中級者向けメモリアルダンジョン攻略第4回は「暴窟王の洞窟」です。このメモリアルダンジョンは2012年に実装されたもので、それなりに歴史が長いものになります。そのせいか、昨今のメモリアルダンジョンのルールと少し違う部分もありますので、初めて挑戦する方は注意が必要です。


 ダンジョンクリアの報酬などはなく、内部のモンスターを倒すことで経験値を稼ぐというのが報酬代わりになっています。2019年時点ではそれほど人気のあるメモリアルダンジョンではありません。しかし、毎年恒例の精錬イベントの時期にはこのダンジョンがとても注目されるのです。


 2019年までの精錬イベントでは、メモリアルダンジョンを巡ってイベント用のポイントを稼ぐのが定番になっていて、この「暴窟王の洞窟」は破格のポイントを稼げるボーナスダンジョンだったのです。イベント開催ごとにポイントの稼げる量に変更がある場合もあるので、確実なことは言えませんが、将来的な各種イベントのためにも、このメモリアルダンジョンの予習をしておくのはアリかもしれません。


01
▲これまで行われてきた精錬イベントでは、約1週間に1回しか生成できないこのダンジョンはポイントが多め。入場条件がないため、フレンドとパーティーリーダーを持ち回りして、弱いサブキャラにもポイントを稼がせることが可能になっています。とはいえ、あくまでもイベント開催時の仕様なので、毎回必ずこのメモリアルダンジョンが利用されるかは確約できませんが。


【ポイント】
 精錬イベントでとても重要になってくるメモリアルダンジョン!? それほど難しくはないので時間のあるときに“予習”しておきたいところ。


■■■【DATA】■■■

【名称/通称】
正式名称:「暴窟王の洞窟」(ぼうくつおうのどうくつ)
プレイヤー間の通称:「タコD」「マランのタコD」など


02

【プレイヤー間での主な使われ方】
・精錬イベント時のポイント稼ぎ
・「頭領タコカード」を狙う
・「海洋深層水」「墨汁」「蛸壺の欠片」など、クエスト等で必要なアイテムの収集


【公式サイトリンク】
・特設ページ
https://ragnarokonline.gungho.jp/gameguide/worldmap/oct.html
・リスタートガイドによる解説
https://ragnarokonline.gungho.jp/comeback/pickup-contents.html#anc06


【「暴窟王の洞窟」への行き方】
マラン島北西の「星明かりの珊瑚礁」へ

マップ北東にいる「ヒトデ」と会話し、「洞窟に入りたい」を選択してメモリアルダンジョンを生成

「ヒトデ」の近くにある「不思議な通路」をクリックして入場


【入場制限/再入場時間】
入場制限レベル:なし(ダンジョン生成にはBaseLv70以上必要)
ダンジョン再生成可能時間:前回生成してから156時間(約6日半)以降


【クリア時報酬など】
・特になし


【あると便利な装備、スキルなど】
・「クローキング」などが可能な装備(「フリルドラカード」挿し装備など)
・水属性耐性装備
・対魚貝形装備
・3セル以上の射程距離の武器・スキル



■入場とダンジョン再生成ルールをしっかり把握しよう


 冒頭でも書いたように、このメモリアルダンジョンは、生成ルールや再入場ルールが、他のメモリアルダンジョンとはちょっと異なります。


 まず、この「暴窟王の洞窟」はBaseLv70以上で生成が可能になっています。しかし、生成されたメモリアルダンジョンに入場するための制限はありません。たとえBaseLv1のノービスであってもダンジョンを生成したリーダーのいるパーティーに入っていれば入場可能です。


 また、再入場に関する制限もほとんどなく、生成したメモリアルダンジョンが存在している場合は何度でも再入場が可能です。ダンジョンの制限時間は1時間となっており、制限時間が経過するか、ダンジョン内にプレイヤーがいなくなってから約5分後にダンジョンが消滅します。パーティーメンバーのいずれかがダンジョン内に残っていれば制限時間限界までとどまることも可能です。


 ダンジョン内では「頭領タコの足」が一定時間で復活するため、時間いっぱいまで倒して回ることもできます(実装当時はこれを利用したレベリングも見受けられましたが、現在ではそこまでこだわる必要はないでしょう)。


 ちなみに、制限がかかるのは「ダンジョンを生成したキャラクターが次回のこのメモリアルダンジョンを再生成できるまでの時間」なので、ダンジョンを生成したキャラクターが、再生成制限時間中に他のプレイヤーが生成した「暴窟王の洞窟」へ入場することも可能です。


03
▲再生成までの詳しい時間はクエストウィンドウなどから確認することができます。


 その他にも、メモリアルダンジョン外にいるキャラクターを「/invite」コマンドでパーティーメンバーに加えて、あとから入場できるようにすることも可能です。


【ポイント】
 いったん生成した「暴窟王の洞窟」へは何度でも再入場が可能です。また、制限がかかるのは「暴窟王の洞窟」再生成を行うことのみ。パーティーメンバーであるダンジョン挑戦キャラクターには特に制限などはかかりません。


■モンスターに絡まれずに「頭領タコの足」を目指す方法


 ということで、ここからが攻略本編です。


 「暴窟王の洞窟」では、ボスである「頭領タコ」のいるボス部屋へのワープリンクが閉ざされており、まずは四方にある洞窟を進み、奥にいる(ある?)「頭領タコの足」を討伐する必要があります。


 4つの洞窟の奥の「頭領タコの足」をすべて撃破すると、最初の部屋の北側にワープリンクが出現し、ボス部屋への通路が開通する、というわけです。


 4つの洞窟内は、大量の「子分タコ」や「用心棒イカ」が出現します。それぞれHPは「子分タコ」が18,893、「用心棒イカ」が85,714なので、強力な攻撃を持っているキャラクターであれば蹴散らして進むことも可能でしょう。


 「数が多くて面倒」「そんなに強いキャラじゃないので消耗が心配」という方のために、ほとんど戦わずに「頭領タコの足」まで行く方法を記載しておきましょう。


 ここで重要になるのが「クローキング」や「トンネルドライブ」です。「子分タコ」も「用心棒イカ」もボス属性ではないので、こういった姿を消すスキルを見破ることはできません。これを利用して、姿を隠したまま「頭領タコの足」の元まで移動してしまえばいいのです。


 「フリルドラカード」挿しの装備など、「クローキング」(Lv1)の場合は、壁伝いに進まないと姿が出現してしまいますが、幸い洞窟内はほぼ一本道になっており、壁伝いに進むのは難しくありません。ちょっと入り組んだところはコツを覚えないといけませんが、すぐに慣れると思います。


04
▲入り組んだ場所も一歩一歩しっかり壁伝いにクリックして進めば「クローキング」が解除されることはありません。


 「チマチマ進むのが面倒だ」という方はジェネティックの「カートブースト」や「速度増加」+「騎乗用手綱」などを駆使して高速で駆け抜けてしまってもいいでしょう。


 なお、「子分タコ」などの雑魚モンスターは復活しないので、先に一掃しておけば、あとから復活する「頭領タコの足」を再度倒しにくる場合などはスムーズになります。


【ポイント】
 道中のザコモンスターは「クローキング」などでスルーして時間短縮が可能です。


■「頭領タコの足」は3セルあけて攻撃すれば無傷で倒せる!?


 4つの通路の最奥にいる「頭領タコの足」ですが、戦う前にひとつ注意を。


 「頭領タコの足」に近づくと、増援の「子分タコ」が大量に出現します。まずはこの敵を片付ける、もしくはもと来た通路側に捨ててくる必要があります。できれば倒してしまったほうが安心して「頭領タコの足」に集中できるでしょう。


 なお、「頭領タコの足」に近づくことなく攻撃が可能なキャラクター(遠距離職や魔法職など)は、増援を出現させる距離に近づくことなく「頭領タコの足」を倒し、そのまま奥のワープリンクに飛び込むことで、出現する増援をスルーすることができます。


05
▲「頭領タコの足」に近づくとどこからともなく増援の「子分タコ」が出現します。数が多めなので囲まれ時のFlee低下などに注意しましょう。


【ポイント】
 「頭領タコの足」と戦う際には増援に注意!


 ということで、遠距離系だとかなり楽に倒せる「頭領タコの足」ですが、近接系だと意外と苦労するかもしれません。


 「頭領タコの足」は接敵して攻撃を行うと、さまざまなスキルを使用してきます。ほとんどは詠唱妨害が可能ですが、こちらのAspdが低いと発動を許してしまうこともあります。注意したいのは詠唱時間が短い「ワイドスリープ」(睡眠)からの「ワイドソウルドレイン」(SP吸収)。SPを吸収されてしまうと強力なスキルを連打できなくなるため、意外な苦戦を強いられることがあります。


 ただし、近接系でもこういった攻撃を食らうことなく倒す手段もあります。それは3セル以上の射程距離の武器を使うこと。「頭領タコの足」の攻撃射程は2なので、そこまで近づかなければ攻撃をされません。具体的にはソードマン系の装備できる「槍」や、各職業の「ミラージュ」シリーズの武器などが挙げられます。


 魚貝形、水属性へ強い効果などがついているとよりベターと言えるでしょう。


「頭領タコの足」(RO公式ツール・モンスターサーチへ)


06
▲射程の長い武器を使えば反撃を受けることなく倒せます。


07
▲「頭領タコの足」はHP回復などはしてこないので、槍でチマチマ突いていけば倒せます。


【ポイント】
 2セル以内に近づいて戦うキャラクターは「頭領タコの足」の状態異常攻撃に注意!


■「頭領タコ」は「ウォーターボール」と「アースクエイク」に注意!


 「暴窟王の洞窟」のボス「頭領タコ」は、対策ができていればそれほど強いボスではありません。


 しかし、それはあくまでしっかりと対策ができていればの話。特に水属性耐性を取っていない場合は返り討ちにされてしまう可能性も高いでしょう。


08
▲「頭領タコ」のいるボス部屋には、同時に「頭領タコの足」や「子分タコ」がいる場合もあります。


「頭領タコ」(RO公式ツール・モンスターサーチへ)


 まず、必須の対策として上でも書いた水属性耐性があります。頻繁に「ウォーターボール」を使ってくるため、このダメージを抑えておかないと、あっという間にHPを削られてしまいます。MaxHPが低いキャラであればあるほど、水属性耐性は100%に近くしておくといいでしょう。


09
▲「ウォーターボール」は連続攻撃になるため、たとえダメージを1に抑えたとしても、ヒットストップで身動きが取れなくなることも。接近されたくない職業はできるだけ離れた位置にいるようにしたいところです。


 次に気をつけたいのは少しHPを減らすと行ってくる「ドラゴンフィアー」。これは一定確率で「沈黙」、「スタン」、「混乱」、「出血」の状態異常を付与するというもの。耐性能力値やBaseLvが低い場合はこれらの状態異常に注意しましょう。後述しますが、特に「混乱」には注意。


10
▲「ドラゴンフィアー」はさまざまな状態異常を付与してきます。対策していれば単なる騒音ですが。


 また、詠唱妨害は可能ですが、「ワイドスタン」(スタン)、「ワイドスリープ」(睡眠)、「ワイドフリーズ」(凍結)、「ワイドサイレンス」(沈黙)などを行ってくることもあります。「ドラゴンフィアー」と被る効果もありますので、対策がしてあると一石二鳥かもしれません。


 「ワイドフリーズ」とともに気をつけたいのが「フロストノヴァ」や「フロストダイバー」による「凍結」。敵の攻撃は水属性が多いので、それほど致命的ではありませんが、身動きが取れなくなった状態で要注意スキルの「アースクエイク」を発動されると厄介です。余裕があれば凍結対策をしておくと安心です。


 ということで最後の注意点である「アースクエイク」。「アースクエイク」は、範囲内に無属性の分散スプラッシュ魔法攻撃を行うスキル。範囲内に多数の標的がいることで個々へのダメージを減らすことができますが、基本的には非常に強力なスキルです。


 「頭領タコ」は、HPが少なくなってくると、キャラが隣接しているときに、この「アースクエイク」を行ってきます。詠唱時間は1秒ほどありますが、効果範囲が広いため、詠唱が始まってから全力で離脱しても逃げられるかどうか微妙なところです。


11
▲「頭領タコ」のHPがイエローゾーンに突入したら常に「アースクエイク」を警戒。なお、ソロでまともに食らってしまうと高レベルキャラでも戦闘不能になります。画像のキャラも29,000近いダメージを3ヒット食らって戦闘不能に……。


 水属性対策と同時に凍結対策をしている場合、無属性攻撃への耐性(「ゴーストリングカード」挿しの鎧など)は取りにくいため、少人数パーティーやソロで挑んでいた場合などはこの「アースクエイク」でやられてしまうということも少なくありません(とっさに装備を切り替えるテクニックが可能な方は……たぶんここを読む必要はないと思います)。「頭領タコ」のHPが減った状態で詠唱が始まったら即座に逃げるくらいの心構えでいいでしょう。


 キャラが「頭領タコ」に隣接していなければ「アースクエイク」を使ってくることは少ないので、最後は遠距離から近づかれる前に倒すというヒットアンドアウェイを試してみる価値もあるでしょう。


 ただし、ここで「混乱」などの状態異常に陥っていると、スムーズな離脱が難しくなります。混乱耐性がない場合、回復アイテムなどで早めに回復しておくことをオススメします。


 なんだかんだと書きましたが、「頭領タコ」の「アースクエイク」対策でもっとも現実的なのは、「アースクエイク」を使われる前に一気にHPを削って倒す、ということになると思います。


【ポイント】
 「頭領タコ」と戦う際の事前準備まとめは……。
・水属性耐性をできるだけ高く
・同時に「凍結」対策もほしい
・できれば「混乱」対策
・いざというときの「沈黙」「混乱」治療アイテムを忘れずに
(呪い対策も兼ねて「万能薬」がベストですが、「緑ポーション」や「アサイーの実」でもOK)


 攻撃に関しては、大型、魚貝形、水属性(水2)というスペックの弱点を突いた攻撃を行っていけばいいでしょう。HPは847,146と、最近のメモリアルダンジョンのボスと比べると少なめなので、攻撃役キャラの状態異常への対策ができていれば、十分削りきれると思います。ただし、攻撃力自体が低めだと上でさんざん書いたように、HP減少時に「アースクエイク」を使われる可能性も高くなりますので注意しましょう。


 ちなみに、メカニックの場合は「FAW マジックデコイ」(風属性攻撃)を設置しておくだけでも倒せたりします。


 なお、これまでの精錬イベント時には、「頭領タコ」を倒す必要はありませんでした。「暴窟王の洞窟」自体にクリア報酬があるわけではないので、自信がない場合は「頭領タコ」との戦いを避けてダンジョンを脱出してしまっても構わないと思います。