久々の初心者・復帰者企画は2020年9月29日(火)に「ソウルリーパー」という上級職が実装されたソウルリンカーの育成レポートになります。
そういえばやってなかったなという感じなのですが、それもそのはず、ソウルリンカーは初心者や復帰者がいきなり育成する職業には向いていないのです……。まずは通常の3次職に育つキャラクターを育成し、ある程度ゲーム内の資産や知識を得てから育成したほうがいいでしょう。そんなわけで、今回のレポートは、セカンドキャラ以降に育成するという前提で進めさせていただきます。
育てにくいその理由。まず、ソウルリンカーは特殊1次職の「テコンキッド」から転職する、特殊2次職と呼ばれる職業群に当たります。テコンキッドはテコンドー使いをモチーフにしており、基本的には武器を使わずに素手(というか脚技)で戦う職業なのですが、そこから転職するソウルリンカーは魔法使いに似たタイプの職業。育成の方向性が違いすぎて、育てるのが大変なのです。
また、ついでに言わせていただきますと、ソウルリーパーを使いたいならば、公式サイトの「ラグナロクネットストア」にて販売されている「ソウルリーパースターターパック」を入手したほうがいいと思います。
初心者さんや復帰者さんにとっては「いきなり課金のオススメかよ」と思われるかもしれませんが、現役プレイヤーに「ソウルリーパーをやってみたいんだけど、何から始めればいいかな?」と相談すれば、8割程度の人は「ソウルリーパースターターパック」をオススメするんじゃないかと思います。スターターパック全般に言えますが、それほど優秀なのです。プレイ利用権などのほかに、スキルリセット、ステータスリセットなどなどいろいろついているのはもちろん、なんといっても終盤まで育成に使える装備一式が入手できるのが重要。そのうえ、上で大変だと書いたばかりのテコンキッドおよびソウルリンカー時代の育成をすっとばせるので非常にラクチンです。5,000円のリアルマネーを出すだけの価値はあると言えるでしょう。
「テコンキッドやソウルリンカーの育成を飛ばしてソウルリーパーを使いこなせるだろうか」と不安な方は、今回から始まるこのコーナーを読んでいただければ大丈夫です。ここではもちろん“「ソウルリーパースターターパック」を導入しなかった場合”の育成の模様をお届けしていきますが、ソウルリンカーの特徴や育成方法などもひととおり解説していく予定です。
▲ソウルリーパーはソウルリンカーを発展させたような職業。ソウルリンカーのスキルをより有効活用できるようになり、さらに独自の攻撃スキルも持っています。ソウルリンカー時代のスキルが前提となるスキルツリーにはなっていませんので、ソウルリンカーの経験がなくても十分扱っていけるでしょう。
前提の説明はここまで。そろそろ育成の本題へ入っていきましょう。
ソウルリンカーになる前に、まずはテコンキッドとして育てていかねばなりません。ソウルリンカーになるとテコンキッド時代のスキルはほとんど使えなくなってしまうため、攻撃系のスキルに振るのは、最終的にスキルポイントのムダになってしまいます。
とはいえ、昨今では育成がわりとスムーズに進むため、そんなテコンキッドでも、1日程度あれば余裕でソウルリーパーになれる条件を満たすでしょう。そのため、逆にテコンキッド時代はステータスの振り方に注意が必要になります。
ステータスポイントの振り方やスキルの習得順など、具体的なことはおいおい解説していきますので、まずはキャラクター育成の流れから見ていくことにしましょう。
テコンキッドは特殊1次職なので、「レベルアップボックス」や「[衣装] ビギナー帽」の恩恵を受けることができません。転職と同時に回収されてしまいます。
▲BaseLvを上げて戻ってくると、次はいくつか質問されます。ミスしても何度でもやり直せるので答えを書いてしまうと。最初の質問には「困難に立ち向かう」、次の質問には「全てを認め、道を進み続ける」と答えればOK。準備ができているなら最後に「はい!」と返事をして……。
さて、いよいよテコンキッドの育成を見ていくことにしましょう。
■殴りリンカーになるか? エスマ型になるか?
テコンキッドに転職できたら、いよいよ育成開始となります。まずはここで育成方針を決めておきましょう。
ソウルリンカーの育成タイプは主にふたつ。「カウンターダガー[0]」などを使って直接攻撃をしていくタイプがまずひとつ。こちらは殴りリンカー(殴リンカーとも)と呼ばれます。ソウルリンカーは自由に属性付与を行えますので、だいたいの敵であれば対処できます。伸ばすステータスはStr、Agiなど。
もうひとつは強力な魔法系スキルである「エスマ」を使って攻撃するエスマ型。伸ばすステータスはInt、Dexなど。
どちらで育成してもかまいませんが、「カウンターダガー[0]」を持っていないならば、攻撃能力の高いエスマ型で育成するほうが楽でしょう。ワールド倉庫を経由すれば「カウンターダガー[0]」も導入できるのですが、今回はオーソドックスなエスマ型で育成していこうと思います。
さて、エスマ型ソウルリンカーを育成する場合、覚えておきたい情報がひとつ。キャラ作成日中にソウルリンカーに転職するつもりならば、ステータスはStrにはあまり振らないようにしておきましょう。
現在は、BaseLv99以下のキャラクターであれば、イズルードで1日1回、無料でステータスリセットが可能になっています。テコンキッド時代にStr重視の近接型で育成し、ソウルリンカーになったらInt重視の魔法型に変更するということも可能です。が、さらにステータスを変更したい場合は翌日を待たねばならなくなります。休日の間にパパッと育成しようと考えているならば、テコンキッド時代のステータスはあまり変更しないほうがいいかもしれません。
今回の育成ではこのステータスリセットを使っています。
ということで、ソウルリンカーを見据えて、Strは10だけ振って、あとはDex→Intという感じでステータスを伸ばしていくことにしました。テコンキッド時代にはIntを上げる恩恵はほとんどありませんが仕方ありません。
■テコンキッド時代は「イズルード海底洞窟」に籠もって修行!?
さて、具体的な育成に関しては、これまでの3次職キャラの育成レポートにあるように「ポリン団クエスト」を進めてもいいのですが、BaseLv16程度まで育成後、今回は「イズルード海底洞窟」へ行ってみることにしました。
自由に属性付与ができるテコンキッドは、アカデミーの「リカバリープレート」に頼ることなく属性攻撃が可能ですから、戦いやすい狩場があればそこを拠点に戦っていくのが楽です。
また、テコンキッド系はBaseLvアップ時に「ブレッシング」と「速度増加」がかかるので、狩場移動やクエスト会話を行っている時間がもったいないというのもあります。
とりあえず、作成したばかりのキャラはZenyを持っていませんので、移動費用や倉庫費用のために少額でいいのでZenyを確保。ワールド倉庫と小為替を利用して他のキャラのZenyを移動してもいいのですが、まずはワールド倉庫を開くための100zenyも必要ですし。
▲冒険者アカデミー内の「ポリン団クエスト」で序盤の底上げと「初心者用ポーション」を確保(実は倉庫にたんまりあるのですが)。その後、「ルーン」に話しかけて「気になるあの子(1)」を受注し、クリア。報酬の「イグドラシルの葉」3個を売って6,000zenyをゲット。これを資金にします。
▲マラン島へ移動し、そこから桟橋側へ回れ右してイズルードへ。このルートなら無料で移動できます。イズルードの北東からバイラン島へ150zeny支払って移動。「イズルード海底洞窟」では最初は「ククレ」を倒して育成します。
▲序盤のステータスと装備はこんな感じ。別キャラを育成した際に手に入れた「アカデミーバッジ[0]」を利用しています。イベントなどで入手した初心者向け装備があるならそれらを利用してもいいでしょう(今回は常時入手できる装備にしています)。「プランクトン」に対しては11ダメージと、正直かなり厳しい相手ですが、怖い攻撃はしてこないので、回復アイテムがあるならば挑んでいってもいいでしょう。
▲スキルは「暖かい風」を最優先に。Lv2の風属性付与が使えるようになればこっちのものです。ただし、このレベル帯は「ククレ」と「プランクトン」、「ヒドラ」だけを相手にしていきましょう。というか「プランクトン」は経験値が美味しいため、ほかの敵を相手にするより断然楽でお得です。
▲引き続きBaseLv40。「タイリギ」をマスター。「タイリギ」使用後すぐに再度使用してストップすることで発動する「スパート」状態を維持して戦っていきます。Atkにボーナスが加わるため、低Str状態だとかなりありがたいです。このあたりになってくると「マリナ」とも余裕で戦えるでしょう。ただし、「バドン」には手を出してはいけません。
▲BaseLv50。JobLvも43になり、あともう少し上げて「落法」を取れば必要なものはすべて習得できます。このあたりになると「バドン」ともなんとか戦えるようになります。ただし、スタンアタックが怖いので、残りHPはできるだけ多めを維持するようにしましょう。
「イズルード海底洞窟」ではJobLv45あたりから徐々に上がりにくく感じますが、「バドン」なども倒せるようになっていれば、そのままJobLv50まで上げることができるでしょう。ほかの狩場に移動する手もありますが、低Strの場合、攻撃力が低いため、アクティブモンスターの多い場所だと殲滅力が足りずに苦労する可能性もあります。
最終盤は「アプチャオルリギ」なども使ってみましたが、前述のように、ソウルリンカーになるとテコンキッド時代のスキルはほぼ使えなくなります。スキルポイントを消化するだけなら「穏やかな休息」や「楽しい休息」へ振っておくのもいいでしょう。
■ソウルリンカーへの転職は意外とZenyがかかる……!?
テコンキッドのJobLvが50になったらさっそく転職クエストに挑みましょう。といっても、ソウルリンカーの転職クエストはアイテムさえ用意しておけば一瞬で終わります。
ただし、そのアイテムが問題です。
必要なアイテムは「しおれないバラ」、「ダイヤモンド3カラット」、「止まらない心臓」が各1個。
「しおれないバラ」はモンスターからドロップしたものをNPCに売って金策する方法も有名ですが、実はモロクのピラミッド前にいる「商人」から購入することもできます。
▲売り値はなんと55,000zeny。ドロップするモンスターは「イアラ」「オボンヌ」「グラスマブカ」「セイレーン」「フローラ」「マブカ」「ワイルドローズ」と多いものの、在庫がない場合はドロップ狙いをするよりも購入したほうが早い気も……。
▲「ダイヤモンド3カラット」はミョルニール廃鉱前で、やはり55,000zenyで購入可能(こちらは「ディスカウント」の効果はナシ)。ドロップするモンスターは多いものの、強敵やボス系が多め。「イシス」や「センチピード幼虫」、「ヒピア・スニキ」あたりは比較的倒しやすいですが、こちらも1個のためにドロップを狙うか購入を検討するかは悩みどころ。
ということで、購入前提で考えると約10万zeny程度かかってしまいます。資産のないファーストキャラでは厳しいというのはこういうところにも現れています。なんとかアイテムを揃えてしまえばあとは楽なのが救いでしょうか。モロクの北西にある酒場に行き、NPCと会話するだけでソウルリンカーに転職が可能です。
■「エスマ」を習得するまでは引き続き「イズルード海底洞窟」へ……
ソウルリンカーに転職後はいったん倉庫に寄って装備を見直します。ここでも、これまでのキャラクター育成で得られた装備を流用し、画像のような状態にしてみました。
▲マランエンチャントで<Int+4>ダブルがついた「リリースオブウィッシュ[0]」に、飛行船装備シリーズ。いずれも過去に自力でゲットしたものなのでZenyはかかっていません。「リリースオブウィッシュ[0]」を持っていない場合は適当な杖を手に入れて装備させましょう。
さて、ここからのスキル振りは「エスマ」一直線です。「エスマ」の前提スキルは「セージの魂」Lv1、「ウィザードの魂」Lv1、「エスティン」Lv7、「エストン」Lv7なので結構遠いです。
また、殴りリンカーの場合は「カアヒ」や「カイゼル」「カウプ」などを優先するといいでしょう。「カアヒ」は攻撃を受けた際にSPを消費して自動的にHPを回復させるスキルで、ソウルリーパーになると大変重宝するものです。「カイゼル」は戦闘不能になっても1回だけその場で復活できるというもの。メモリアルダンジョン内では特に便利です。「カウプ」は1回だけ攻撃を回避できるスキル。前ふたつに比べると地味ですが、あれば便利です。
なお、いずれのスキルもエスマ型ソウルリンカーでも習得していくものになるので覚えておくといいでしょう。
▲今回のエスマ型ソウルリンカーの最終的な習得スキルはこんな感じ。ソウルリーパー転職時にはステータスおよびスキルがリセットになりますので、そのときは改めて解説しますが、とりあえずの育成目標は画像のとおりで問題ないでしょう。
エスマ型ソウルリンカーは文字通り、「エスマ」をメインで戦っていくことになります。「エスマ」には「暖かい風」の属性が反映されるため、敵の弱点属性で攻めていくことができます。しかし、「エスマ」は単体で使うことはできず、「エスティン」Lv7、「エストン」Lv7、「エスク」のいずれかを使ったあと3秒の間だけ使用可能になるという制約があるのです。
この中で、「エスク」はモンスターの攻撃力を4倍にするという効果があるため、基本的には使いません。よって「エスティン」か「エストン」のあとに「エスマ」を使っていくことになります。
■舞台はマラン島……初級者向けの定番クエストとメモリアルダンジョンへ
さすがに「イズルード海底洞窟」でレベルも上がりにくくなる頃です。お手軽なクエストやメモリアルダンジョンで稼ぐ方向にシフトしたいところです。まずはキャラ育成と言えばおなじみのマラン島のクエスト「ニャンゲーマーズ」をクリアしていきます。
せっかくマラン島へ来たならメモリアルダンジョン「地下排水路(お掃除ビギナー)」にも挑戦してみたいところ。
結果から言うとなんとかクリアはできました。ですが、排水路から出てくる敵に囲まれ、ダメージを受けることで「エスマ」の詠唱を止められてしまい、かなり苦戦しました。「詠唱妨害不可」の効果のある装備を持っている人はそれらを装備させるといいでしょう。
また、SPの枯渇もネックです。「エスマ」はダメージの振れ幅は大きいものの、それなりに強力な攻撃スキルなのですが、「エストン」などと連続で使う必要があるため、SPの消費が激しいです。保険的に、HPを回復させる「カアヒ」と併用してしまうと、あっという間にSPが尽きてしまいます。
このあたりは季節イベント用の回復アイテム、いわゆる“3%回復剤”が湯水のように使える環境であれば問題はないかもしれません。が、復帰したての方は交換用のアイテムの在庫がなかったり、イベントに参加できなかったりする場合もあるため、考慮する必要があるでしょう。
今回、3%回復剤を使わない状態でプレイしてみましたが、予想以上にSPの枯渇が問題でした。
この先のメモリアルダンジョンなどでも詠唱妨害とSPの枯渇はネックになってくるのですが……。
次回は、引き続き、メモリアルダンジョンやクエストを中心に育成していく予定です。