『ラグナロクオンライン』では、以前から予告されていたMAP調整が実施されました(詳しくはこちら)。今回のコンセプトは“BaseLv165以上を目指す育成に最適”とのこと。BaseLv165のレベル上限解放後は、メモリアルダンジョン「ハートハンター軍事基地」を中心として、職やタイプによってはいくつかの狩場でレベリングが行われていますが、ちょっと選択肢が少なかったのも事実。今回のMAP調整によって新たな狩場の候補が出てきました。


 MAP調整と言いつつも、毎回モンスターのパラメータの調整なども実施されているのはご存知の通り。今回も例に漏れず、さまざまなモンスターのパラメータが調整され、主に獲得経験値が増加しています。それにともなってHPも増えていたりするので、今まで通りとはいきませんが、全体的には「美味しくなった」と言えると思います。


 また、新モンスターの「ターマリン」「ターバリン」「バンディット」も実装。『RO』公式ツール「モンスターサーチ」によれば、「古いカード帖」など、魅力的なアイテムをドロップするようです。


 そんな新モンスターも含めて、各マップがどうなったのか見に行ってみました。


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▲MAP調整が行われたダンジョンへは「新人広報員」が無料転送してくれます。また、2017年8月15日(火)定期メンテ後~22日(火)定期メンテ前までは該当マップのデスペナルティが発生しなくなっています。



■低階層は素材集め、中層はレベリング、深層ではがっつりと狩り!


 今回のMAP調整では、ピラミッドダンジョンとスフィンクスダンジョンが中心となっていますが、どちらも共通しているのは階層が多めのダンジョンということ。ダンジョンの入り口に近い、浅い階層では素材系をドロップするモンスターが配置されていて、たとえば「ピラミッドダンジョン 1F」では大量にいる「アナコンダク」から「毒の牙」を集めやすくなっています。公式特設ページを見てもらえばわかるように、今回のMAP調整ではモンスターのドロップアイテムやドロップ率にも調整が入っていて、狩りによる金銭効率やアイテム収集率が格段にアップしています。


 主な調整として、「オリデオコン原石」や「エルニウム原石」をドロップしていたモンスターが「オリデオコン」「エルニウム」をドロップするようになったり、「ミノタウロス」系モンスターがドロップしていた斧系装備が「達人の斧[2]」になるなど、嬉しい変更が目白押しです。「ミノタウロス」系の落とす斧は重いわりに売値もあまり高くないため、よく狩場に放置されていましたよね……。


 また、「エンシェントマミー」が「銀の指輪[0]」の代わりに「白羽のブーツ[1]」をドロップするようになったり、「ダークプリースト」が「グリッタリングクロース[1]」の代わりに「黒羽のスーツ[1]」をドロップするようになったり、「デスワード」が「ヴィダルのブーツ[0]」の代わりに「黒羽のブーツ[1]」をドロップするようになったり、「ベリット」が「骸骨の指輪[0]」「花の指輪[0]」の代わりに「黒羽のマント[0]」「白羽のマント[0]」をドロップするようになるなど、「ドロップしたものを残念に感じない」変更が行われたようです。


 全体的なアイテムドロップ率も高くなっているようで、今までは「定番の収集品」を落とす程度だったモンスターたちから、鉱石系や装備品などもポロポロと拾えるようになっている模様。単調になりがちな狩りにアクセントが加わったという感じもしますね。逆に、これまでドロップアイテム完全無視で狩っていた人にとってはスルーするのが惜しくなるかもしれません(笑)。


 ということで、短時間ではありますが、各マップを回ってみましたので、雑感を書いていきたいと思います。


●「スフィンクスダンジョン B1F」

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 「スコーピオン」と「アルゴス」がメインで、たまーに「デーモンパンク」と遭遇する感じ。「アルゴス」はドロップアイテムテーブルに複数の「蜘蛛の糸」が入ったため、同時にふたつの「蜘蛛の糸」をドロップすることもあり、アイテム収集がかなりはかどるようになりました。


●「スフィンクスダンジョン B2F」

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 「ゼロム」がメインで、ときどき「ウィスパー」と「アイアンフィスト」、まれに「マーター」。「ウィスパー」から「透明な布」を集めるのに楽かも?


●「スフィンクスダンジョン B3F」

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 「レクイエム」天国。「ゼロム」と「マルドゥーク」もいるので水属性の攻撃ができるといいかも。「レクイエム」はアイテムドロップ率が全体的に向上しているようで、特に印象的なのは「メントル[1]」をボロボロ落とすこと。今回短時間にも関わらず「古く青い箱」「料理本レベル6」なども手に入ってしまいました。


●「スフィンクスダンジョン B4F」

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 相変わらず「パサナ」がメインで、少数ながら「ダークプリースト」がいるのも同じ印象。しかし、新モンスターの「バンディット」も登場しています。「パサナ」が火属性、その他2種が不死属性なので、水属性と火または聖属性を使い分けたいところ。次のB5Fの練習的なマップでもあり、ここがキツいようならB5Fに行くのは避けたほうが無難かも。


●「スフィンクスダンジョン B5F」

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 経験値もそれなりですが、それ以上に金策が期待できるマップ。以前は「エンシェントミミック」が多かったのですが、今回の調整ですべて姿を消し、その代わりに「ウィンドゴースト」や「アヌビス」が復活。どちらも風属性の魔法攻撃には注意しましょう。通路に敵が固まっていることもあり、配置数が各50というわりには意外と囲まれる感じです。


●「ピラミッドダンジョン 1F」

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 多数いた「スネイク」の数が10分の1に減り、「アナコンダク」が増量。いずれもノンアクティブモンスターなので、シーフギルドに用事がある低レベルキャラは敵に触らないように進みましょう。上で書いたように、「毒の牙」集めに最適なマップ。


●「ピラミッドダンジョン 2F」

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 「マミー」と「アーチャースケルトン」がメインのマップ。3Fの敵が以前に比べると大幅に強化されているので、ここを楽勝で抜けられないなら先に進むのはやめておいたほうがいい感じ。


●「ピラミッドダンジョン 3F」

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 低レベルキャラのステップアップ狩場として注目を集めているマップ。「ベリット」と「イシス」がメインですが、どちらもHPが大幅に増量されており、以前の感覚で挑むと驚くかもしれません。とはいえ、敵の攻撃力は変化していないので、火力さえあれば問題なく相手をできるはず。HPが増加したからか、獲得経験値も爆増していて、かなり美味しい狩場といえるでしょう。特に「ベリット」はドロップアイテムも改善され、小銭稼ぎにも嬉しい場所になっています。


●「ピラミッドダンジョン 4F」

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 経験値&ドロップアイテムがバランスよく稼げる狩場として注目度急上昇中。新モンスターの「ターマリン」「ターバリン」「バンディット」がすべて登場する狩場でもあります。高レベルキャラならソロでも狩れる感じですが、わりと湧きもいいようで、パーティーでの狩りにも適しています。「バンディット」のスキル「Mマグマイラプション」を食らわないように、詠唱が見えたらキッチリ潰すことを心がけましょう。


●「ピラミッドダンジョン B2F」

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 相変わらずの「ミノタウロス」天国。ただし、「ミノタウロス」はボスモンスターに変更されたため、「ストームガスト」でノックバックしたり凍結しなくなり、非常に倒しやすくなりました(こうなると“ボス”とは一体なんなのかという疑問が浮かびますが……)。


●「ピラミッドダンジョン B3F」

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 昔の「スフィンクスダンジョン B5F」を彷彿とさせるモンスターラインナップになったマップ。メインディッシュである「エンシェントミミック」のDexがアップし、Agi型では攻撃をほぼ避けられなくなったため、紙装甲の職業は要注意。通路に敵がひしめいていることが多く、「テレポート」で飛ぶと囲まれているという場合もよくあります。逆に、強力な範囲攻撃で一掃できる職業であれば美味しいはず。


●「ピラミッドダンジョン 秘密の地下室01」

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 通称、PDNM(ピラミッドダンジョンナイトメア)01。少数配置されていた「グレイヴクラウンマミー」「グレイヴマミー」がいなくなり、「グレイヴミノタウロス」と少数の「グレイヴベリット」だけのマップに。「グレイヴミノタウロス」はHPが減少しているにも関わらず獲得経験値が増加した、かなりお得(?)なモンスター。「ミノタウロス」と同様、こちらもボスモンスターに変更されているので、ノックバック系のスキルを使っても吹っ飛ばずに安心。


●「ピラミッドダンジョン 秘密の地下室02」

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 配置変更自体はなし。モンスターのパラメータが強化(特にHP!)されており、それにともない獲得経験値が上昇。これまで狩れていたという人はデスペナルティ免除期間に狩りに行って様子を見ておくことをオススメします。私は相変わらず速攻で床ペロでした(画像を見ればわかりますね……)。


 また、今回のMAP調整に関連するモンスターは、他の出現エリアでもパラメータが変更になっているため、たとえば「アビスレイク地下洞窟」の「エンシェントミミック」なども強くなっています。「MAP調整とは関係ない狩場に行くからスルーでいいやー」と情報ページをチェックしないでいると、思わぬ痛手を被ることになるかもしれません。公式特設ページはひととおり目を通しておくようにしておきましょう。


 ということで、みなさんは今回のMAP調整、どんな印象になったでしょうか。個人的には「グレイヴミノタウロス」が思ったより狩りやすく調整されており、かつ経験値もそこそこ美味しい感じでした。レベル差のおかげか、「ハンマーフォール」はほぼ効かないので、頻繁に行ってくる「ヘヴンズドライブ」と火属性の「ファイアーアタック」用に耐性を整えればもっと狩りやすくできそうです。「シロマカード」挿しのアクセサリーをダブルで装備(現在はシングルなのです)すれば「スペルフィスト」6打以内に収まりそうなので一考の余地ありかも……!


■今週のRAGホーダイは2017年8月20日(日)!


 今回のMAP調整を体験するのにうってつけなのが2017年8月20日(日)のRAGホーダイ。プレイ利用権がなくてもログインできる、恒例の無料ログインタイムです(詳しくはこちら)。今回のログイン可能時間は19時から25時。レベルキャップ解放後の経験値テーブルを見て早々に諦めてしまったという人も、今回のMAP調整で変更された狩場を巡ってみてはいかがでしょうか。なにより、対象マップではデスペナルティが免除されているので安心してお試しが可能です。


 上で書いたように、対象マップのデスペナルティ免除は8月22日(火)の定期メンテナンス前までなので、この機会を逃すとなかなか体験できません。ぜひともお見逃しのないように!