『ラグナロクオンライン』では、2019年4月9日(火)の定期メンテナンス終了後から、いよいよ「ティアマト攻城戦YE」が開始されました。


 「ティアマト攻城戦YE」とは、全ワールドから人が集まるYggdrasill(イグドラシル)ワールドで開催されるPvEコンテンツ。Yggdrasillワールドでは、これまでは「攻城戦YE」などがメインでしたが、初のPvEコンテンツの実装となります(Yggdrasillワールドに関してはこちら)。


 一方「ティアマト攻城戦」は、「深淵の回廊」で開催されるアトラクションとして好評を博したコンテンツ。今回の「ティアマト攻城戦YE」は「ティアマト攻城戦」をベースにモンスター配置などを変更した新装版といった感じです。


 この「ティアマト攻城戦YE」ですが、本来は月曜と土曜の昼(15時~16時30分)と夜(22時30分~24時)の、週4回の開催とのこと。ですが、実装記念として2019年4月9日(火)から約2週間、毎日開催されています。


 通常ワールド版とは異なるモンスターが登場するなど、熱心なプレイヤーの間ではさっそく攻略情報が飛び交っているようですが、当ブログとしては、「ティアマト攻城戦YE」に初めて参加するという人向けのガイド的なものを書いてみようと思います。


 『RO』初心者はもちろんのこと、Yggdrasillワールドという新たな世界で繰り広げられるイベントだけに、実はベテランプレイヤーであってもちょっと戸惑う箇所があるかもしれません。まずはそういったところを重点的に解説していこうと思います。


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▲Yggdrasillワールドで行われる初の大規模PvEコンテンツ。ただし、参加するためにはちょっとだけ準備が必要ですので、まずはそのあたりを解説していきたいと思います。



■「春祭り準備イベント」もやってますよ!


 と、その前に、2019年4月9日(火)から始まったのは「ティアマト攻城戦YE」だけではありません。


 まずは、おなじみ春の精錬イベントに向けた準備イベント「春祭り準備イベント2019~経験不問!プロンテラらくらく裏稼業!?~」(詳しくはこちら)がスタート。これは、プロンテラに現れた忍者「あさね」から借金の取り立てを依頼されるというもの。借金をしたNPCはプライバシー保護のため本名などは伏せられていますが、どのキャラもどこかで見たことがあるような……? 内容自体はプロンテラの街中で会話してくるだけというカンタンなもの(ミニマップに行き先も表示されます)で、誰でもクリアできるハズ。


 開催期間は2019年4月23日(火)定期メンテナンス開始前までの約2週間ですが、最大クリア回数は10回となっています。また、アカウント内のどのキャラで進めても進行するほか、報酬の受け取りもどのキャラで行ってもOKという、便利なイベントになっています。いわゆる“3%回復剤”や、各種クエストをスキップするのに必要な「不思議な石片」ももらえるので、やっておいて損はありません。


 なお、このイベント、本当は毎日午前5時に更新となっているのですが、0時で更新される場合があるとのこと。これを書いている段階では修正予定となっていますが、クリアできるのは最大10回というのは変わらないため、進めてしまっても問題はないとのことです。詳しくはこちらの告知をご覧ください。


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▲借金をしたNPCの元に取り立てに向かうのですが、どのキャラも見覚えがあるような……? 亜鳩(つぐやす)さん(仮名)となっていますが、別の読み方をするとア(以下略)。冒険者側も余計なことは言わず問答無用で取り立てます(笑)。


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▲会話が終われば「あさね」の元に自動で転送されるのでヒジョーにラクチンなお仕事です。


■「コスチュームミッション2019 4月」も開催中


 もうひとつ、毎月恒例の「コスチュームミッション2019 4月」がスタートしています(詳しくはこちら)。今月の対象アイテムは「[衣装] 肉球のヘアピン」、「[衣装] ファントムマスク」、「[衣装] ジルタスの仮面」、「[衣装] 黒い猫耳」、「[衣装] ファッションサングラス」、「[衣装] 赤いリボン」の6種類。


 交換対象になっている元の装備については「コスチュームミッション2015 1月」「コスチュームミッション2015 2月」のページなども参考になると思います(いずれも、当時限定の情報もありますのでご注意を)。


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▲次回の対象アイテムはこちら。交換開始予定は2019年5月14日(火)の定期メンテナンス以降とのこと。


■いざ「ティアマト攻城戦YE」へ! の前にYggdrasillワールドにキャラ情報を反映させよう


 イベントや攻城戦専用のYggdrasillワールドでは経験値獲得の手段が制限されているため、新規キャラクターを作成しても成長させることができません。普通にキャラを作ってもノービスから成長できませんのでご注意を。しかし、こちらの公式特設サイトにある手順を踏むことによって既存ワールドのキャラクターの情報を引き継いだキャラクターを誕生させることが可能になっています。


 説明を読んだだけではちょっとわかりにくいかもしれませんが、具体的には以下のような感じです。


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▲まずはいつもの通常ワールドにログイン。Yggdrasillワールドに誕生させたいキャラクターで、プロンテラの、通称“中央カプラ”の裏付近にいるNPC「倉庫番」に話しかけて「Yggdrasill用倉庫」を選択。専用マップに移動します。


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▲ちなみに2019年4月9日(火)の定期メンテナンス前までのYggdrasill用倉庫のマップはこんな感じでしたが……。


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▲メンテ後はすっかり拡張されていました。「ティアマト攻城戦YE」で獲得できる報酬を使用できるNPCなども追加されています。ここの奥にいる「魂の管理者」に話しかけ、100万(1M)zenyを支払うと、そのキャラクターの「魂の情報」をYggdrasillワールドに反映させることができます。お財布キャラから100万zenyを移動させるにはワールド倉庫を経由して「小為替」(「1000小為替」1個でOK)などを受け渡せばいいでしょう。


 ちなみに、既存キャラの魂の情報を反映させずとも、Yggdrasillワールドに3次職などのキャラクターを誕生させることは可能ですが、JobLvが1になってしまうため、上位2次職など、転職前の職業のスキルまでしか使うことができません(ソウルリンカー、拳聖を除く)。もちろん、その状態でも活動は可能ですので、「Zenyがもったいない!」という方は新規キャラで行動するのもアリです。


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▲魂を刻んだら、いったんログアウト。Yggdrasillワールドにログインして、キャラクターを作成します。その際、名前の末尾に魂を刻んだキャラクターと同じ職業の「職業コード」を半角で追加します。私はメインキャラのソーサラーで魂を刻んだので「_SO」をつけています。職業コードに関しては公式特設サイトを参照のこと。


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▲すると職業コードに応じた職業のキャラクターがいきなり爆誕します。ログインする前にキャラクターを右クリックして「名前変更」で好きな名前をつけます(当然ですが、すでにワールド内に同じ名前のキャラがいる場合はやり直しになります)。ここではもう職業コードは必要ありませんので取っ払ってしまってOKです。この名前変更を行っておかないと次に進めませんので忘れずにやっておきましょう。


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▲ログインして目の前のNPCに話しかけ、出身ワールドを申告します。これはYggdrasillワールドと通常ワールドを結ぶ倉庫をどのワールドに繋げるかという選択になっているので適当に答えてはいけません。間違えてしまったらキャラクターを作成しなおすことになります(ただし、魂の情報はすでに記録されているのでYggdrasillワールドのキャラ作成からでOK)。


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▲その後、「悠久の王国の首都プロンテラ」に移動するので、出現地点のすぐ右側にいる「魂の管理者」に話しかけます。「魂を呼び起こす」を選択すると、通常ワールドで記録した「魂の情報」に基づいて、自動的にレベルアップ処理が開始されます。


 キャラ作成、魂の情報の呼び起こしが終了したら、ステータスとスキルを割り振ります。こちらは通常ワールドでステータスリセットやスキルリセットを行った場合の手順と同じです。ちょっと面倒かもしれませんが、もし間違えてしまっても「魂の管理者」に話しかけることで再度リセット可能です。

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▲なお、クエストスキルは「悠久の王国の首都プロンテラ」の南にある建物のワープリンクから入った先にいるNPC「ギルド長」と話すことで習得できます。


 装備に関しては、通常ワールドからワールド倉庫のYggdrasill用倉庫を通じて移動させます。通常ワールドでも使用する装備は、Yggdrasillワールドで使い終わったらYggdrasill用倉庫に入れておくのを忘れないようにしましょう。


 さて、Yggdrasillワールドのキャラクターのセットアップが終わったら、次は「ティアマト攻城戦YE」の準備を行います。「まだあるのかよ!」と思われるかもしれませんが、もうちょっとお付き合いください。


 「ティアマト攻城戦YE」をスムーズにプレイするためには、あらかじめちょっとした準備を行っておくと便利です。まずは「悠久の王国の首都プロンテラ」の南南西(7時方向)あたりにいる転送NPC「運び屋」に話しかけてイベント会場に移動しましょう。


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▲イベント会場は難易度別にいくつか設置されています。準備を行うだけならどこでも構いません。


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▲会場についたら、まずは「資材管理兵」に話しかけて「ポイントチャージ」を選択します。2019年4月現在は選択するごとにポイントを3億にチャージすることができます。その後、チャージしたポイントを使って消耗品など、必要な分だけ揃えていきます。


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▲回復剤としておなじみの「カボチャケーキ」は0ポイントで持てるだけ購入可能です。


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▲ジェムストーンや触媒など、ひととおり必要なアイテムを購入したら「一括補給設定」を行います。ここで「所持アイテム数で登録」を行っておくと、「補給兵」に話しかけた際、現在と同じ個数まで自動補給を行ってもらえるのです。ですので、あまり欲張らず、持ち運べる範囲の個数に設定しておくのがいいでしょう。なお、当然ながらここで購入できる消耗品などはYggdrasill用倉庫には入れられませんのでご注意を。


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▲最後に、補給(補給自体は「補給兵」に話しかけて行います)する際に回復や支援を受けるかどうか設定しておきましょう。これにはポイントを消費しますが、2019年4月現在ではポイントは実質的に無制限になっていますので、特に問題がないなら各種支援を受けるように設定しておくといいでしょう。


 というわけでちょっと長くなってしまいましたが、これで準備は完了です。初回だと少なくとも30分くらいはかかると思いますので、「ティアマト攻城戦YE」に初めて参加するという方は事前にYggdrasillワールドにキャラクターの準備をしておくことをオススメします。


 なお、Yggdrasillワールドは1~3までありますが、それぞれ別々にキャラクターが作成できるようになっています。ただし、魂の情報が同じキャラクターを作成するのであれば、毎回通常ワールドで魂の記録を行う必要はありません。極端な話、1キャラクターの魂の情報を元に、スロットの許す限り何キャラクターでも作成可能です。


■さっそく「ティアマト攻城戦YE」に挑んでみました!


 というわけで、活動中のワールドでも使いなれたソーサラーの魂の情報を反映させ、BaseLv172、JobLv60のキャラを誕生させたのですが、Yggdrasillワールドではステータスやスキルをある程度自由に変更できることを利用して、キャラクタービルドをちょっと変更しました。


 これまで、「ティアマト攻城戦」だと「スペルフィスト」はほとんど使わず、「サイキックウェーブ」や「ダイヤモンドダスト」、「ランドプロテクター」、「ウォーマー」などを使うことが多く、自分のキャラの詠唱速度の遅さが気になっていました。以前も書いたように、これはスペルフィスト型ソーサラーにとっては仕方のないことなのですが、Yggdrasillワールドではレベリングの活動を行う必要はないため、「スペルフィスト」をバッサリ切っていわゆる魔法型のソーサラーにシフトチェンジすることにしました(笑)。


 今回参加したのは実装初日の夜の部。参加したワールドはYggdrasill(1)、地域は難易度Normalの「ヒュリエル地方」。……ええ、一番の混雑区です。一度決めてしまうと同じキャラでは変更できないのですが、予想以上の混雑っぷりで、ワープリンクが詰まりがちになり、次のマップに進むのも苦労するほどでした。人数は多いので敵の殲滅はそれなりに早いのですが、ワープリンクが詰まり気味になっているせいもあって必要な戦力が揃わずに戦線が半壊するなど、時間のロスも目立ちました。


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▲通常ワールド版の「ティアマト攻城戦」とは配置されているモンスターが異なるなど、Normalモードとはいえ、難度自体はかなり上がっているように思えました。


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▲これまで比較的スムーズに完全クリアしているワールドで「ティアマト攻城戦」を体験してきたのですが、それと比べると明らかに進行状態が遅く、30分を経過したあたりで早くも完全クリアはムリそうかなーという予感も……。


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▲途中で死に戻りした際に確認してみたのですが、935人もの登録者がいました。さすがにこれは重くなりますよね……(苦笑)。ちなみにYggdrasillワールドへの接続人数や、各地方にいる人数、基地マップごとの人数など、参戦前にだいたいの参加数も把握できますので、あまり参加人数が多いようなら別の地域や別のYggdrasillワールドで参加するのも手だと思います。


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▲ハウンド隊の任務完了までに1時間10分ほどかかってしまいました。これくらいだと、本来、「魔女ジラント」戦に突入していなければ間に合わない感じのペースなんですよね。


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▲「第1の守護天使」は条件が揃わずに出現せず。


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▲最後に「魔女ジラント」戦を覗いてみましたが、人数が多いだけあってかなりのハイペースで進行しており、結構惜しい流れでした。


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▲最終結果は742点のランクB。勢いはありましたが、思ったよりも伸び悩んだ感じでした。なお、ちゃんと「古龍ジラント」を倒して完全クリアしたエリアもあったそうです。


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▲報酬を受け取ろうとしたらこの人数(笑)。NPCが表示されず、結局別の基地マップに移動してから受け取りました。


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▲今回獲得できたのは「YEポイント」454YEP、「ティアマトYEガチャチケット」3枚、「零参式鍛錬符[0]」1個。「YEポイント」は今後利用可能になるとのこと。あとのふたつに関しては、Yggdrasill用倉庫を通して通常ワールドに持ち帰って使用します。


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▲「○○式鍛錬符[0]」は時間制限があり、受け取った時点から60分で消滅してしまうので、早めに通常ワールドで使っておきましょう。SNSを見ていたら、友達とチャットしていて時間を忘れてしまい、使う前に消えてしまったという方もいたようです。イベント後のおしゃべりや反省会などによる時間経過は注意したいところですね。


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▲Yggdrasill用倉庫を通して通常ワールドに持ち帰ったアイテムはYggdrasill用倉庫のあるマップ内で使用することができます。「鍛錬符[0]」はエンチャントに記された数と受け取るキャラのBaseLvに応じてBase経験値を受け取ることが可能です。なお、今回はBaseLv170以上のキャラで零参(03)式だったのでBase経験値を1億(100M)ずつ3回、合計3億ほど獲得できました。


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▲「ティアマトYEガチャチケット」は「ドリーム販売機」で使用します。


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▲手に入った未鑑定アイテムは「なんでも鑑定士」で鑑定してもらいます。ちなみに今回は「ビターチョコ」、「デュラハンの鎧の欠片」、「メント」という結果に……。


 いろいろと長くなってしまいましたが、Yggdrasillワールドへのキャラクター作成から「ティアマト攻城戦YE」への初参加の様子などをお届けしました。「ティアマト攻城戦YE」に関しては、実装に合わせて「リツイートボーナスキャンペーン」(詳しくはこちら)なども行われていますので、そちらもチェックしてみてください。


 また、「ティアマト攻城戦YE」では報酬受取に関して不具合もあったようで、一時的に中止して改修も行われました。初日に参加したけれど報酬がもらえなかったという方はこちらもチェックしておくといいかもしれません。


 Yggdrasillワールドを使った初の大規模PvEコンテンツということで、プレイヤー側としては運営チームにいろいろと言いたいこともあるかもしれません。意見に関しては、WEBヘルプデスクなどに投稿していくことで生の声を伝えることができると思います。通常ワールドの「ティアマト攻城戦」に関しても、プレイヤーの意見を元に細かい調整を経て人気コンテンツに育っていったという過去があります。気になる点はどんどん意見を送ってよりいっそう楽しめるコンテンツに進化させていけたらいいですね。


 とりあえず今は「YEポイント」の報酬やHARDモードもまだ未解放ということで、今後の展開も気になるところです。



 さてさて、最後はいつものお知らせで締めたいと思います。当ブログでは、リンクしてくださるブログさんやサイトさんを募集しています。また、『RO』プレイヤーから運営チームへの質問も募集しています。リンクの詳細、質問の方法など、詳しくは以下のそれぞれのカテゴリからご覧いただければと思います。いずれも投稿から記事掲載まで少しお時間がかかってしまいますが、いただいたコメントはすべて確認させていただいていますので、どうぞよろしくお願いします。


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