すでにこちらにて告知されているように、『ラグナロクオンライン』では、2019年6月4日(火)に「EPISODE:EDDA生体工学研究所」アップデートが実施される予定です。公式のティザーサイトでは原作となる「生体WEBコミック」の掲載などもスタートしていますので、ご覧になっている方も多いと思います。


 今回は、その「EPISODE:EDDA生体工学研究所」について、ガンホーさんにて事前のテストプレイを行わせていただけましたので、その様子をお届けしていきます。


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・「生体工学研究所」とは?
 「生体工学研究所」は2006年3月14日(火)に実装。半透明のプレイヤーと同じ姿をしたモンスターが徘徊する謎めいた場所として話題になり、そのミステリアスな雰囲気とモンスターたち自体の手強さが話題となりました。数少ない設定からいろいろな想像(妄想?)ができることもあり、これらのモンスターたちは、NPCたちとはまた違った人気を博していくことになります。


 プレイヤーキャラと同じ姿の半透明モンスターとして共通している「ドッペルゲンガー」が「DOP」と呼ばれていたため、生体工学研究所のモンスターたちは「生体DOP」などとも呼ばれていましたね。


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 さまざまなアップデートを経て、2017年7月25日(火)に実施された「EPISODE:TERRA GLORIA ~ルーンミッドガッツ王国の胎動~」では、ラストに「セイレン=ウィンザー」が意思を持った状態で登場。メモリアルダンジョン「ヴェルナー研究所 中央室」のボスとして出現するほかに、ストーリー上ではプレイヤーにとある遺品を手渡してくるというラストになっていました。この遺品、持ち主を知る人物たちに返却しにいくと……。


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▲ストーリークエスト「テラグローリア」では、ルーンミッドガッツ王国からとある密命を受けて派遣されるも、そのまま行方不明になっていた騎士「セイレン=ウィンザー」が登場。しかしそれは本人ではなく、思念体と呼ばれる残滓のようなものでした。彼ら派遣隊は、なぜあのような姿になってしまったのか。すべての謎がついに明らかになります。


 生体工学研究所のモンスター、いわゆる“生体キャラ”たちは『RO』の二次創作を行う人たちからも人気で、バレンタインやホワイトデーなどには運営チームにプレゼントが届くことも多いそうです。公式のTwitter、ポ三郎のツイートなどで紹介されることもあるので、ご存知の方も多いと思います。


 キャラ人気もさることながら、“生体キャラ”はその手強さでも有名。「戦死者の墓」、通称“獄”では理不尽とも言えるほどの強さを持った“生体キャラ”たちが今日もプレイヤーをその手にかけ続けています。


 今回の「EPISODE:EDDA生体工学研究所」の難易度はいかほどのものなのか。そして多数実装されるという装備品の内容は……? 実装に先駆けて、可能な限りの情報をお届けしていきたいと思います。


 なお、今回の記事内容はテストサーバーにて検証中のものであり、正式実装の際には内容が一部変更される可能性があることをご了承ください。


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▲今回ご対応いただいたのはガンホー・オンライン・エンターテイメントの『RO』運営チームのお三方。左から栗山知也氏、中村聡伸氏、伊藤健氏。



■舞台は“非公式特殊派遣隊”の軌跡をたどる「バーチャルレコード」


 「EPISODE:EDDA生体工学研究所」で実装されるダンジョンは大きく分けてふたつで、どちらもメモリアルダンジョン形式になっています。これらのダンジョンは、ジュノーの街(北部)にいるNPCから入場することができます。


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▲まずはジュノーの街の北部にいる「シエラ」から話を聞きましょう。関係ないですが彼女の一人称は「僕」です。


 NPC「シエラ」によると、レゲンシュルム研究所の不法な研究の調査をしていた際に見つかった「バーチャルレコード」に、ルーンミッドガッツ王国からやってきた「非公式特殊派遣隊」に関する記録があったとのこと。彼らは生体工学研究所内をさまようモンスターの元となった人物らしく、この記録を解析できれば研究の大きな手がかりとなるようです。「バーチャルレコード」は当時の様子をその身で体験できるというオーバーテクノロジーの結晶で、冒険者は「シエラ」の依頼を受けてこの解析を手伝うことになります。


 解析は比較的安全に配慮した「会話モード」と、危険を排除していない「戦闘モード」の2種類が存在し、これがそれぞれメモリアルダンジョンとして展開します。


●「会話モード」
入場可能レベル:BaseLv100以上
入場可能人数:1人専用
再入場可能時間:次の午前5時を経過後


●「戦闘モード」
入場可能レベル:BaseLv170以上
入場可能人数:パーティー
再入場可能時間:入場してから3回目の午前5時を経過後(1アカウントにつき、1日5キャラクターまで)


■BaseLv100から挑戦できる「会話モード」では6人の物語が展開!


 まずは「会話モード」からご紹介していきましょう。上でも書いたように、これは1人専用のメモリアルダンジョンで、BaseLv100以上のキャラが挑戦できます。「会話モード」とは言いつつも、戦闘がないわけではありません。イメージとしては「英雄の痕跡 サラの記憶」のように道中に敵が待ち構えている感じでしょうか。「サラの記憶」では戦闘を回避して進むことも容易でしたが、この「会話モード」では敵を倒すことでストーリーが進む場面もあるため、戦闘を回避して進むのは不可能です。


 とはいえ、敵自体はそれほど強くはないので、それなりにBaseLvが高ければ、よほど戦闘が苦手なキャラクタービルドでない限り、クリアは可能だと思われます。


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▲「バーチャルレコード」は管理室で制御されており、ストーリー上で派遣隊メンバーの意識が途切れたり、時間が経過したりすると、冒険者は管理室に戻されます。「シエラ」は内部に介入できるので、ポイントごとに冒険者を管理室に戻してくれます。


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▲「バーチャルレコード」の記録は非公式特殊派遣隊が捕らえられる直前から始まります。冒険者は派遣隊メンバーひとりひとりと会話していきます。どうやら彼らは軟禁状態にあるようですが……?


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▲突如散布される謎のガス。派遣隊の面々は、毒に強いエレメス以外気を失ってしまいます。


 「会話モード」はこのようなプロローグ的な話を聞いたあと、6つのルートに分岐します。1回の挑戦では1ルートしかクリアできないため、すべてのルートをクリアするには最短でも6日ほどかかることになります。もちろん、それぞれに初回クリア報酬が用意されており、このあたりは「悪夢のジターバグ」などのメモリアルダンジョンをほうふつとさせます。


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▲派遣隊が全員気絶すると「シエラ」が登場し、いったん管理室に戻されます。そこから先は「同期化調整機」に話しかけ、「ソードマン実験室」「アコライト実験室」といった6つのルートに分岐します。


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▲ルートごとに違った物語が展開していきます。もちろん、前述したように戦闘もあるので気を抜かないで進めたいところです。

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▲コミックで語られている場面もプレイヤーキャラがいるとちょっと印象が違う感じになるかも?

 奥の階段前に到着すると再び「シエラ」が登場。この時点までの報酬が渡され、謎の思念体が待つエリアへ進むか、ジュノーへ戻るか決断を委ねられます。先に進むとボス戦が待ち受けており、このあたりは「ハートハンター軍事基地」で「イーブル」と戦うかどうかという流れに似ています。


 なお、「会話モード」の入場可能BaseLvは100ですが、ボス自体はやや強めなので、BaseLv130付近のキャラで戦うといい勝負ができるのではないかとのこと。そのぶん倒した際の報酬も、「サラの記憶」などと比べて少し多めになっているそうです。


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▲ボスと戦いたい場合は「先へ進む」を選択。ただし、「シエラ」も言うとおり、ボスはこれまでの道中の敵よりもやや強めになっています。


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▲扉から漏れ出している冷気のようなものも描かれており、とにかく演出が凝っているメモリアルダンジョンという印象です。のちのち周回する際はともかくとして、初回くらいはじっくりと物語や風景を楽しんでみてほしいですね(笑)。なお、このあたり以降のストーリーはプレイしてのお楽しみということで……。


 なんだかんだありつつ、「会話モード」のボス、「無名のソードマン」と1対1で戦うことになります。

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▲BaseLv175のソーサラーで挑んでみましたが、うっかり「ブルージェムストーン」を忘れて行ったため「セイフティウォール」が使えず(苦笑)。敵は頻繁にノックバック効果のある攻撃を繰り出してきたため、壁に寄って戦ったほうが安定するかも。


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▲<暴走した魔力>が比較的スムーズに発動し、わりと善戦。「勝ったな……」と思った瞬間、敵のHP減少による“爆裂波動”状態の「スパイラルピアース」を食らって見事相打ちに。「エナジーコート」が切れており、HPも若干減っている状態で爆裂したボスキャラに挑むのはさすがに油断しすぎました(笑)。


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▲ちなみに装備とステータスはこんな感じでした。私のブログを参考に用意してくださったキャラクターのようですが、装備は一段階以上豪華になっています(笑)。「+7 クラニアル ヴァリキリーシールド[1]」と「+7 精霊のローブ オブイフリート[1]」、「+7 乾いた サバイバルマント[1]」(「アークエルダーカード」とのセット効果はナシ)あたりがボス対策でしょうか。


 なお、一度クリアしたルートの会話は2回目以降はスキップが可能になっているので、報酬やドロップアイテムを求めて周回する際には手早く攻略していけます。


■BaseLv170以上のハイレベルメモリアルダンジョン「戦闘モード」


 「会話モード」が1人用だったのに対し、「戦闘モード」はパーティーで挑むことができます。もちろんソロでも挑めますが、モンスターの出現数やギミックが多いため、複数人のパーティーだと攻略がグッと楽になると思います。難度としては「ヴェルナー研究所 中央室」の上位版といったイメージとのことで、実装されているメモリアルダンジョンとしてはかなり難しい範疇になると思われます。


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▲「戦闘モード」はドラムのNPC「ナイナー」から入場します。


 「戦闘モード」は主に6つの部屋からなる構造をしていて、いずれかの3つの部屋を突破することで先に進めるようになっています。6という数でピンと来る人も多いと思いますが、各部屋にはそれぞれ対応する1次職の思念体が中ボスとして登場します。6部屋中3部屋をクリアすれば進めるので、物理攻撃系が苦手な人は魔法系の敵を、魔法系が苦手な人は物理攻撃系の敵を選ぶなどすればクリアしやすくなると思われます。


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▲入場時に「シエラ」から簡単な説明を受けます。


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▲登場する敵は「会話モード」よりもかなり強く、敵によっては「チャージアロー」や「マグナムブレイク」といったノックバック効果のあるスキルを連発してきます。結構苦労して倒したあとで伊藤氏曰く「ちなみに徘徊しているザコモンスターは倒さなくても先に進めます。ていうか倒しても経験値すら入りません」。先に言ってくださいよっ!


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▲気を取り直してソードマン実験室に到着。


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▲内部に入ると怪しげな実験報告書が落ちています。いかにも“クリックすると敵が出るぞ”と言わんばかりの場所ですよね。なので距離を取ってクリック……しても進行せず。伊藤氏曰く「残念ながら近づかないとダメなんです」。うーん、見透かされている……。


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▲仕方なく近づいてクリック。報告書を読んだというメッセージウィンドウが消えた瞬間、周囲に壁(柵)とデバフ効果(ここではスタン)を撒き散らす機械、そして大量の敵が出現し、瞬殺されました。これはひどい……(苦笑)。


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▲これを3~4ウェーブほど繰り返すと最後の敵集団とともに「無名のソードマン」が登場。ただし、「会話モード」のボスとして登場するものよりもはるかに強くなっているとのことです。


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▲なお、4方向のバリケードは5分程度で消失するとのこと。こうした部屋の形は各実験室ごとに多少変化があり、敵の出現パータンパターンが異なるところもあるようです。

文字の打ち間違いがあったため訂正しました。2019年5月28日)

 前述のとおり、こういった実験室が6つあり、そのうち3つをクリアすれば先に進めます。なお、実験報告書を読むために近づくキャラクターはひとりだけでもOKで、他のパーティーメンバーは柵の外からの遠距離攻撃が可能になっているとのこと。もちろん、モンスターも柵の外へは出てくることはできません。つまり、バリケードが消失するまでの間なら、外のメンバーは比較的安全に攻撃に集中することができるのです(もちろんスタンなどのデバフの影響は受けますが……)。ちなみに、中に突っ込んだプレイヤーが戦闘不能になっても、バリケードが消失しない限りモンスターは外へ出てはこないとのこと。


 3つの部屋をクリアすることで最後に待ち受けるボスへと進めますが、クリアした部屋の数に応じて報酬が増えるので、余裕があるなら全部屋を回って倒していくのもアリです。


■肝心の報酬は……カスタマイズしがいのありそうな武器が手に入るランダムボックス!?


 「EPISODE:EDDA生体工学研究所」で実装されるふたつのメモリアルダンジョン内では、新規実装された武器が手に入るランダムボックス系アイテムがドロップされるようになっています。それぞれ入手できるボックスの色が決まっていて、「戦闘モード」では「黄色の思念体ボックス」と「青色の思念体ボックス」「会話モード」では「赤色の思念体ボックス」が手に入るとのこと。


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▲メモリアルダンジョンで入手できる3種類のランダムボックス系アイテム。


 このうち、「黄色の思念体ボックス」と「赤色の思念体ボックス」は入手確率は低めながら、確定で武器が入手できるそうです。「青色の思念体ボックス」は比較的入手確率が高めながら、武器が出る確率は低めになっているそうです。ただし、「青色の思念体ボックス」からは武器を強化するエンチャント素材(「エネルギーの集合体」)も入手できるため、どれも欠かせないものになりそう。


 気になる武器は全39種類。それぞれの色の箱から13職業に対応した武器が出現するとのこと。栗山氏曰く「今回実装される武器は実は非常にシンプルで、特定のスキルを強化するという性能だけなんです。単体で見ると性能的にもそれほどではないと感じられるかもしれません。ですが……」。


 というわけで、ためしにそれぞれの箱をオープンさせていただきました。


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▲「黄色の思念体ボックス」から出てきたのはギロチンクロス用の「リッパークロス[1]」。


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▲「赤色の思念体ボックス」から出てきたのはアークビショップ用の「ポエニテンティア[1]」。


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▲「青色の思念体ボックス」からもなぜか武器が出てしまい、鑑定したらソーサラー用の「ダストグレイブ[1]」でした。運営チームのみなさんが「えっ、武器が出たんですか!?」と驚くくらいの確率らしいです……。なぜ取材時にムダなレア運を使うのか……。


 栗山氏の言うとおり、それぞれ単体の性能ではあまり目立った点はなさそうに思えます。しかしその後にエンチャント済みの武器を見せてもらうと、ルーンナイト用の「ヴォラーレ[1]」には<念属性付与(武器)>、<強撃5>、そしてなんと<熊の力>がエンチャントされていました!


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▲武器に<熊の力>がついているのは驚異的!


 同様にレンジャー用の「シャープスター[1]」には<聖属性付与(武器)>、<強撃5>、<大鷲の眼光>が、ウォーロック用の「クリムゾンローズスティック[1]」には<火属性付与(武器)>、<増幅5>、<暴走した魔力>がエンチャントされていました。


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▲<大鷲の眼光>がエンチャントされた「シャープスター[1]」。なお、属性は装備時に効果が180分間付与されるタイプ(無双、一碧、迅雷、猟乱シリーズなどと同様)。


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▲<暴走した魔力>がエンチャントされた「クリムゾンローズスティック[1]」。


 とりあえず、これを見せてもらった際の会話をそのまま書いてみようと思います。


――こ、これは凄い……! んで、どのくらいの確率でエンチャントできるんですか? やっぱり低確率なんでしょう?


伊藤氏:

 いやこれがですね、実は100%成功して、しかもすべての効果が選べます


――え? でも失敗するんですよね?(100%成功と言われたのに理解できていない)


伊藤氏:

 失敗しないんです。


――しないんですかッ!?


栗山氏:

 ただし、エンチャント時に精錬値はリセットされますので、(精錬値に応じて効果の高まる)<強撃>や<増幅>の効果を高い状態で使いたい場合には、過剰精錬のために、それなりの個数を用意する必要があるかもしれません。


伊藤氏:

 ご覧の通り、この武器シリーズは取引ができないんですよ。なので、自分で各ボックスを開けて入手するしかないんです。そのぶん、エンチャントは今までにないくらい簡単に付けられるようになっているんです。


栗山氏:

 エンチャントの素材には「エネルギーの集合体」を5個消費します。これは3つのエンチャントを一気に選ぶので1回分でOKです。


 ちなみに、それぞれのボックス自体は取引が可能だそうなので、露店での売買なども活性化しそうな予感がします。


■いきなりBaseLv170になれるおまけも!? 初心者・復帰者にも嬉しい強力装備ももらえちゃいます!


 「EPISODE:EDDA生体工学研究所」アップデート予定の2019年6月4日(火)からは、初心者や復帰者にも嬉しいキャンペーンやイベントなどが多数実施予定になっています。ゲーム内イベントは「EPISODE:EDDA生体工学研究所」の新ダンジョンの入り口のあるジュノーの街で開催されるとのこと。


……ゲーム内イベント
○……ゲーム外キャンペーン


●「ミッションマスター」
 あの「マスターヌヌヌ」の孫娘「ミミミ」が冒険者に数々のミッションを課してきます。見事クリアできればかなり豪華な報酬がもらえるとのこと。ミッションは「ドラム育成サポートプログラム」のような感じだそうです。1アカウントにつき2キャラクターまで進行可能。


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▲ミッションは全部で80程度あるようです。伊藤氏曰く「最初はポポリン退治など簡単なものが多いです。そのうちNoatunワールドに行ってこいとか、ちょっと変わったミッションが出てくるようになって、だんだん最近のコンテンツに対応したものが増えていく感じです」とのこと。復帰者がスムーズに現状のコンテンツに馴染めるような流れになっているようです。


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▲「ミミミ」のミッションを開始するだけでもらえる「黎明のマジェスティックゴート[0]」。「[衣装] ビギナー帽」や「ファルファーレ自警団帽[0]」などのグレードアップ版といった感じです。取引はできませんが、効果は期間限定というわけではなく、初心者や復帰者には特に嬉しいアイテムなのではないでしょうか。ちなみにこの装備、ミッションをこなしていくと、なんと「+9」まで精錬できるようになるそうです。


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▲「ミッションマスター」のクエストを進めていくことで報酬として獲得できる「カルニウムリング[0]」。他のアイテムとセットで装備すると敵のDef、Mdefを50%無視できる効果がついており、最近重要になりつつあるDef無視効果を復帰者などにも知ってもらおうという意図もあるようです。


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▲単体で火属性攻撃を75%軽減してくれる「ピオニーマミーのフード[0]」。生体工学研究所が実装された当時に遊んでいたプレイヤーにとっては属性防御というのはまだあまり重要なものではなかったこともあり、最近の属性防御の重要性を知ってもらうという役割も。


●「ステータス・スキルリセット」
 主に久々に復帰したプレイヤー向けにステータスとスキルのリセットを行ってくれるNPC。ただし「ミッションマスター」を進行しているキャラクターに限定されるとのこと(1アカウントで2キャラまで)。なお、BaseLvが150未満ならステータス・スキルリセットは何度でも行えるそうです。


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▲前述の「ミッションマスター」を進行中のキャラに限り、ステータス&スキルリセットをしてくれるというNPC。


●「クイズに答えて1億expをGET!」
 2019年6月4日(火)までに公開される「生体WEBコミック」を読んでその内容を元にしたクイズに挑戦。2019年7月2日(火)までの約1ヶ月間、毎日1問が出題され、正解すればなんと毎日Base経験値を1億(100M)も獲得できるとのこと(とはいえ、間違えてもペナルティはないので選択肢を全部選べばいつかは正解します)。1アカウント内の選択した1キャラクターのみ進行可能(一度キャラを選ぶと以後は固定。日によってキャラを変更することはできないので注意しましょう)。


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▲エレメス=ガイル……ではなく、生体キャラが大好きなコスプレイヤーのNPC(コスプレするキャラはその都度変わるそうです)。クイズはかなりマニアックながら、「生体WEBコミック」を読めばちゃんと答えは描かれているのでそれほど難しくはない……はず。


○「スペシャル利用権」
 2019年6月4日(火)から2週間限定で販売されるプレイ利用権のセット。60日分のプレイ利用権と「レベルアップチケット(BaseLv170)」がセットになって3,000円。「レベルアップチケット(BaseLv170)」を使うと、1アカウントにつき1キャラクター限定でBaseLv170へジャンプアップできるとのこと(ジャンプアップの対象はBaseLv170にレベルアップ可能な職業限定です)。


○「2週間連続RAGホーダイ」
 2019年6月4日(火)から連続2週間、毎日19時から25時までプレイ利用権がなくてもログイン可能。なお、アップデート当日の6月4日(火)はメンテ明けから25時まで10時間のRAGホーダイの予定。


○「EDDA生体工学研究所 実装直前カウントダウンRTキャンペーン」
 毎日更新される生体WEBコミックに関するツイートをリツイートすることで、抽選で50名に1万円分のWebMoneyが当たるTwitter連動キャンペーン。


○「生体キャライラストキャンペーン」
 出されたお題の生体キャラのイラストを、規定のハッシュタグをつけてTwitterに投稿すると抽選でMVPボスカードなどが当たるTwitter連動キャンペーン。上記キャンペーンの終了後に開始予定。


■エピソードアップデートは8月予定! 年内にはレベルキャップ解放やスキルレベル拡張も!?


中村氏:

 今後のアップデートなどに関しても少しお話しさせてください。まずは、年初にお伝えしていたドラムを含む結婚システムのアップデートは6月下旬の予定で進めています。……なんとか6月中に間に合わせたいと思っているのですが、もしかしたらちょっとだけ遅れてしまうかもしれません。


 また、今回の生体工学研究所のエピソードにも通じるところがあるのですが、次期エピソードアップデートとして「イルシオン」(仮題)が予定されています。生体研究を行っていた組織の実態が徐々に明かされ、冒険者やリベリオン、大統領の手の者たちと対決します。


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栗山氏:

 生体研究の果てに生み出されてしまった者なども登場するので楽しみにお待ち下さい。


中村氏:

 このエピソードアップデートは8月を予定しています。


 ところで、「EPISODE:EDDA生体工学研究所」のアップデート時にレベルアップ系のキャンペーンや「レベルアップチケット(BaseLv170)」も登場しますが、これらは年末にレベルキャップを解放し、BaseLvの上限を185まで上げる予定になっているからというのもあるんです。レベルキャップ解放に向けて、幅広い層のユーザーさんに高レベル帯の遊びを体験していただきたいという思いがあります。1アカウントで1キャラという制限はありますが、現状の『RO』ではBaseLv170になっていればだいたいのコンテンツはプレイしていただけるようになっています。まずは1キャラで遊んでいただいて、「ほかのキャラもBaseLv170を目指してみようかな」と思っていただくきっかけになればなと。


 今回はBaseLv170以上向けのコンテンツがあるので「レベルアップチケット(BaseLv170)」というものを実装しましたが、それだけの理由ではなく、年末に向けた施策の一環だと思っていただければと思います。


――レベルキャップ解放というと、気になるのは必要経験値に関してですが。


中村氏:

 それに関してはサーバープログラムの更新も必要になってくるのでまだお話しできる段階ではないんです。現在は、結婚システムの改良や、大変お待たせしてしまって申し訳ないのですが一部マップで使用禁止状態になっている「インスピレーション」の修正用のプログラムを最優先で進行中でして……。
編注:「インスピレーション」に関しては、2019年5月28日の定期メンテナンスにて対応予定と発表されました)


 やっぱりサーバープログラムの大幅な更新を行うといろいろと変更点も出てくるんです。先日、アイテムの拡張幅を増やすプログラムを実装したのですが、アイテム自体の読み込みがやや重くなってしまったんです。倉庫を開いた際にウェイト画像が出るようになったのをご存知の方も多いと思いますが、あれも拡張のために必要な変更があったからなんです。そんな感じで、ひとつひとつの要素に関して、安全を確認しながら慎重に検証を進めていかなくてはならないと考えています。


栗山氏:

 それにも関係するのですが、年末のレベルキャップ解放と前後して、3次職のスキルレベル拡張を行おうと思っています。


――スキルレベル拡張? それは韓国で行われているスキルリニューアルとは違うものですか?


栗山氏:

 おっしゃっているのは韓国で「職業改善プロジェクト」と呼ばれているものだと思います。今回のスキルレベル拡張というのは、それとはちょっと違うものなんです。韓国でBaseLvが185に拡張された際に、3次職の一部のスキルレベルの上限が伸びて、スキルの内容も改良されているんですよ。今回実装するのはその部分に当たります。


 余談なんですが、「職業改善プロジェクト」では、これまでのスキルとは使い勝手が一変してしまうものもあり、日本での実装は慎重に検討しなければと考えているんです。


 今お話しさせていただいているのは、その「職業改善プロジェクト」ほど大幅な変更ではなく、ちょっとした変化が楽しめると言えばいいでしょうか。例えば「テトラボルテックス」が範囲攻撃になったりとか、これまであまり使われていなかったスキルの使い勝手をよくしたり、威力をアップさせたりというようなことができる変更になる予定です。変更が入るのは各3次職につき1~2スキルくらいになると思います。


 ただ、こちらも先ほど中村が言ったようにサーバープログラムの段階的な更新が必要になってくるので、事前に別のシステムを導入する必要があると判明した場合には実装時期が変更になる可能性もあります。今のところの予定くらいに考えておいていただければと……。


伊藤氏:

 実装するにしても本当に年末ギリギリになるかと……。


――12月はアニバーサリーやクリスマスイベントがあってユーザー的にも大忙しですが、今年はレベルキャップ解放やスキルレベル拡張も予定されているとなると、別の意味で大変な年末になりそうですね(笑)。それまでは今回の「EPISODE:EDDA生体工学研究所」のコンテンツや季節イベントを楽しませていただこうと思います。


中村氏:

 季節イベントと言えば、今後はイラストコンテストNPC部門金賞受賞キャラの「式」ちゃんが案内をしてくれますので、引き続き活躍にご期待ください。季節イベント担当者もかなりお気に入りのキャラなんですよ。


――はい、そちらも楽しみにしています。本日はありがとうございました。


 「生体工学研究所」というと難度の高いイメージがありますが、今回は比較的低レベル帯とハイエンドなレベル帯のダンジョンが実装されるということで、幅広いユーザー層にアピールできるアップデートになっているように思えました。気になるのはやはりボックス系アイテムの入手確率ですが、こればかりは実装されてみないとなんとも言えない感じですね。


 それよりも驚いたのは初心者や復帰者向けの手厚いサービスを兼ねたイベント&キャンペーンの開催でしょう。開催されるRAGホーダイで覗いてみて、復帰を決めたら「スペシャル利用権」を購入すればおまけのチケットでBaseLv170にジャンプアップ、クイズで毎日100MのBase経験値報酬をもらいつつ、「ミッションマスター」のクエストで装備や報酬をもらうことで、たいていのコンテンツには挑める環境が整うようになっています。利用権が切れる前には毎年恒例の夏イベントも来る気がしますし、そのままの流れで遊び続けていけるでしょう。もし周囲に休止プレイヤーがいる人は、このチャンスに復帰要請をしておいたほうがいいかもしれませんね(笑)。