今年も『ラグナロクオンライン』運営チームの年頭インタビューをお届けすることができました。毎度書いていますが、当ブログの運営チームインタビューについては非常に細かいところまで書き起こしている関係上、かなり長めになっています。お時間のあるときにお読みいただくことを推奨します。
なお、今回掲載している内容や画像については、すべて開発中、予定の段階のものとなっています。実装時には変更される可能性もありますので、その点はご了承いただければと思います。
なお『RO』のファン活動に関連した内容であれば当ブログを動画や生配信に映すなどしていただいても構いません。その場合も『RO』の「著作物利用ガイドライン」の遵守をお願いいたします。
■2025年を駆け足で振り返ってみた
――まずは2025年を振り返ってみて、いかがだったでしょうか。
★中村聡伸氏(以下、中村氏)
ほとんどは予告どおりという感じですが、その他のものも含めてアップデートとしては比較的多めにできたかなと。まず、2025年1月には時空の庭園「生命の殿堂」を実装しました。“星座”であるNPCが関わっているというつながりもあり、「星座の塔」と同様に高難度コンテンツというかたちで実装させていただきました。ただし、実装当初の「星座の塔」と比較しても、数段難しくなっております。そしてこちらでは、「星座の塔」で手に入るアクセサリーの「星座の印章」シリーズに新たなエンチャントが施せるようにもなっています。
――「星座の塔」は最近人気のメモリアルダンジョンになっていますね。
★中村氏
そうですね。非常に多くの方に遊ばれているコンテンツになっています。「星座の塔」は2023年末に実装されたもので、すでに2年くらい経過しています。当時は最高位のコンテンツとして実装されましたが、BaseLv上限も解放され、追加スキルも入り、新しいアイテムも増えたことで、比較的中位のコンテンツといいますか、多くの人が行けるようになってきたのではないかと思います。また、定期的に「星座の塔」の報酬アップイベントを行わせていただいています。そういうところできっかけづくりをして、積極的に遊んでいただきたいなと。
――登頂まで行かなくても、ボーナスイベントの際に中ボスまでクリアして「星座の印章」シリーズをゲットするという方も増えていますよね。
★山本兼寛氏(以下、山本氏)
「星座の印章」シリーズのエンチャント自体がこの先のコンテンツのギミック突破用に活用できたりもします。次へ行くための足がかりのコンテンツとして機能しているところもあって、頻繁にイベントを開催しているんです。まずはとにかく「星座の印章」の“現物”を手に入れていただこうと。現状、非常にいいかたちで流れているのではないかと考えています。
★中村氏
そして、4月にはこちらも予告しておりました「特異点 名もなき島」を実装しました。「幻想叢書」のエリアに置かれてはいるものの、禁書ということで禍々しいものになっていますが。内容としては、アナザーストーリー、ifの世界ということで、あちらの世界の「大神官ヒバム」の日記なども読めたりします。
――私はまともに進めることができていないのでわからないのですが、クリアしていくなかでそういうものが読めるようになっているんですか?
★中村氏
演出があったりするんです。もともとの「名もなき島」の「修道院」内部にも彼のものらしき日記がクリックできて、内容が読めたりするじゃないですか。それっぽいシチュエーションのシーンがあったりするので興味がある方は探してみていただければと。
――なるほど。行けるようになったら読んでみたいと思います。
★中村氏
「特異点 名もなき島」につきましては、最初は難しいほうのInfernoを導入し、あとからNormalを実装させていただきました。現時点では、まだこのあたりは上級者向けコンテンツという認識になっているかと思います。装備や報酬なども用意していますので、頑張ってチャレンジしていただきたいなと。
――一部のスペシャルエンチャントに必要な「暴食の欠片」なども入手できるコンテンツですから、そういう意味でも挑戦しないと、という感じになっていますよね。ところで、こういった禁書シリーズは韓国にも実装されていませんよね?
★中村氏
はい。今のところは日本にのみ実装されていますね。ただ、韓国でも逆輸入可能な状態で制作依頼をしていますので、どのようなコンテンツになるかも含めて、Gravity社さんしだいでほかの国にも実装される可能性はあります。
――なるほど。
★中村氏
――それほど敵も強くはないという印象です。HPは高いですけれど。
★中村氏
同じマップでもモンスターによって使用してくるスキルの属性が違っています。複数の種類のモンスターに囲まれたりすると大変かもしれませんね。
――「草原のコルヌス」などは回復したりもして、ある程度DPS(編注:秒間におけるダメージ値)を出さないといつまで経っても倒せないという感じもしました。
★山本氏
そうですね。ある程度攻撃力がないと厳しいと思います。人数が多ければ多少楽になりますし、逆に人数が少ない場合はそれなりの攻撃力が要求されます。ある程度上位のコンテンツではありますので、そういう側面はありますね。一定のラインを越えたキャラクターであれば戦っていけるという感じでしょうか。
――それと、敵からの経験値が獲得できないというのも珍しいダンジョンですね。
★中村氏
目的はアイテムのみに絞っています。実験的ではありますが、明確な目的を持って遊んでいただく場所という感じですね。8月には「Ragnarok Online extended update -上限解放275-」を実施しました。BaseLvとJobLvの上限解放がメインではあったんですが、スキルの調整や新スキルの実装も重要で、事前告知等も行わせていただき、プレイヤーさんにも備えていただきました。それと、追加のダンジョン「古代神殿アケト」と「ニブルヘイムカボチャ農場」も導入しまして、BaseLv260から先のレベルアップに使っていただくという感じになっています。
★山本氏
このときには、これまでと印象の違うスキルが追加されたなぁという思いがあります。特に魔法系スキルですが、これまで魔法系スキルというのはあらかじめ属性が決まっているものが多かったんですね。しかし、今回追加されたものには、属性を任意に変動させることのできるものが多かった。演奏系のトルバドゥール&トルヴェールなどは装備している矢の属性でスキルの属性を変化させられるなど、便利なスキルも追加されています。今までは、たとえばカーディナルなら聖属性の攻撃魔法スキルしかないという状況から、聖属性の敵に対して対応できないという状態に陥ることもありました。そういう状況をひっくり返すことができるようになったというのはよかったのではないかと思います。
★中村氏
そして9月にはエピソードアップデート「EPISODE:ISGARD~英雄の時代~」を実装しました。せっかく七王家エピソードも完結となりましたので、公式YouTubeチャンネルで動画なども順次公開させていただきました。だいぶさくっとした内容ですが、そういったもので復習していただいたりしながら、最新エピソードを遊んでいただけたらいいなと。アニバーサリーイベントでは、エピソードをクリアしていただいた方向けに、これまでの物語にまつわるクイズ「謎解き探偵:王国のメモリアル」などもご用意させていただきました。
――難しかったですね。特に最初と最後が。
★中村氏
実はこのクイズは私のほうで作成させていただいています。最初で「難易度がやばい?」と思わせておいて、中盤はわりと素直に、最後で最初の問題につなげるという流れになっていました。
――もしや「怪盗アニバーサリーのブレイントレーニング」も中村さんが……?
★中村氏
いくつか例題として作成しましたが、あちらは主に監修で参加しています(笑)。
――とりあえずクイズというと中村さんなんですね!? 「王国のメモリアル」についてはクイズ問題の振り返りがちゃんとできたのがヒントというかお助けポイントというか。
★中村氏
もうほぼ終了していますので言っちゃいますけど、各問題の正解解答ナンバーを1問目の文字列と照らし合わせると、出てくる文字列が「KING NAME」となりました。王様の名前を聞かれているわけですね。ちゃんとストーリーを読んでいただけている方なら現在の王様が誰かわかっているはずなので、正解にたどり着けるはず、と。そんなこんなでストーリーを復習していただこうかな、という意図でした。
――エピソードの途中で多くの方が戴冠のイラストも見ているはずですからね。
★中村氏
「英雄の時代」といえば、公式サイトの相関図を作るのがけっこう大変で。某海外ドラマみたいな感じで作ろうぜと意気込んで頑張ってしまいました。「頭蓋骨割っちゃった」のインパクトが思いのほか大きかった感じでしたが。
――実装当日に話題になっていましたね。「なんだこの関係性!?」って(笑)。
★中村氏
エピソードを楽しんでいただけるきっかけになっていたら嬉しいです。そして11月には「特異点 生体工学研究所」を実装させていただきました。こちらではレッケンベル社から「ボルセブ」が追放されなかったとしたら……というifストーリーを描いています。共通点としては「特異点 名もなき島」でも出てきたNPC「フギン」、その同僚の「ムニン」、彼らがストーリーテラーとなります。ちなみに、彼らはこれからの禁書にも出てくると思います。
――まだまだ禁書が発見されるのですね!?
★中村氏
ちょっとうさんくさい感じのふたりですが、シルエットで登場している“あの方”との関わりなども想像しながら、今後も楽しんでいただければと思います。
――通常の幻想叢書のナビゲートNPCは「インク」、禁書は「フギン」と「ムニン」という感じですか。
★中村氏
それと、アップデートとしては「ファロス燈台地下迷宮 ~無限の空間~」のHardも追加しています。「ファロス燈台地下迷宮」自体、コンテンツとしては非常に人気が高いんですよ。大人数のパーティーで行くと報酬が多くなりやすいため、できるだけ人を集めて遊ばれていると思います。「ファロス燈台地下迷宮」は、「幅広い強さのプレイヤーが同じパーティーで参加できる」、「ボイスチャット等で会話しながら遊ぶ」というコンセプトのもと、「人を誘って遊ぶ」ことに重点を置いて制作されたものなんですよね。ただ、一方で「そろそろ物足りない」という声もありました。今回、BaseLv260以上という少し高めの設定にはなりましたが、より高難度の「ファロス燈台地下迷宮」をお届けしています。
★山本氏
実装時はアニバーサリーイベント開始直後でしたので、「いったん置いておこう」という感じの方も多かったのですが、それでも熱心に遊ばれている方はいらっしゃいました。そういった方は通常のNormalから置き換わる感じでHardを中心に遊ばれていますね。遊んでいただいた感じ、評判も悪くはなく、実装の手応えとしては非常にいいかなという印象です。アニバーサリーイベント終了後は、これまでのNormalを遊ばれていた方たちも徐々にHardに挑戦していく感じになるのではないかと考えています。
★中村氏
ファロスに関しても経験値獲得イベントなど、積極的に遊んでいただけるような施策を行っています。それを抜きにしても遊ばれている方が非常に多いコンテンツになっていました。そういうこともあって、アニバーサリーイベントでは、ファロスをまだ体験したことのない方にも楽しんでいただけるように、やや軽めの「ファロス・ライトハウス・アドベンチャー」なるコンテンツも用意させていただいていました。
■2025年もいろいろあったシステム系のアップデート
――2025年は一昨年に続き、昨年もシステム系アップデートが多かった印象でした。
★中村氏
そうですね。装備能力値はじめ、ペット変身システム、クエストウィンドウの改修、パーティ掲示板もリニューアルさせていただきました。
★山本氏
なかでも好評だったのはクエストウィンドウの改修でしたね。今までは縦にずらっと並んでいただけだったのが、タブをクリックするだけでも非常に探しやすくなりました。ペット変身システムについても、最近は性能つきのペットが増えてきたこともあり、一部のペットは変身をさせることによって画面が見やすくなった、操作性が向上したというご意見もいただいたりしています。
★中村氏
それから、システム系として注目が集まったのは、「スペシャルキャラクタースロット」ですね。現在は6枠解放していますので、1ワールドにつき最大21キャラクターまで作成可能になっています。とはいえこちら、解放記念イベントはともかくとして、原則としては課金が絡んでくるものになっています。ですので、たとえば、1アカウントにつき1週間に15キャラ制限のコンテンツがあったりしますが、それは今後も15のまま引き上げることはしないつもりです。
――ああ、なるほど。お金をかけた方が一方的に有利にならないように、と。
★中村氏
お金の面もそうなんですが、1週間の制限を増やすとそのぶん「やらなければいけない」という義務感が出てしまい楽しめなくなってしまう点も気にしています。ちなみに利用状況ですが、2ワールド分で合計12スロット解放されている方などもそこそこいらっしゃいます。
――おお、気合入っていますね! 最近は15スロット同じ職業で埋めてメモリアルダンジョンを周回するという方も多い感じですが、キャラスロを解放されている方って、やはり同じ職業のキャラを増やしているものなんでしょうか。
★山本氏
いや、どちらかというと、15キャラ同じ職業だった方のスロットに売買&露店用のマーチャント系が追加されたり、サポートをする職業のキャラが増えているほうが多い傾向にありますね。あとは、13スロットが同じ職業で埋まっていたところに週制限をフル活用できるよう15人目までの同じ職業を増やしたという方もいらっしゃいます。
★中村氏
キャラスロが増えたことにも関係するのですが、週単位の開催のイベントは経験値を稼ぎやすいものを増やして、レベルを上がりやすくしています。というか、季節イベントなどでも経験値がもらえるコンテンツは増やしていたりします。アニバーサリーイベントは特に顕著でしたが、何をやっても経験値がもらえるという状態になっていたかと思います。「毎日バルムント」では初日の報酬でLvアップチケットをもらえたりもしましたからね。BaseLvが上がることで参加できるコンテンツも増えますし。そんな感じで、ここ最近はレベルが上げやすい調整になっていました。BaseLvが上がることでいろいろハードルが下がるんですよね。スキルの威力がBaseLvに依存するものも多いですから。
――4次職・拡張4次職になってしまえば楽勝になるコンテンツもありますからね。
★中村氏
そういうわけなので、経験値は多めに獲得できるようにしたいなと。ちょっと話が前後しましたが、システム系のアップデートなどは、今後も、韓国で実装済みのもので導入できそうなものは随時ピックアップして導入していきます。それ以外にもユーザーさんからのご要望につきましても、しっかり精査してGravity社に相談させていただきます。
■ようやく開催できた「深淵の回廊」、今後は安定開催予定に?
★中村氏
イベントについてですが、昨年から「サマーバケーション」を正式な季節イベントとして開催していくことになりました。一昨年の教皇様に続いて昨年はユンケアさんとデミフレイヤさんでしたが、今後も“夏休みカード”を新規実装して入手できるような内容になります。
――バレンタインに続き、夏にもお楽しみカードが増えると。
★中村氏
はい。ご期待ください。イベントといえば、ようやくといいますか、ついにといいますか、「深淵の回廊」が開催できました。
――スケジュールとしては……インタビューが公開になるタイミングで終わる感じ!?
★中村氏
終了まであと数時間というタイミングで読んでいる方もいるかもしれませんが。開催までに長くお待たせしてしまいまして、申し訳ありませんでした。実はこのイベント、栗山(編注:『RO』運営チーム、栗山和也氏のこと)のほうでフルスクラッチで作り直しをしていまして。
――えっ、全体を作り直しされていたんですか!?
★中村氏
内部的なお話になりますが、実は当時の制作スクリプトと比べると現在の環境のほうが洗練されていて、容量自体も圧縮が効くようになっているんですね。容量が圧縮できると軽くなるという内部的な事情もあります。それに加えて、昨年中にはメモリアルダンジョンの生成時間をさらに短縮できていまして、Breidablikワールドにいたっては、一昨年からさらに高速化が実現できています。そこで「これなら深淵の回廊の負荷にも耐えられるだろうし、高速化も考えて全部イチから作り直そう」と。ただ、作り直しになっている関係上、検証も基本的なところからやり直していまして、そこにも手間がかかってしまったという経緯がありました。
――ということは今後はある程度の頻度で開催されると思ってもいいのでしょうか。
★中村氏
イベントやアップデートの隙間を見て開催できればいいなと思っています。「深淵の回廊」限定の消耗品などもありますので……次回は早めに開催を予告できるように努力します。
★山本氏
実は、以前に「深淵の回廊」を開催したタイミングというのは、まだメモリアルダンジョンが重かった時期だったんですよ。たとえばBreidablikワールドでは生成までに3時間待ちになったりして、結局集まれませんでした、みたいなことも多く発生し、ご迷惑をおかけすることも多かったんですね。あれからずっとメモリアルダンジョンの生成時間を短くするために苦労してきて、ようやく開催できるようになったという感じです。本当にお待たせしてすみませんでした。
★中村氏
イベントといえば春先には「くまもとハーベストウィーク」という「くまモン」とのコラボを実施しました。タイミング的に「くまモン」自体が15周年で、『RO』も運営を長く続けているタイトルで、長く続けているものに対するリスペクトというか、そういった共通点もありました。熊本県の応援にもなり、ユーザーさんにも大変ご好評いただけました。マップ内のいろいろなところで写真を撮っていただけたりもしましたね。
――マップの完成度が非常に高かったので、再コラボやリバイバルがあったりすると嬉しいですね。
★中村氏
区切りのいいタイミングがあればやってもいいのかなとは考えているんですよ。先方様の都合がいいときにでも、ご相談させていただこうかなと(笑)。
――おお、可能性としてはありえるんですね!?
(c)2010 熊本県くまモン
■変わらないファン活動推奨の姿勢と著作物利用ガイドラインの改定について
★中村氏
2025年は、アニバーサリーイベントに合わせてファン活動の応援キャンペーンも行わせていただきました。『RO』はもともとファン活動を積極的に応援するスタイルだというのは、長くプレイしていただいているプレイヤーさんにはご存知いただけているかもしれません。もともと『RO』自体がファン活動に後押しされて流行したという面もありますから。ただ、昨今いろいろな要素も増えてきて、キャンペーンに合わせて「著作物利用ガイドライン」を一部更新させていただきました。運営チームの気持ちとしては、すでに公式ブログのほうに書かせていただいたコメントがすべてではあるのですが、敢えて補足すると、ガイドラインというのはその名の通り指針であり道しるべですので、武器とか盾ではないんですね。
――ガイドラインを使ってどうのこうのしよう、というモノではないですよね。
★中村氏
そうなんですよ。『RO』のプレイヤーさんに、ガイドラインを使って相手を攻撃してほしいわけでもありませんし、逆にガイドラインで守られているんだと声高に叫ばれても困ってしまいます。要はガイドラインで喧嘩してほしくないんですよね。それは運営チーム全体の気持ちです。『RO』に限ったことではありませんが、SNS上などでガイドラインのことで言い争いをしているのを見かけることもあります。これほど悲しいことはないなと。安心してもらうために作ったもので逆に不安になったりトラブルになったりというのでは元も子もないですよね。ですので、公式ブログでは強めにコメントを出させていただいたしだいです。あのコメントについては好意的にとらえてくださった方が多かったようでひとまずは安心しています。あっ、もちろんガイドラインにそぐわないものがあると思われたらご報告いただければ確認させていただきますので。
――慌てず騒がず炎上させずにWEBヘルプデスクへ(笑)。
★中村氏
はい(笑)。そんなわけでファン活動応援キャンペーンについてはちょうど終わってしまうタイミングですが、Xに投稿されたコンテンツは引き続きご覧いただけると思いますので、ぜひ見に行っていただけたらなと思います。……実は『RO』の生配信などは運営チームのメンバーもこっそり見に行ったりしていまして、パッチ内容の読み上げ最中に誤字を発見して慌てて修正したりといったこともあったりなかったり……。
――イベント名が微妙に違っていて配信者さんがツッコミを入れているなんてこともありましたね。
★中村氏
動画と言えば、運営チーム側からも“バフォ子さん”のショート動画などを作成したりしました。昔作ったバフォメットの着ぐるみが最近発掘されまして。
――発掘(笑)。そこから始まった企画だったんですね!?
★中村氏
バフォ子さん、予想以上に好評でした。今回アニバーサリーのお祝いコメントもバフォ子さんにご登場いただいていまして。
――「お祝いコメント、バフォ子さんなのかよ!」ってプレイヤーからのツッコミも多かったですね(笑)。
★中村氏
ほかにも、パッケージ商品についてくる壁紙なども昔『RO』を遊んでくれていた方にお願いしたりと、そういう、ゲームのアップデート以外のところでもいろいろ楽しんでいただけるようになっているかなと思ったりもしています。
■新たなストーリーは世界樹からのSOS!? 「チャプター1:世界樹の詩 序章」(仮)は春実装予定!
――といったところも踏まえて、そろそろ2026年の予定などをお聞かせいただければと思います。
★中村氏
2026年のポイントとなるのはまずは新職業です! が、その前に、2025年に大きなエピソードが終わったということで、次に始まる物語についてのお話をさせていただければと思います。
――いよいよ新しい物語が始まるんですね。
★中村氏
はい。韓国では2025年に実装されていますが、今までのエピソードの代わりに「チャプター」という区切りで新たな物語が始まります。第1弾は「チャプター1:世界樹の詩 序章」(仮)となっています。世界樹とついているようにイグドラシルが中心となる物語展開です。少し話はさかのぼりますが、七王家よりも前のストーリーにおいて、魔王モロクの討伐に成功しています。その過程で魔王モロクによって次元が切り裂かれ、異世界への道ができてしまいましたよね。実はその影響がじわじわと広がっていたんです。具体的には本来交わらないはずの並行世界への交点が出来上がってしまいました。それは「次元侵食点」と呼ばれ、互いの世界に悪影響を及ぼし始めています。最終的には双方の世界が崩壊してしまうというのがわかってきました。これを打開するために、世界樹は力を持った者を選ぶことにしました。そのひとりが冒険者というわけなんです。
――我々は世界樹に選ばれてしまった!?
★中村氏
そんなわけで、今回は世界樹に選ばれし者たちの一員として物語に関与していくことになります。このストーリー中、まず最初に出てくるのはラフィネ族です。
――お、懐かしいですね。
★中村氏
異世界においてサファ族とともに冒険者に関わっていた、妖精のような見た目の種族ですね。実はプロンテラの近郊に「世界樹のこずえ」というものが生えてくるんですね。調査に赴くと、ラフィネの使節団が出てきて、世界樹に選ばれたので一緒に問題を解決してほしいという話になるわけです。そこで向かうことになるのが世界樹の上に作られた「トネリコ村」です。
★中村氏
巨大なイグドラシルの実みたいなものがわかると思うのですが、その中はラフィネたちの住居になっていたりします。そのトネリコ村から行ける場所が「ねじれた暗黒の地」。ここはすでに世界の崩壊が始まっているんですね。崩壊を防ぐために、イグドラシルが自ら根を張って大地を支えているんですね。もうギリギリの状態になっています。で、ここからいくつかの並行世界に移動して、問題を解決していくというのが今回のチャプターの流れになります。そのチャプターの第1弾として最初に向かう場所は並行世界のゲフェン。その並行世界のゲフェンは……崩壊しています。

▲ゲフェンタワーは崩壊し、地下へのワープリンクだけが残されています。
――ああーっ、モロクが復興したと思ったら今度はゲフェンが!?
★中村氏
なんとモンスターの大群が街の中心部にあるゲフェンタワーを目指して襲ってきて、タワーは跡形もなく崩れ去ってしまいます。目的は街の中心部だったようなので、街はある程度残っていて、モンスターたちが街の地下に入ったところで封印を施し、なんとか閉じ込めることに成功したようです。ですが、周辺のフィールド、有名な大橋も崩れてしまっています。
――危険なのはまたもやゲフェンの地下なんですね……。
★中村氏
まずはこの状況を解決することで「次元侵食点」の影響を減らすことになります。ただ、時を同じくして、ゲフェンの街には謎の病気も流行していて、人によっては命を失ってしまうこともあるらしいんです。これについてもなんとかして治療法を探し出したい。そういった周辺の状況も並行して進んでいきます。状況が進むと、もちろん、封印を解いてゲフェンの地下に向かうことにもなりますが、果たして何が待ち受けているのか……。それと、ゲフェン以外にも行けるマップがあったりします。それは「ムスペルヘイム」です。
★中村氏
北欧神話では有名な場所ですが、とにかく熱いので対策をしないと入れません。ゲフェンの探索も進めつつ、こちらに行く方法も探っていくことになります。新マップとしてはまだありまして、こちらが「歪んだブリミル」という場所になります。遺跡っぽい雰囲気ですね。最近ではあまり見なかったタイプのマップかと思います。
――沈んでいない海底神殿的な趣がありますね。
★中村氏
それと、ゲフェニアも侵食が始まっていまして、こんな感じになっています。
★中村氏
物語に関係する人物もいろいろなところからやってきています。転職クエストに関わったNPCが一部登場していたり、テューリアン一行もまた登場します。彼らもまた世界樹に呼ばれているようですよ。冒険者と一緒に調査しようという話になるようです。なかなかバラエティに富んだメンバーになっています。
――おお、テューリアンたちも一緒なんですね。ところで、この「チャプター1」を進めるには前提条件などは必要になるのですか?
★中村氏
一応、これまでの「エピソード」と今回の「チャプター」は別扱いになっているので、BaseLvの条件だけで参加可能にしたいと思っています。
――「異世界クエスト」のクリアは必要ないのですか?
★中村氏
一応検討はしていますが、それほどややこしい条件にはしないつもりでいます。今のところは参加可能BaseLv設定をいくつにするかを考えているところです。少なくともこれまでの「エピソード」のメインクエストをクリアしなければ始められないということにはしないつもりです。
――さすがに「七王家とユミルの心臓」から「英雄の時代」までプレイするのは長いですからね。
★中村氏
異世界クエストの話が出たのでひとつお話ししますと、実はラフィネたちと事前に会っておくと、会話が変化したりする仕様が入っていたりもします。さきほどちょっとお話しした転職クエスト関連NPCは、その転職クエストの職業だと会話の内容が変わったりもします。そんなおまけ要素もお楽しみいただけるのではないかと思います。
――なるほど。異世界クエストをやっておいても損はない感じですね。
★中村氏
「チャプター」としては、こんな感じで世界の崩壊を止めるために、いろいろな場所のほころびを修復していくというかたちで進んでいきます。現状、まだ韓国でもチャプター1の拡張アップデートまでしか実装されていませんので、先の展開がどうなるかはお楽しみという感じではありますが。
――ところで、参加可能なBaseLvは260以上になりそうですか?
★中村氏
いや、そんなに高くはしないつもりです。コンテンツ的にはBaseLv260以上のものも入れるとは思いますが、クエストが開始できるBaseLvは低めに設定しようかなと。今回は実装マップ数も多いので、そこでいろいろ調整していく予定です。
――マップに応じて対応するBaseLv帯に幅を持たせると。
★中村氏
参加可能BaseLvは……うーん、一番低く見積もるとBaseLv200あたりかもしれません。
――思ったより低い!? 4次職・拡張4次職に転職するとストーリーを進められる感じですか。「ミミミのミッションマスター」を卒業してそのまま始められる流れなのはいいかも?
★中村氏
まだ検討中ではありますが、そのくらいで進められてもいいのかなと。その場合は、ストーリーの進行は緩めで、挑戦コンテンツは強めでという調整になるかと。
――ああ、“ストーリー読みたい勢”としては、それは助かりますね。
★中村氏
で、この「チャプター1」、けっこう早めで、2026年春には実装予定です。
――えっ、早すぎる!?
■26年春、「チャプター1」実装後、すぐに新職業「ドルイド」が実装予定!
★中村氏
例年に比べ、なぜこんなにストーリー関連の「チャプター1」の実装タイミングが早いのかというと、それにも理由がありまして、実はこれからご紹介する新職業の「ドルイド」は「チャプター」に強く関係しているからなんです。ですので、「チャプター1」を実装後、すぐに導入する予定でして、「ドルイド」も同じく2026年春には実装したいと思っています。
――「チャプター1」実装後に比較的時間を置かずに「ドルイド」の実装を予定していると?
★中村氏
はい。できるだけ近い時期に実装したいと思っています。ということで、ここからは新職業の「ドルイド」についてお話しさせていただければと思います。さきほど、世界樹が冒険者を選んだという話をしましたけれど、ドルイドに関しては世界樹の力を受け取った者という設定になります。壊れてゆく世界を修復してほしいという世界樹からの願いと、そのための新しい力を受け取ったキャラクターが「ドルイド」に就けるというわけです。カテゴリーとしては最終的には拡張4次職になります。「ドルイド」となったキャラクターは「カルノス」、「アリテア」(ともに仮称)という順に転職していきます。いずれも服装は緑がベースになっていて自然に親和性がある感じになっています。
★中村氏
この職業の最大の特徴は「変身」が行えることです。猛獣(もうじゅう)と猛禽(もうきん)という2種類のフォームタイプが存在しています。
――すでに海外情報を把握しているプレイヤーさんからは、せっかく可愛いドットキャラなのに、ちょっとワイルドな猛獣や猛禽になってしまうのかという声もあったりしますね。
★中村氏
そういう声があるのもわかります。しかし『RO』は世界展開しているタイトルだというところにポイントがあったりするんです。実はキャラクターに対する価値観というのが地域によって全然違うんですね。日本はやはり“可愛い”が前面に出ていると思います。着飾って可愛くするという方向性も人気がありますよね。ところが、海外の地域によっては可愛いよりもカッコイイとか凛々しいという属性が強いほうが好まれる場合もあるんです。
――確かにそういう地域もありますね。荒々しいキャラで突き進んでいくのがいい、みたいな。
★中村氏
強いキャラクターというのは見た目も強そうだよねという認識があるところも多いんですよね。『RO』では、“可愛い”と“強そう”という相反する価値観に対して「ドルイド」で解決できちゃうんですね。人間フォームは日本人好みで可愛いし、変身すれば海外勢が嬉しい強さを強調できます。
――なるほど。日本の『RO』プレイヤーからしてみれば、たとえば“強そうな獣人キャラ”を実装しますと言われると戸惑いますからね。
★中村氏
ドラムのような可愛らしい姿なら好評なんですけどね。でも“可愛い”だけだと、世界のニーズに向けてはいまひとつという印象なんですね。で、考えられたのがこの形式なんじゃないかと推測しています。我々としても、これはこれで一粒で3度美味しいキャラクターになっているのかなと。
――では「ドルイド」の特徴について教えていただけますか。
★中村氏
それぞれのフォームに関してですが、猛獣フォームは爪と牙をメインとした近接物理タイプ。攻撃しながら移動するスキルなどもあります。猛禽フォームは羽を武器として使用する遠距離物理タイプ。また、支援系のスキルもあります。たとえばクリティカル増加効果のある支援スキルが使用可能です。遠距離+サポートみたいな感じですね。人間フォームの場合は魔法を中心に戦います。自然のエナジーを利用した魔法を使います。主に水属性と風属性、地属性になります。特に風属性では雷系のスキルがありまして、使うことで電力みたいなものがチャージされていきます。溜めた電力を使って高威力のスキルを発動させたりもできます。水属性では、設置物を置いてそこに瞬間移動するなどといったスキルもありますね。
――3タイプの戦い方というとドラムのサモナー系を思い出すのですが、「ドルイド」も初心者に優しい、分かりやすいタイプ分けになっているんでしょうか。
★中村氏
基本的にはそういう路線で進められればと思っていますね。拡張職は転生を経ることなく上位のレベルに上げられますからね。スキルを調整するなどして、より遊びやすいかたちにできればいいなと考えています。
★山本氏
新職業実装ですので、このタイミングを機に『RO』に復帰された方々が遊びやすいように、ある程度は使いやすいほうがいいとは思っています。「ドルイド」実装に惹かれてログインしてみたら、肝心の「ドルイド」は玄人向けでどうにもならないという事態だと困りますからね。
――猛獣&猛禽への変身という、今までの『RO』になかった要素にいきなり触れられるというのも、復帰のいいきっかけになるのかなとも思います。
★中村氏
そのあたりをうまく調整したうえで実装していきたいなと思っております。ということで、「チャプター1」の実装後……まぁ少なくともひと月くらいは空くとは思いますが、できるだけ早めに導入していければなと考えています。
――ちょっと話は戻りますが、新キャラの「ドルイド」を作ると、関連する「チャプター1」のストーリーをやってみたくなりますから、そこで前提条件に「異世界クエスト」のクリアが入っていたりするとテンポが削がれる感じにはなりますね。
★中村氏
そうなんですよね。まぁ「ドルイド」のキャラだけは「異世界クエスト」をスルーして進められるという条件設定にしても構わないんですが、あまり複雑になってしまうと問題もありますからね。そのあたりはいろいろ検討しようと思っています。
――韓国でも2025年末に実装されたばかりのものが日本で春には遊べるというのはかなり早い印象があります。
★中村氏
ここに関しては、Gravity社さんにも全面的にご協力いただきまして、すぐに調整作業に取りかかれるようにしています。それくらいの勢いで導入したいという気持ちでやっています。今年の目玉アップデートは年末になります、だとなかなか推しづらいですから(笑)。1年何をしていけばいいんだよと言われてしまいますし。あ、もちろん「ドルイド」の実装時期には「スペシャルキャラクタースロット」の増加とチケット配布イベントなども実施しようかと思っていますのでご安心ください。
――それはありがたいですね。せっかくなので「ドルイド」も作ってみたいですから。
★中村氏
チラッと言いましたが、韓国に実装されている「チャプター1」には追加アップデートもありまして、それについては日本では夏から秋くらいに実装していければと考えています。
――なるほど。こちらが例年のストーリー系アップデートの時期に近い感じですね。
■「夢幻の迷宮」にも新迷宮「亜空の迷宮」が登場!? 「特異点 タナトスタワー」は夏、「未知のブルーホール」も秋に実装予定!? そして気になる“衣装倉庫”!?
★中村氏
それと、稼働しているコンテンツのより上位のコンテンツを順次実装していく予定です。まずは「夢幻の迷宮~ゲフェン地下大空洞~」の新迷宮「亜空の迷宮」の実装を1月に予定しています。
――「夢幻の迷宮」も上位コンテンツが登場するんですね!?
★中村氏
「夢幻の迷宮」も人気の高いコンテンツですが、やはりキャラクターが強くなってきたことによって物足りなさを感じる方も出てきたので、新たにやりごたえのあるものを追加しようということになりました。こちらの「亜空の迷宮」はBaseLv275、JobLv60以上で参加可能になる予定です。報酬としては、「アナザーシリーズ」のアクセサリーやシャドウ装備が入手できます。もちろんこれらにはランダムオプションが付きますよ。
――“夢幻”といえばランダムオプションですからね……。厳選が大変そうだ。でも実装予定が1月というのはいきなりですね。
★中村氏
最近は1月には何かしらアップデートをしているので、今年もそういう感じですね。
――このインタビューの掲載直後くらいにはより詳しい内容が発表されたり?
★中村氏
そうですね。近いタイミングでお知らせできると思います。それから、「特異点 タナトスタワー」の実装を、夏くらいに予定しています。
――新たな特異点、さっそくきましたね!? 同じタナトスタワー関連のメモリアルダンジョン「タナトスの記憶」も人気がありますから、期待する方も多いと思います。
★中村氏
そうですね。ほとんど「タナトスの記憶」の4次職版と考えていただいて、問題ありません。ギミック部分などは、「タナトスの記憶」を踏襲したものも配置する予定ですよ。もちろん、まったく新しいものも可能であれば配置しようと思っています。タイトル名が「特異点 タナトスタワー」である理由は、ストーリー部分は異なる内容だからです。例えば、「タナトスの記憶」では「ルミン」や「ルシル」がストーリーテラーでしたが、「特異点」シリーズでのそういった役割を担うのは「フギン」と「ムニン」ですからね。
――なるほど、基礎的な部分はいろいろ異なるものの、「タナトスの記憶(4th)」って感じですか。
★中村氏
また、韓国では導入されているけれど日本には実装できていないコンテンツもあります。ひとつは「未知のブルーホール」というものになります。こちらは韓国では「古代神殿アケト」「ニブルヘイムカボチャ農場」などと一緒に3つ同時に実装されているんですよ。これ、日本ではひとつだけ別に実装を予定しています。場所はコモド。海の下に広がる未知の“ブルーホール”を冒険することになります。雰囲気としてはイズルードに近い感じになりますね。水の中ですが、やっぱり普通に戦いもできるし息もできます。こちらは秋に実装を予定しています。
――興味深い敵が出てくるとか出てこないとかウワサになっていますが、楽しみですね。
――毎年それはありますからね。
★中村氏
ということで、ざっとですが、今年も細かいアップデートをしつつ、大型アップデートも予定しているという感じです。間に入れられるコンテンツなどがあれば随時発表させていただきます。毎年のことですが、予告していないものが急に実装されたりすることもあると思います。――毎年それはありますからね。
★中村氏
年始のインタビューの時点では「いろいろな事情でこれはまだ言えない」というコンテンツもあったりするんですよね。とはいえ、できるだけスケジュールをお見せして、楽しみにしていただきたいなと思っています。あとはイベントとして、2025年はコーデバトルの「ラグ・コレ」を実施できなかったので、今年はうまいタイミングで開催できればいいなと思っているのですが……。
――確かに。昨年お話がありましたね。2026年中にはいけそうですか?
★中村氏
関連する問題として、今って倉庫がパンパンだよねという意見があると思うんです。それって衣装装備が増えすぎているということが一因になっているじゃないですか。そこで、たとえば衣装装備専用の倉庫などを導入できたら少しは解消できるのでは……。
――ああ、それはとてもありがたいですね!
★中村氏
ただ、まだ技術的な問題もあるので、いろいろ検討しているところなんです。そもそもとして、倉庫容量はこれ以上どうやっても増やせないんですよ。
★山本氏
はい。600からはもう増やせません。限界です。
★中村氏
300から600に増やしたときに「もうこれ以上は増やせません」と言われたのですが、「当時はムリだったけど、今の技術ならいけるんじゃないの?」って聞いてみたんですが……。
★山本氏
すごく気持ちはわかるのですが、根本的なプログラムの問題もあって、これ以上はOSレベルの制限で増やせないというところまできてしまっているんです。Gravity社さんにお願いすればなんとかなるというレベルではないと考えていただければと。
★中村氏
そうなると新たに倉庫を作ることになるのですが、ワールドごとに倉庫を増やしてしまうと相当データが重くなってしまうんですね。ではどういう風に追加すればいいのかなというところで、技術的な確認を行っているところなんです。
――活動していないほかのワールドの倉庫を使えばどうにでもなるとはいえ、それはそれでいざ必要なときに取り出しにくいですからね。
★中村氏
ええ。全ワールドに倉庫が余ってるじゃないかと思考停止するわけにはいきません。ともかく、どういう仕組みになるかは検証しだいになりますが、そういった検討も進めていますということで。その他、Yggdrasillワールド関連については、現在、不正対策を中心に作業している山本の手が空くようであれば進めたいところなのですが、これはあまりお約束はできかねるというか……。
――ぜひとも手が空いてほしいですけれども。仮にYggdrasillワールド関連で動けるとすれば何から手をつけていきたいですか? やはり「モンスターハウスYE」でしょうか。
★山本氏
最優先でやりたいのはレンタル装備の仕組み作りですね。今は職業固定の装備が増えてきているじゃないですか。対人戦をやっていて、別の職業を遊びたいのに、装備が手に入らないので変えられないという悩みがあると思うんです。そういう方をある程度サポートしたいなと思っていて、レンタル装備の仕組みを導入していきたいと。
――まずは「攻城戦YE」用のレンタル装備ですか? レンタル装備といえば「バトルコロッセオ」も思い浮かびますが。
★山本氏
はい。そのレンタル装備を使って「バトルコロッセオ」も遊べるようにできたらいいなと。「バトルコロッセオ」については、過去に装備のコスト制を導入するというお話をしたと思うのですが、それはちょっとリソースがかかりすぎてしまうので、大きく舵を切って、共通のレンタル装備の仕組みを使って戦っていただく内容にしていこうかなと。そのあたりがYggdrasillワールドで最初にやりたいコンテンツになります。さらに手が空いていれば、次は「モンスターハウスYE」なども……。実はシステムの改修によって通常ワールドのメモリアルダンジョンの生成スピードが早くなったので、現状の「モンスターハウス」を撤去しなくてもなんとかなっている感じになりました。
――「モンスターハウス」はだいぶ通常ワールドを圧迫しているというお話でしたが、今のところは大丈夫になった感じですか?
★山本氏
圧迫していることはしているので、撤去すれば新しい要素を入れられるのですが、どちらかというと撤去するまでの猶予ができたという印象ですね。ですので、Yggdrasillワールド関連では先にレンタル装備の実装を優先したいかなと。
――2026年は、まずは早めに実装される「チャプター1」関連のコンテンツや「ドルイド」といった新職業を楽しむという方向で展開していく感じでしょうか。
★中村氏
そうですね。新規実装コンテンツというのはどうしても上位のレベル帯向けのものが多くなりがちで、中間層と呼ばれる方々は「何を楽しめばいいの?」とおっしゃる方も出てくると思います。しかし、冒頭でもお話ししたように、相対的なキャラクターの強化に応じて、かつての上位コンテンツも中位くらいのコンテンツに感じられるようになってきていると思います。よりチャレンジしやすい環境になっているはずです。ですので、そういったところをうまく掘り起こして遊んでいただけるように、たとえば“流行の場所”、「今週はここに行くといいことがあるよ」みたいなかたちでご提案するなどして、みなさんに遊んでいただく。上位コンテンツを実装する際には、そこまでは行かない、行けない方たちも、同じコンテンツの下位の場所でも遊べるような流れを作ったり。すでにお話ししたように「星座の塔」は本当に顕著な例でして、今なら臨時パーティーなどで気軽に行けると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。そういった感じでいろいろなコンテンツをうまく推していければいいかなと思っています。
――「星座の塔」は配信をしている方が視聴者さんを誘って一緒に楽しんでいるという光景もよく見かけるようになりました。案外配信向けコンテンツなのかなとも思ったりしています。
★中村氏
古くは「エンドレスタワー」なども、実装当初は登頂できるのは一握りのプレイヤーさんだけでした。しかしキャラクターが強化されたことでソロでサクッと攻略する場所になっていましたよね。キャラクターの成長を実感してもらうという意味でも、実装当時、上位コンテンツと呼ばれていたものであっても、今改めて積極的に遊んでいただけると嬉しいなと思うんです。メモリアルダンジョンはデスペナルティがありませんから、行っても損はしません。うまくお誘い合わせのうえ遊んでいただいて、新しい思い出を作っていただければと思っています。私もそうなんですけど、最初に失敗してしまうとトラウマ的になっちゃうんですよね。でも時間が経ってある程度攻略情報や装備が整ってくると「これなら耐性も取れるんじゃないか」みたいに思いつくことがあるんです。そういうときに改めてチャレンジしていただくと案外クリアできちゃったりするんですよ。
――「あの攻撃に対してこの効果の装備さえあれば」というポイントがありますよね。
★中村氏
イベントなどでそういったピンポイントな装備を入手できたりすることもありますので、そういう点も含めてうまくチャレンジするきっかけを作ってあげたいと常々考えているところです。
★山本氏
ほかにも“かつての高難度マップ”というのはいろいろあって、「スカラバガーデン」や「生体工学研究所」なども当時は「誰が狩れるんだこんな場所」と言われていました。でも現在はもう空気みたいにサクサク狩れるようになっています。高難度だから行ってはいけないというわけではないので、いずれキャラクターの成長が追いついてきたときに楽しんでいただきたいですね。中村の言ったように、今は徐々に「星座の塔」がそんな感じになりつつある状態なわけです。失敗しても、まぁ時間は失われるとしても、経験としては得るもののほうが多いと思います。ぜひチャレンジしていただけると嬉しいです。
★中村氏
上位コンテンツというのは、そういった想定も含めて導入している面もありますので、実装された瞬間は「こんなのムリ!」という方も多いかとは思います。これが1年2年経ってみると行けるようになっていたりするかもしれません。最前線の方はもちろん、最新のコンテンツに行っていただくのはいいとして、いろんな遊び方ができますよというところも推していきたいなと。
――では最後にこの記事を読んでくれている『RO』プレイヤーに対して一言いただければと思います。
★中村氏
オンラインゲーム全般に言えることなんですが、私たちが提供できるのはあくまでも「舞台」までなんです。そこでみなさんがプレイをすることで経験とか歴史というものが積み上がっていくんだと思います。『RO』という舞台の上で、23年間、遊んでいただけていたというのはみなさんあってのことです。非常に感謝しております。2026年もみなさんが最高に輝ける舞台を用意しますので、そこでまた自由に楽しく過ごしていただいて、思い出と歴史を刻んでいただければ嬉しく思います。
★山本氏
それこそ季節イベントであっても毎年追加して遊べるものが増えていますし、夏は夏でサマーバケーションが新たに季節イベント入りしています。遊べるものは相当増えていると思います。資産を増やす、Zenyを稼ぐという点でも、まずはそういったイベントなどを遊んでいただくことで、より楽しめるようになっていますので、健全に遊んでいただきたいですね。
――やはり山本さんとしてはそこですよね。
★山本氏
我々も安全に遊べるように対策していますので、悪いことはなさらないでいただければと……! くれぐれもよろしくお願いいたします。
――不正対策がサクッと終わってYggdrasillコンテンツが実装されることを祈っています。
★山本氏
そうなってくれると嬉しいです。みんながニッコリできると思います。
★中村氏
ゲームとして人気があるから標的になるというのも理由のひとつですから、(不正対策の強化は)仕方のない部分ではあるのですが……。
――いわゆるBOTキャラを放出する人がいなくなれば、稼げる狩場のモンスターの再出現時間も昔のように戻せますしね。
★山本氏
もちろんです。人気があるからという話が出ましたが、ドラムなどの実装によって人気が上がってきたから狙われているという側面もあるんです。人気が上がるのはありがたい話なんですが、そのぶん不正対策を用意しなければならないというのはなんだか悔しいですよね。復帰してきたプレイヤーさんに楽しんでもらえる施策にもっと力を入れたいのに。おっしゃる通り、一部狩場のモンスターの再出現時間についても、まっとうに遊ばれている方に向けてすぐにでも元に戻したいのですが、やはりなかなかそうはいかないのが現状です。
――うーん、ジレンマですね。2026年も『RO』プレイヤーが安心して楽しく遊べる世界をよろしくお願いいたします!































