクビクしながら待つということはないので安心です。


01_17
▲空中要塞の足元部分。プロンテラの南東に降り立ったこの要塞に挑みます。


01_18
▲テストサーバー用の特殊な視点モードで、かなり引きで見せてもらっても、全体を見ることはできませんでした。画面は回転していますが、この空中要塞があるのはプロンテラの南東。通常のプロンテラだと「時の狭間」(メモリアルダンジョン「永劫の戦」のあるマップ)の入り口があるあたりでしょうか。


01_19
▲入場前に白川氏から、装備欄に入っている「イービル 紳士服[1]」と「+4 エクセリオンウィング <R-Ground> トリプル[0]」を装備しておくといいですよと言われました。ということは……!?


 「空中要塞」の内部は螺旋状の階段を上へ上へ昇っていくような構造になっています。ただし、ところどころがバリケードで塞がれており、手前の敵を全滅させることでバリケードが除去できる仕組みになっています(過去にあったイベント「モンスターギルドの砦」などを思い出させます)。また、それとは別に、各所に「部屋」へのワープリンクがあり、その内部の敵も掃討すればクリア時に経験値ボーナスがもらえるようになっています。部屋の内部構造はランダムではなく(出現する敵はランダムの場所もあるようです)、ところによってはトラップめいたものもあるため、部屋の敵構成やパーティーのメンバー構成によっては避けたほうがスムーズに進める場合もあるかもしれません。また、クリア時の経験値ボーナスが必要ない場合は立ち寄らずにクリアを優先するのもアリとのこと。


 なお、同行してもらった伊藤氏のウォーロックと白川氏のアークビショップは、取材時のダンジョン案内用の特別なキャラクターです。スクリーンショットに映り込んでいる与ダメージや被ダメージの数値は特殊なものになっている場合がありますのでご注意ください。


01_20
▲最初に兵士から簡単に説明を受けます。このダンジョンは通路がバリケードで塞がれており、敵を全滅させると先に進むことができるようです。


01_21
▲「エンドレスタワー」にも似ていますが、フロア自体はこちらのほうが広い感じです。狭い通路にかなり多くの敵が出現する箇所もあり、壁へのノックバックで追加ダメージを与えるスキルは大活躍しそう。


01_22
▲敵を全滅させるとバリケードが爆発して先に進めるようになります。


01_23
▲各所にある部屋の中にはモンスターが出現。これらを倒しておくと最後に経験値ボーナスがもらえるようです。もちろん、スルーしてもクリアは可能。また、パーティーの部隊を分けて、部屋をせん滅して回るチームと、先に進むチームで別行動をするというのもアリとのこと。


01_24
▲先に進むにつれて敵の出現数が増加。通路を埋め尽くすような数の敵が押し寄せてくることもあり、かなりの歯応えがありそうです。


01_25
▲通路にある死体(?)に近寄ると、足を掴まれて一定時間動けなくなったり(「呪縛陣」の効果)、「ゾンビガード」が出現するというギミックも。「ゾンビガード」は前述のとおり、SP吸収系のカードをドロップするので、むしろ全部倒していきたいというのが本音かも? なお、この死体からは「マゴット」は湧きませんのでご安心を(笑)。


01_26
▲後半、伊藤氏の操作するウォーロックが先行していると、バリケードでパーティーが分断されてしまうといったトラップ(?)も! 先に進むため、テストサーバー用の特殊な状態で超ダメージを出してせん滅しようとしたのですが、それでもモンスターに押し潰されてしまうほどでした。


01_27
▲最上階にたどり着くと、赤字のメッセージとともに不死の軍団とボス「S・J・アーネストウルフ」(表示では略されていますが、ステファン・ジャック・アーネストウルフという名前だそうです)が出現! 移動速度は遅く、Hitも低いのですが、とにかく攻撃力が高いのだとか。それ以外にも、混乱、石化、呪いなどの状態異常攻撃が厄介に思えました。なお、周囲からどんどんモンスターが湧いてくるため、それらに囲まれてキャラクターのFleeにペナルティが入ってしまうと、ボスによる大ダメージの攻撃を受けてしまうことになります。


01_28
▲HPが減ってくると行動パターンが変化し、こんな攻撃も……! エフェクトでおわかりになるかもしれませんが、この攻撃を受けると強制的に座り状態になるので注意が必要です。また、これ以外にも、本体も「アースクエイク」を使用してきます。


01_29
▲隙間に逃げ込めれば回避することもできるようです。


01_30
▲どうやら「S・J・アーネストウルフ」は倒しても再生してしまうらしいです。弱っているうちに脱出してメモリアルダンジョンクリアとなります。


 「ビオスの島」&「モルスの洞窟」を彷彿とさせる内容とは言いつつも、途中で、長澤氏から白川氏に「“ビオモル”ってこんなに敵出ないでしょ!」と苦笑混じりにツッコミが入るくらいのモンスター量。敵のHitは低めなので、完全に囲まれる前に範囲攻撃で爽快に切り込んでいくという感じのダンジョンになっていました。


 さて、残りのダンジョンも気になったのですが、時間の関係上、ダンジョン体験はここまで。アイテムや新たな「ニーヴエンチャント」に関して詳しくうかがってきたので、後編記事ではそのあたりを紹介していこうと思います。