久々の初心者・復帰者企画は2018年4月3日(火)に実装されたサモナーの育成をお届けします。


 サモナーとは『ラグナロクオンライン』初のプレイアブルな新種族「ドラム」だけが就くことのできる職業。逆に、ドラムはサモナー以外の職業になることはできません。2018年7月現在、ドラム=サモナーといっても差し支えないでしょう。


 もうひとつの特徴として、ドラムは『RO』を始めたばかりの人や、久々に復帰する人に最適なキャラクターになっていることが挙げられます。具体的にどんなところが初心者向けかというと……。


●チュートリアルがしっかりと作り込まれているので操作法などから学んでいける
●ドラムにはサモナー以外の職業がなく、転職することなくBaseLv175/JobLv50の最大レベルまで育てられる
●サモナーのスキルツリーはわかりやすく整理されており、“遠距離物理攻撃系”、“攻撃魔法系”、“支援回復系”の3タイプの育て方を迷うことがない
●「ドラム育成サポートプログラム」によってクエストの特別転送や報酬アイテム、報酬経験値などが用意されており、育成がしやすい
●序盤から強力な装備がもらえるため、いちいち装備を購入しなくても、かなり終盤まで育成可能
●そもそもスキルが強力なので、3次職にも引けを取らない基本性能を誇る
●猫だから超可愛い


 つまり、『RO』を初めてプレイする初心者はもちろんのこと、昔プレイしていたアカウントとは別のアカウントで復帰する方、新たなワールドで再スタートする人などにもオススメの職業なのです。

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 初心者向けとはいえ、高レベルになり、それなりの装備を整えていくことで、同レベル帯の3次職と同等、場合によってはそれ以上の強さを発揮できるのも魅力のひとつ。実際、攻城戦などでも、サモナーは非常に重要な戦力として注目されています。


 注意点としては、3次職と同等の扱いを受けるため、攻城戦TEへの参加はできません。また、「オークの記憶」など、3次職相当のキャラクターでは挑戦できないクエストやメモリアルダンジョンには挑むことができません。


 なお、ドラムのサイズは「小型」、種族は「ドラム形」かつ「プレイヤー」となります。特殊効果として人間形モンスターに「Cri+2」のボーナスがあり、ステータスによる完全回避が人間の1.2倍となります。逆に、人間形から受ける物理ダメージが+10%というペナルティがあります。各種ステータスの最大値が125までとなっているのも注意点ですね。


 ドラムおよびサモナーについては、公式特設サイトに詳しくまとめられているので、そちらも参照してみてください。


◆「新種族ドラム」公式特設サイトへ



■ドラム(サモナー)のキャラクターを作ってみよう!


 では、実際にドラムでキャラクターを作ってみましょう。


 空きスロットを選択すると、キャラクター作成画面になりますが、ここで種族と性別、髪型や髪色などを選択します。ドラムの場合は、髪の毛のあるタイプの顔と、よりネコに近いタイプの顔があり、ネコに近いタイプの顔の場合は髪型や髪色を変更することができませんので注意しましょう。また、サモナーは、性別などでスキルに変化はありません。


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▲ドラムを作成する場合は下の「ドラム」を選択しましょう。画面にも書いてあるように職業はサモナーのみになります。名前を決定し、性別と髪型、髪色を決定したら「作成」ボタンを押して完了です。


 ドラムのキャラクターができたらさっそくゲーム内へ。通常、人間キャラクターはミッドガルド大陸の「ルーンミッドガッツ王国」からスタートするのですが、ドラムはパースタ大陸の「港町ラザーニャ」という場所からのスタートとなります。


 目の前にいるNPC「シェレ」に話しかけると、チュートリアルを受けるかどうか聞いてきます。このチュートリアルは部分部分をスキップすることもできますし、途中から全スキップすることも可能です。スキップした場合でも、チュートリアル中にもらえるはずだった装備やアイテム、経験値などはすべて受け取ることが可能です。チュートリアルを終えるかスキップするとBaseLv30、JobLv13まで成長します。


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▲スキップしてもかまいませんが、初めて『RO』を遊ぶ場合や復帰者の方はチュートリアルを進めることをオススメします。ドラムが冒険に出るきっかけなど、ちょっとしたストーリーや世界観も語られるので、既存プレイヤーでも、初めてドラムを遊ぶ方もまずはチュートリアルをやってみるといいでしょう。


 上でも書きましたが、チュートリアルでは『RO』の基本的な操作法はもちろん、さまざまな基本知識を教えてもらえます。昔『RO』をプレイしていた方はスキップしてしまいがちかもしれませんが、ショートカットウィンドウの4列表示など、かなり変化して便利になっている機能も教えてもらえるので、1回は目を通しておいたほうがいいでしょう。


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▲各種ウィンドウの開閉のやり方など、基本中の基本も教えてもらえます。


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▲サモナーの武器は“猫じゃらし”。カテゴリーとしては片手杖になり、サイズ補正はすべてのサイズに対して100%。ただし、若干Aspdが遅めです。詳しくは後半で説明しますが、本格的に育成が始まる頃には、物理系、魔法系、支援系の猫じゃらしが手に入るので、自分の育成タイプに応じてどの猫じゃらしを装備するか決定しましょう。


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チュートリアルの途中やチュートリアルを終えた段階で、ステータスやスキルはリセット可能。とりあえずは、物理系のステータス振りにしておくと楽かもしれません。物理系にするならStrとDexのステータスを20くらいずつ上げておけばOKです。


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ショートカットウィンドウは右下をドラッグすることで最大4列まで同時に表示することができます。オプションのショートカット設定で「チャット入力タイプ変更」にチェックを入れることで、F1~F9以外のキーにもスキルショートカットを割り当てることが可能です(その場合はチャットでの発言を行う際にはEnterキーを押す必要があります)。


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▲チュートリアル中にはクエストの選択肢を選ぶ場面も。チュートリアルなので、どの選択肢を選んでもOK。ちょっと前からやり直しになるだけなので、明らかに間違いとわかっていても、気になる選択肢を選んでみてかまいません(笑)。


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▲「ガムベリー船長」のところに来たらチュートリアルもいよいよ終盤。ここからはちょっとした戦闘もあるので、「ステルロー」に話しかけてクエストを進行する前に、ステータスを割り振ってスキルを習得しておきましょう。


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▲この時点でのステータスとスキルはこんな感じにしておけばいいでしょう。ショートカットウィンドウには「かみつく」と「ひっかく」、そして念のために回復アイテムをセットしておくといいでしょう。


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▲「ひっかく」は範囲攻撃になっているので、敵をまとめてから「ひっかく」で攻撃していけばOK。チュートリアルで行くことになるマップの敵はかなり弱いので、ダメージを受けるとしてもたいしたことはないはずです。


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▲自警団の入団試験をパスし、ラザーニャで発生していたとある問題を解決したらチュートリアル終了。最後に「ファルファーレ自警団帽[0]」など、各種アイテムをもらってから街に転送されます。


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▲「ファルファーレ自警団帽[0]」はMaxHPやMaxSPを増やしてくれるだけでなく、敵を倒した際にHPやSPを回復してくれます。この回復量はかなり多めで、人間キャラで装備できないのが残念になるほど。人間キャラで同じような効果の装備品を探そうと思ったら、かなり大変だと思います。街に移動したらさっそく装備してみましょう。


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▲「猫じゃらしの指輪[0]」は攻撃ダメージアップや「初心者用ポーション」の回復量アップなどの効果のほかに、詠唱が中断されないという効果もあります。これも序盤ではかなり便利な装備なので利用していきましょう。


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▲その他の装備は「白いリーフTシャツ[0]」と「レッドブーツ[0]」。「かみつく」や「ひっかく」を多用する序盤では、装備しているとSP消費を抑えられます。


■「自警団員オリオ」に話しかけて「ドラム育成サポートプログラム」を受けよう!


 チュートリアルを終えると、港町ラザーニャのカプラ職員付近に転送されます。ここからは人間のキャラクターと合流することができます。人間キャラクターの拠点とも言えるプロンテラなどにいきなり移動してもいいのですが、まずは「ドラム育成サポートプログラム」を受けておきましょう。


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▲カプラ職員に話しかけると、「倉庫ショートカットサービス」が利用できると言われます。これは、各地のカプラサービスやジョンダサービスに話しかけた際、最初のメニュー画面で倉庫を選択した状態にできるショートカット。カプラサービスで最も利用するのが倉庫サービスなので、ONにしておくと便利です。ただし、空間移動サービスや位置セーブサービスを受けたいときには「いつものサービス」から選択することになるのでご注意を。


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▲ラザーニャの倉庫サービスは0zeny、プロンテラ、イズルード、マラン島への空間移動もすべて0zenyなので、初心者はラザーニャをセーブポイントにしておくと結構便利です。


 初期転送地点から少し南東に行ったところに、「育成サポート」という看板を出しているキャラクターがいます。まずは、このNPC「自警団員オリオ」に話しかけてみましょう。


 「にゃん魂を習得してからもう一度声をかけてくれ」と言われるかもしれませんが、その場合は、チュートリアルで獲得したスキルポイントを使って「にゃん魂」までのサモナーの共通スキルを習得しましょう。スキルウィンドウをスキルツリーモードにした際、最上段の横一列を左から右へ順番に取っていけばOKです。一番右上にある「にゃん魂」をクリックして確定すれば、前提スキルは一気に習得できるので、そのやり方でもいいでしょう。


 「にゃん魂」は説明文を読めばわかるように、パッシブスキルで、常時MaxHPを+2000
、MaxSPを+200も増やしてくれます。なお、この時点でスキルポイントは1余りますが、それはまだ取っておいてかまいません。


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▲「自警団員オリオ」から「ドラム育成サポートプログラム」を受けるにはサモナーのスキル「にゃん魂」を習得している必要があります。チュートリアルをスキップしても、JobLvは13になっているはずなので、「にゃん魂」までのスキルはひと通り習得可能です。


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▲「にゃん魂」はスキルウィンドウの右上にあります。チュートリアルで習ったように、スキルを選択してスキルレベルが上がった状態で、ウィンドウ右下の「確定」を押せば、確認ウィンドウが出たあとでスキルを習得することができます。


 「にゃん魂」を習得した状態で「自警団員オリオ」に話しかけると、各成長タイプに応じた3種類の猫じゃらし「ラザーニャ特産缶詰」をもらうことができます。「ラザーニャ特産缶詰」は“消費しない消耗品”で、ダブルクリック、またはショートカットキーに登録して使用することで、「自警団員オリオ」の目の前まで瞬時に戻ってこられるアイテムです(再使用待機時間は5秒)。


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▲「ラザーニャ特産缶詰」は一瞬でラザーニャに戻ってこられる便利なアイテム。実はこれは人間キャラでも使用することができます。ラザーニャの「武具商人」から1個10万zeny(または5ドラムポイント)で購入できるのですが、実はドラムキャラを作ってチュートリアルをスキップ、「ラザーニャ特産缶詰」を受け取ったら倉庫に移動してキャラを消す……を繰り返せばタダで手に入ってしまいます。


■サモナーの育成タイプ3種類を少し詳しく解説してみます


 この時点でオリオから説明がありますが、冒頭でも述べたように、サモナーの育成は、主に3つのタイプに分けられます。ここではちょっと先の育成も見据えて、具体的に解説していきましょう。


●支援回復系(シーフード)


 スキルツリーの一番左を習得していく型。HP回復スキルはもちろん、状態異常回復や強力なバリアを張るスキルなどが使用可能。パーティーメンバー全体に効果のあるスキルもあり、プリースト系とふたりそろえばパーティーの支援回復はほぼ完璧。


 また、装備などである程度防御力を高め、「マグロシールド」と「うずくまる」を併用することで、壁役としても優秀な力を発揮します。「うずくまる」はノックバックなどを受けると解除されてしまうため、ノックバックを防ぐ装備などがあればベスト。


 ただし、攻撃スキルがほとんど習得できないため、ソロで敵を倒すのは難しくなります。習得スキルを調整し、アニマル系の「ピッキ突き」、プラント系の「マタタビランス」などを少しだけ習得することでソロでもある程度戦えるようにするパターンもあります。


 重要ステータスはIntとDex。壁役をやるならVitも大切。ドラムは基本の所持重量が少ないので、触媒やアイテムを持ちたい場合にはStrにも多少振っておくと便利かも?


 対応する猫じゃらしは「~回復の猫じゃらし」系。


●魔法攻撃系(プラント)


 スキルツリーの真ん中を習得していく型。各種属性がそろった「マタタビランス」を中心に、攻撃や敵への妨害スキルを多数習得します。メインの攻撃手段となるのは序盤に習得する「マタタビランス」と、範囲攻撃の「イヌハッカメテオ」。基本的には「うずくまる」を維持しながらこれらの攻撃魔法スキルを使っていきます。


 敵の弱点属性を突くことで、かなり強力なダメージを与えることができ、オフェンス役に最適。ただし、消費SPは多めなので、調子に乗ってスキルを連打しているとあっという間にSPが尽きます。SPの回復とMatkを上げる装備が重要となるでしょう。


 重要ステータスはIntとDex。流通価格の高いアイテムではありますが、「カルデュイの耳[0]」などがある場合はDexを120にするのを優先するといいでしょう。


 対応する猫じゃらしは「トンボがとまった~猫じゃらし」系。


●遠距離物理攻撃系(アニマル)


 スキルツリーの右を習得していく型。多段攻撃の「ピッキ突き」と、強力な範囲攻撃である「キャロットビート」を中心に戦っていきます。基本的には遠距離攻撃がメインなのですが、もちろん、足を止めて「うずくまる」を使用しつつ戦うのもアリ。


 また、HPがMaxに近いほど攻撃力が高まるスキルもあるため、常に万全の状態で敵に挑むのがベスト。シーフード系の支援を受けるなどしてHPを100%の状態に保って攻撃していきたいところです。


 重要ステータスはStrとDex。やはり流通価格は高めですが、「熾天使の花冠[0]」がある場合、Intを120にすることでSP量とAtkを確保できて便利。


 対応する猫じゃらしは「~猫じゃらしの模型」系。



 ドラムは最大JobLvが50なので、獲得できる最大スキルポイントは49ポイントになります。シーフードの「海の魂」、プラントの「大地の魂」、アニマルの「生命の魂」はいずれも強力なスキルなので、基本的には各スキルツリーをまっすぐ下に習得していくのをオススメします。各系統のスキルを最大レベルで習得していくと、ぴったり49ポイントになりますが、まずはスキルツリーを進めていき、最奥の各種魂スキルを習得することを優先していくといいでしょう。


 いくつかのスキルは最大レベルまで習得せずに、別のスキルツリーのスキルを習得するなどのアレンジを考えてみるのもいいかもしれません。


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▲プラント系で育てている私のサモナーは、スキルを一部削ってシーフード系の「新鮮なエビ」を1レベルだけ習得しています。一定時間、持続的な回復が可能なので、意外と便利です。


■育成がよりはかどる「ドラムスターターパック」とは?


 さて、序盤のサモナーの育成は、「自警団員オリオ」から受けられる「ドラム育成サポートプログラム」に従っていけばいいのですが、そのサポートがより手厚くなるのが、公式サイトのラグナロクネットストアで販売されている「ドラムスターターパック」


 「有料パックかー。じゃあパス!」と拒否反応を示す方もいるかもしれませんが、まぁ話だけでも聞いていってください。


 「ドラムスターターパック」は、30日分のプレイチケット(プレイ利用権)とゲーム内アイテム「ドラムソウルの箱」「特別紹介状の箱」がセットになった商品。この中で重要なのが「特別紹介状」。


 この「特別紹介状」を持っていると、「ドラム育成サポートプログラム」で追加報酬が受け取れるようになります。追加報酬に関しては、経験値はもちろんのこと、次に受ける予定のクエストクリアに必要なアイテムや、特別な装備品などももらうことができ、育成のスピードが桁違いに早くなります。また、この追加報酬でのみ「ドラムポイント」が5,000ポイントほどもらえ、これを使用することで最大5億(500M)zeny相当の装備やアイテムが購入できてしまいます(そのままZenyがもらえるわけではありません。詳しくは「新種族ドラム」公式特設サイトを参照のこと)。この装備がまた強力なんですよね……。


 もちろん、装備類はZenyでも購入・アップグレードできるので、別キャラでプレイしていて資産があるという人はZenyを費やして入手することができます。しかし、初心者や復帰者の場合はそうもいかないことも多いはず。MMORPGにおける課金要素として“時短”が挙げられますが、この「ドラムスターターパック」もそんなサービスのひとつという感じだと思います。


 ちなみに「ドラムスターターパック」は5,000円。30日分のプレイチケットが1,500円分、本来は1回限りのスキルリセット権とステータスリセット権(1,500円分と2,000円分)が30日利用し放題、さらにそこに「特別紹介状」のオマケがついていると考えると価格的にはお得ではあるのですが、高いと見るか安いと見るかは人によるところだと思います。ともかく、実際にプレイしてみると「特別紹介状」だけでも便利ではあるので、選択肢のひとつとしてご紹介しておきます。追加報酬はクエストクリア後いつでも受け取れるので、まずは育成を始めて、あとから購入を検討するのもアリでしょう。


 なお、注意点としては、この「特別紹介状」を使ってドラムポイントを含む追加報酬がもらえるのは1キャラにつき1回きりとなっています。「ドラムスターターパック」を2セット買って同じキャラに渡しても、10,000ドラムポイントを獲得したり、追加報酬の経験値を再度受け取ることはできません(もちろん、ドラムを2キャラ作ってそれぞれにひとつずつ渡すのは有効です)。


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▲「特別紹介状」を持っていると、クリアしたクエストに応じて、NPC「シバ」から追加報酬を受け取ることができます。今のところ、「ドラムポイント」が獲得できるのはこの追加報酬だけなので結構貴重です。


 というわけでいろいろと細かい説明も多くなってしまいましたが、ドラムおよびサモナーの基本知識はこんなところでしょうか。


 次回からは本格的にサモナーの育成についてご紹介していこうと思います。なお、このコーナーはだいたい隔週くらいの更新間隔の予定です。ご了承くださいませ。